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70年代は洋楽ロック黄金期!おすすめの名曲・ヒット曲

ビートルズの解散、という1960年代の終わりを告げる象徴的な出来事から幕を開けた70年代の洋楽は、従来のロックに加えてハードロック、プログレッシブ・ロック、グラム・ロックなど多種多様なジャンルが発展し、記録的なヒットを飛ばすスタジアム・バンドも多く登場。

そのカウンターとしてパンク・ロックが生まれるなど、ロック史において重要な時代であることは論を待たないところでしょう。

今回は、そんな洋楽ロック黄金期の70年代を彩った名曲やヒット曲を、王道のナンバーを中心としたラインアップにてご紹介。

70年代の洋楽ロックに興味はあるけど何を聴いていいか分からない……という若い音楽ファンにもオススメの内容です!

70年代は洋楽ロック黄金期!おすすめの名曲・ヒット曲(11〜20)

Won’t Get Fooled AgainThe Who

The Who – Won’t Get Fooled Again (Shepperton Studios / 1978)
Won't Get Fooled AgainThe Who

ビートルズやローリング・ストーンズと並んで、イギリスが生んだ世界的なロック・バンドとして歴史にその名を残すザ・フー。

1971年にリリース、全英チャートで1位を獲得してアメリカでもチャート4位を記録するなど、バンドの人気を決定的なものとした9枚目のアルバム『Who’s Next』に収録されている『Won’t Get Fooled Again』は、彼らにとっても代表曲の1つと呼べる名曲です。

『無法の世界』という邦題でも知られているこちらの楽曲は、8分半をこえる長尺曲であり、従来の彼ららしいダイナミックなハードロックにシンセサイザーのフレーズを大胆に導入、1970年代の初頭という時代にずっと後のテクノ的な要素を融合させた前衛的な楽曲として評価されているのですね。

実はザ・フーの楽曲とは知らなくとも、有名な海外ドラマ『CSI:マイアミ』の主題歌としてこの名曲を知っていたという方も多いのでは?

Brown SugarThe Rolling Stones

The Rolling Stones – Brown Sugar (Live) – OFFICIAL
Brown SugarThe Rolling Stones

同世代のライバルだったビートルズが解散し、1960年代の終わりには初代リーダーのブライアン・ジョーンズが亡くなってしまうという出来事が重く圧し掛かった70年代のローリング・ストーンズは、自らのレーベルを設立するなど新たな道を模索しつつ、ロック史に残る名作を多くリリースしています。

そんなストーンズにとっての70年代の幕開けとなった、1971年発表の大ヒット・アルバム『Sticky Fingers』のオープニング・ナンバーとして先行シングル『』は、王道のストーンズ楽曲言える最高にゴキゲンなロック・ナンバー!

気だるげでラフなギター・リフ、軽やかなピアノ、アメリカ人ミュージシャンのボビー・キーズさんによる間奏のサックスも相まって、ファンキーな雰囲気が実に気持ちいいですよね。

本作からストーンズに加入したギタリスト、ミック・テイラーさんも大活躍しております。

最初に聴くストーンズとしても、オススメの名曲です!

Born to RunBruce Springsteen

Bruce Springsteen – Born to Run (Official Video)
Born to RunBruce Springsteen

「The Boss」の愛称で知られ、アメリカン・ロックの代表的なアーティストとして世界的に著名なブルース・スプリングスティーンさん。

当初はシンガーソングライターとして売り出されながらも、ロックンローラーとしての誇りを世に示し、初の全米トップ10入りを果たした1975年の名盤『Born to Run』のタイトル曲を紹介します。

『明日なき暴走』という邦題でも有名なこちらの楽曲は、まさに最高のロックンローラーであるスプリングスティーンさんの基本的な魅力が詰まっており、ギターを軸としながらもブラス・セクションを多用したバンド・アンサンブルが実にカッコ良く、サウンドのみならず20代ならではの若さと青春の輝きや苦しみが込められた歌詞自体が、熱く激しく疾走しているように感じます。

いつの時代にも変わらない若者たちの葛藤を代弁してくれるような、永遠のロック・アンセムとして2020年代を生きる方々にもぜひ聴いてもらいたいですね。

Anarchy In The U.K.SEX PISTOLS

70年代後半以降にイギリスで巻き起こったパンクロック・ムーブメントにおいて、最も重要かつ歴史的なアイコンと言えるのがセックス・ピストルズです。

彼らがその後の音楽シーン、ファッションなどのカルチャーに与えた影響力は短い文章で語れるようなものではないのですが、2022年7月にはディズニー公式動画配信サービス「Disney+」にて彼らを題材としたオリジナル・ドラマ『セックス・ピストルズ』が配信開始となるなど、20年代の現在も彼らが作り上げたリアルと虚構は人々を熱狂させ続けているのです。

