90年代ロック革命!~90年代を彩った洋楽バンドの名曲集
1990年代は、既存のロックにはあてはまらないオルタナティブロックやグランジと呼ばれた一派が台頭し、ロック・シーンが大きな変革を遂げた時代です。
ポップパンクやシューゲイザー、ニューメタルにラップメタル、ダンスミュージックやテクノをロックと融合させた革新的なサウンドなど、正しく「ミクスチャー」と呼びたい感性から生まれた90年代ロックは、2020年代の今も若いミュージシャンへ多大なる影響を及ぼしていますよね。
本稿では、そんな90年代の洋楽ロックバンドの名曲を一挙ご紹介!
これから90年代ロックに触れてみたいという方にもオススメしたい、基本かつ王道の名曲を中心としたラインアップでお届けします。
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90年代ロック革命!~90年代を彩った洋楽バンドの名曲集(31〜40)
Losing My ReligionR.E.M.

マンドリンのリフが印象的な楽曲は、R.E.M.の代表作として知られています。
「無報酬の愛」をテーマにした歌詞は、南部の表現を用いて「我慢の限界」を表現しており、リスナーの心に深く響きます。
1991年3月にリリースされたこの曲は、アルバム『Out of Time』からのリードシングルとして大ヒットを記録。
アメリカではBillboard Hot 100で4位を獲得し、R.E.M.の最大のヒット曲となりました。
ミュージックビデオも高い評価を受け、MTVビデオミュージックアワードで6つの賞を受賞しています。
恋愛の苦悩や人間関係の複雑さを感じている方に、特におすすめの1曲です。
What’s My Age Again?blink-182

00年代初頭のポップパンク・ブームの火付け役というだけでなく、2020年代の現在において、Z世代のアーティストたちがブリンク 182のドラマーであるトラヴィス・バーカーさんのサポートを受けてデビューを果たす、といったことが珍しくないという事実を踏まえれば、ブリンク 182の影響力は想像以上に大きいものと言えるのではないでしょうか。
もちろん、日本のバンドでも彼らからの影響を公言するミュージシャンは多く存在していますよね。
そんなブリンク 182の出世作にして、世界中で1,500万枚ものセールスを記録した『Enema of the State』は1999年にリリースされたサード・アルバム。
代表曲やライブの定番曲がずらりと並ぶ収録曲の中でも、全裸で街中を走るメンバーの姿がシュールすぎるMVでもおなじみの名曲『What’s My Age Again?』を紹介しましょう。
けばけばしいアルバムのジャケットも含めて、いかにも悪ノリといった感じではあるのですが、シンプルながらも耳に残る切ないアルペジオを軸とした、どこかノスタルジックなメロディが印象深い楽曲なのですよね。
大人げないMVとは裏腹に、大人になれない自分を周囲に指摘されて悩む主人公の姿を描いた歌詞も興味深い。
そんな彼らのスタイルは、00年代以降のポップなエモにも確実に影響を与えているのが分かります。
What I GotSublime

アメリカのスカ・パンク・バンドであるSublimeによって、1996年にリリースされたトラック。
穏やかなアコースティック・ギター・ソロを特徴としており、The Beatlesの1968年のトラック「Lady Madonna」からインスパイアされています。
The Perfect DrugNine Inch Nails

音楽史にその名を刻む天才、トレント・レズナーさん率いるナイン・インチ・ネイルズは、インダストリアル・ロックという当時はマイナーだったジャンルを基調とした独創的なサウンドと、トレントさんの徹底した美学に基づいたコンセプトやアートワーク、圧巻のライブ・パフォーマンスも含めた総合芸術でもって、商業的にも大成功を収めた稀有なバンドです。
2020年代の今となっては、映画音楽家としても成功したトレントさん自身の名前の方が知られているかもしれませんね。
そんなナイン・インチ・ネイルズが90年代に生み出した作品群はアルバムもEPも傑作であり、革新的なロックを聴きたいという方にはぜひ一度は触れてほしいものばかりですが、決して誰もが聴きやすい音を鳴らしているわけではありません。
本稿で紹介している『The Perfect Drug』は、彼らの楽曲の中では飛び抜けてキャッチーな名曲ですから、まずはこの曲からナイン・インチ・ネイルズの深い深い音世界へ没入していただくのもよいかもしれません。
巨匠デヴィッド・リンチさんの映画『ロスト・ハイウェイ』のために書き下ろされた楽曲で、オリジナル・アルバムには未収録となっておりますから注意が必要です。
ドラムンベースをベースとしたサウンドは抜群にカッコ良く、ポップとさえ言えるメロディ・ラインも最高なのですが……残念ながらトレントさん本人はこの曲をあまり気に入ってはいないようですね……。
Feel The PainDinosaur Jr.

90年代以降のグランジやオルタナティブロックへ多大なる影響を与えたバンド、ダイナソーJr.の6作目のアルバム『Without a Sound』からの代表曲です。
1994年8月にシングルカットされ、USモダンロックチャートで4位を記録するなど大きな成功を収めました。
この楽曲は、他人の痛みに共感しすぎるあまり、やがて何も感じなくなってしまうという虚無感を描いた、非常に内省的な作品。
明るくポップな曲調でリスナーを誘い込みつつ、その裏で後悔や不確かさを歌うのが彼らの得意な手法なのだそうです。
J・マスキスさんの歪んだギターサウンドと切ないメロディの融合は、まさにグランジの真骨頂ですね!
90年代ロック革命!~90年代を彩った洋楽バンドの名曲集(41〜50)
Kool ThingSonic youth

オルタナティブロックの先駆者、ソニック・ユースのメジャーデビュー作となったアルバム『Goo』に収められた、グランジシーンを語る上で欠かせない楽曲です。
本作は、ボーカルのキム・ゴードンさんがある著名なラッパーへインタビューした際の文化的衝突から生まれたのだそう。
性や権力への鋭い問いを、ヒップホップ界の重鎮チャックDとのクールな掛け合いで表現しています!
ノイジーなギターとポップな聴きやすさが同居したサウンドは、まさに革命的でした。
1990年6月にシングルとして公開された本作は、ゲーム『Guitar Hero III』などにも起用。
知的な刺激と90年代のヒリついた空気感を、ぜひ体感してみてはいかがでしょうか?
OutshinedSoundgarden

見た目は自信に満ち溢れているのに、心の中は不安でいっぱい。
そんな内面と外面のギャップに苦しむ心情を赤裸々に描いた、アメリカのロックバンド、サウンドガーデンによる楽曲です。
自信があるように振る舞いながらも、内面では自己不信に苛まれるという、誰しもが抱えうる葛藤が歌われています。
7/4拍子という変則的なリズムと重苦しいギターサウンドが、不安定な心象風景を巧みに表現しており、クリス・コーネルさんの力強くも切ない歌声が、そのやるせない感情を増幅させているようです。
本作は1991年10月発表のアルバム『Badmotorfinger』に収録され、歌詞の象徴的な一節は映画『Feeling Minnesota』のタイトルにもなりました。
周りと比べて落ち込んだ時に聴くと、心の澱を轟音で洗い流してくれるかもしれませんね。






