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90年代ロック革命!~90年代を彩った洋楽バンドの名曲集

1990年代は、既存のロックにはあてはまらないオルタナティブロックやグランジと呼ばれた一派が台頭し、ロック・シーンが大きな変革を遂げた時代です。

ポップパンクやシューゲイザー、ニューメタルにラップメタル、ダンスミュージックやテクノをロックと融合させた革新的なサウンドなど、正しく「ミクスチャー」と呼びたい感性から生まれた90年代ロックは、2020年代の今も若いミュージシャンへ多大なる影響を及ぼしていますよね。

本稿では、そんな90年代の洋楽ロックバンドの名曲を一挙ご紹介!

これから90年代ロックに触れてみたいという方にもオススメしたい、基本かつ王道の名曲を中心としたラインアップでお届けします。

90年代ロック革命!~90年代を彩った洋楽バンドの名曲集(51〜60)

Kinky AfroHappy Mondays

Happy Mondays – Kinky Afro (Official Video)
Kinky AfroHappy Mondays

80年代の終わりから発展していき、90年代前半に衰退していくカルチャー「マッドチェスター・ムーブメント」。

そのジャンルの特徴は当時の退廃的な文化と強く関係するサイケデリックなサウンドでした。

「マッド」と「マンチェスター」を掛け合わせた造語で、このジャンルのなかに当時のイギリスの風土や若者の価値観が詰め込まれています。

不協和音も幻想的でまったく新しい聴きごたえのあるジャンルで、それを代表するのがハッピーマンデーズ。

後のUKロック史のレジェンドたちが彼らの後に続いた、90年代ロックの始まりを告げるロックバンドです。

Don’t SpeakNo Doubt

No Doubt – Don’t Speak (Official 4K Music Video)
Don't SpeakNo Doubt

パンクから派生したサブ・ジャンル、スカパンクから出発したバンドという点において最も成功した存在ではないでしょうか。

カリフォルニア出身のノー・ダウトは、ソロとしても世界的な成功を収めた紅一点シンガー、グウェン・ステファーニさんを擁する4人組。

実はバンドとして成功するまでに長い下積み時代を経験しており、結成自体は1986年とかなり昔の話なのですね。

ノー・ダウトの名前を全国区へと押し上げた名盤、1995年リリースの『Tragic Kingdom』は、スカパンクを基調としながらも80年代的なポップさが随所に盛り込まれ、世界中で1,600万枚の売上を記録。

ライブで鍛え上げられた抜群の演奏能力とグウェンさんの素晴らしい歌唱力から織り成す、よりすぐりの楽曲群はどれも素晴らしい出来栄えとなっています。

中でも、グウェンさんとベーシストのトニー・カナルさんとのプライベートにおける別離をテーマとした名バラード『Don’t Speak』は、1つのジャンルに収まりきらない彼らのポテンシャルが如実に表れた名曲中の名曲ですね。

グウェンさんの痛々しいほどの熱唱は聴く人の心を間違いなく揺さぶるものですし、シングルとしてリリースされて世界中で大ヒットを記録したのも納得の素晴らしい楽曲となっておりますよ。

No SurprisesRadiohead

イギリスのオルナタティブ・ロック・バンドであるレディオヘッドによって、1998年にリリースされたトラック。

イギリスのチャートでNo.4を記録し、シルバー認定を受けています。

モーロック・ディレンマの2006年のトラック「Hass」でサンプリングされています。

Livin’ on the EdgeAerosmith

Aerosmith – Livin’ On The Edge (Official Music Video)
Livin' on the EdgeAerosmith

90年代ロックの象徴的な曲といえば、エッジの効いたギターリフと社会批判的なメッセージを融合させたエアロスミスのこの楽曲でしょう。

1993年にリリースされたアルバム『Get a Grip』からのシングルカットで、当時のアメリカ社会が抱える問題に切り込んだ歌詞が印象的です。

人種差別や環境破壊といった深刻なテーマを、キャッチーなメロディーとともに届けるその手腕は、まさにエアロスミスならでは。

本作は、グラミー賞やMTVビデオ・ミュージック・アワードを受賞するなど、批評家からも高い評価を得ました。

社会の矛盾や不条理に向き合いたい方、90年代ロックの真髄を味わいたい方にぜひオススメです。

90年代ロック革命!~90年代を彩った洋楽バンドの名曲集(61〜70)

LingerThe Cranberries

The Cranberries – Linger (Official Music Video)
LingerThe Cranberries

1989年ホーガン兄弟とファーガル・ロウラーさんの3人によってアイルランドにて結成。

ネオアコースティック、フォークを感じさせるポップで美しいメロディーが特徴。

アルバムセールスは4000万枚を誇ります。

2009年活動再開するも、2018年ボーカルのドロレス・オリオーダンさんが死去。

翌年2019年にラストアルバム『IN THE END』を残し、惜しまれつつも解散。

日本では生茶のCMで印象に残っている方も多いのではないでしょうか。

WalkPantera

Pantera – Walk (Official Music Video) [4K]
WalkPantera

アメリカ、テキサスで結成され2003年に解散したヘヴィメタルバンド、パンテラ。

圧倒的音圧で迫るザクザクと歪んだ重いギター、フィジカルなリズム、クレイジーなシャウト、衝動性と暴力性にあふれた攻撃的サウンド。

メタルというアートフォームの雛型を作ったといっても過言ではない始祖的存在。

解散し何年も経過した今なお現在進行形で続くエクストリームメタル、ハードコアのバンドのシーンに至るまでその影響を与え続けています。

Know Your EnemyRage Against The Machine

Rage Against The Machine – Know Your Enemy (from The Battle Of Mexico City)
Know Your EnemyRage Against The Machine

ギター、ベース、ドラムス、ボーカル……ロック・バンドとして最もシンプルかつ基本的なフォーマットのレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが生み出した革新的な、文字通り「オルタナティブ」なロックは多くの模倣を生み出しましたが、何十年過ぎようとも決してオリジナルを超えることはできません。

2000年に解散後、断続的に再結成を果たしてライブなどは行っておりますが、リリースしたオリジナル・アルバムはたったの3枚。

とはいえそれで十分なのではないかと思うほど、その完成度の高さは群を抜いておりますね。

変態的な技法を駆使したイントロから、一気に爆発的な展開へと雪崩れ込む瞬間のとてつもない緊張感が魂を震わせる超名曲『Know Your Enemy』を聴くだけでも、彼らの基本的な音楽性と政治的な態度、立ち位置などは掴めるはず。

1992年にリリースされたセルフタイトルの大・大傑作デビューアルバムに収録されており、ライブでも必ず演奏される代表曲の1つです。

「おまえの敵を知れ」という強烈なタイトルを叫ぶカリスマティックなフロントマン、ザック・デ・ラ・ロッチャさんの声はいつ聴いても身が引き締まる思いがしますね。

レイジの楽曲はストレートにカッコ良く、もちろん音を聴いているだけでも十二分に楽しめますが、やはり歌詞の内容を知ることでその曲がどういった意味を持っているのかが理解できますから、対訳などを駆使してぜひ現代においても色あせない彼らの言葉を読み込んでみてください。