そんな彼らを象徴する楽曲といえば、やはり『Anarchy In The U.K.』でしょう。

1976年の11月にデビュー・シングルとしてリリースされた衝撃な楽曲であり、これがメジャーのEMIからリリースされたというのも今となってはすごいことですよね。

とはいえ作品をリリース後にバンドは契約を打ち切られてしまうのですが……。

そんな『Anarchy In The U.K.』を改めて聴くと、カリスマ的なヴォーカリストのジョニー・ロットンさんによる過激な歌詞や歌唱はもちろん、作曲を務めたオリジナル・メンバーのベーシストであるグレン・マトロックさんのポップなメロディ・センスが光る、覚えやすくてストレートにカッコいい楽曲なのですよね。

バンドが単なるハイプであったら、何十年も彼らの影響力が残り続けるはずもないですし、彼らの音楽がシンプルに最高だったのだということの証左のような、70年代パンク・ロック屈指の名曲と言えましょう!

BarracudaHeart

Heart – “Barracuda” (1977)
BarracudaHeart

70年代ロックの金字塔とも呼べる楽曲が誕生したのは、1977年のこと。

Heartのメンバーとレコード会社との確執から生まれた曲は、強烈なギター・リフが印象的なハードロック・ナンバーとして知られています。

本作は、変則的なタイムシグネチャーを含むなど、技巧的な面でも他の追随を許さない完成度の高さを誇ります。

VH1の「史上最高のハードロックソング」でも34位にランクインするなど、その評価は揺るぎません。

ビルボードホット100でも11位を記録した本作は、アメリカン・ロックの魂が詰まった1曲。

パワフルな演奏と歌声に心を奪われたい方にぜひおすすめです。

This Town Ain’t Big Enough For Both Of UsSparks

Sparks – This Town Ain’t Big Enough For Both Of Us
This Town Ain't Big Enough For Both Of UsSparks

見た目も目立つヴォーカリストのラッセルさんと、しかめっ面でキーボードを弾くヒゲがトレードマークのロンさんという対照的なメイル兄弟によるバンド、スパークス。

アメリカはカリフォルニア州出身ながら、ひねくれた態度や一筋縄ではいかない音楽性などはむしろイギリス的で、実際に彼らが最初に認められたのはイギリスだったというのもおもしろいですよね。

その活動は50年以上にも及び、彼らから影響を受けたと公言するアーティストは多く存在していますし、2021年にはエドガー・ライト監督によるドキュメンタリー映画『スパークス・ブラザーズ』が制作され、日本でも2022年の4月より公開されて多くの音楽ファンが足を運びました。

2022年の8月にはサマーソニック、そして単独での来日も決定している彼らは多種多様な音楽性を持つタイプでどの曲が代表曲かを選ぶのは難しいのですが、今回は1974年にリリースされた名盤サード作『Kimono My House』に収録されているリード・シングル『This Town Ain’t Big Enough for Both of Us』を紹介しましょう。

イギリスを始めとするヨーロッパで大きな成功を収めた代表曲の1つで、通常のロック的なフォーマットからは逸脱した楽曲構成、どこかシアトリカルな雰囲気やファルセットを多用したメロディがなんとも独特で奇妙ですよね。

常人ではなかなか思いつかない彼らのセンスが際立つ、70年代が生んだ異端児による名曲をぜひ味わってみてください!

70年代は洋楽ロック黄金期!おすすめの名曲・ヒット曲(21〜30)

Search and DestroyIggy & The Stooges

Iggy & The Stooges – Search And Destroy (Bowie Mix) (Audio)
Search and DestroyIggy & The Stooges

プロトパンクのゴッドファーザーと称される、アメリカのバンド、イギー・アンド・ザ・ストゥージズの一曲です。

1973年6月にシングルとして登場し、グラムロックの象徴デヴィッド・ボウイさんがミックスを手がけた名盤『Raw Power』にも収められました。

社会に見捨てられたと感じる若者が、自らを「ストリートを歩くチーター」と称し、破滅的な衝動と承認欲求の間で叫ぶ心情が歌われています。

機関銃をほうふつとさせるギターリフと荒々しいボーカルが、きらびやかなグラムロックとは一線を画す、生々しいエネルギーを放っていますよね。

ウェス・アンダーソン監督の映画『ライフ・アクアティック』でも印象的に使われました。

現状を破壊したい衝動に駆られたとき、この轟音にすべてを委ねてみてはいかがでしょうか?