RAG MusicRock
素敵なロック
search

70年代は洋楽ロック黄金期!おすすめの名曲・ヒット曲

ビートルズの解散、という1960年代の終わりを告げる象徴的な出来事から幕を開けた70年代の洋楽は、従来のロックに加えてハードロック、プログレッシブ・ロック、グラム・ロックなど多種多様なジャンルが発展し、記録的なヒットを飛ばすスタジアム・バンドも多く登場。

そのカウンターとしてパンク・ロックが生まれるなど、ロック史において重要な時代であることは論を待たないところでしょう。

今回は、そんな洋楽ロック黄金期の70年代を彩った名曲やヒット曲を、王道のナンバーを中心としたラインアップにてご紹介。

70年代の洋楽ロックに興味はあるけど何を聴いていいか分からない……という若い音楽ファンにもオススメの内容です!

もくじ

70年代は洋楽ロック黄金期!おすすめの名曲・ヒット曲(1〜20)

More Than a FeelingBoston

Boston – More Than a Feeling (Official HD Video)
More Than a FeelingBoston

『幻想飛行』の邦題でも知られる、1976年のデビュー・アルバム『Boston』がいきなり全米チャート3位を記録、世界中で2,500万枚をこえる驚異的な売上となったアメリカン・プログレ・ハードの雄、ボストン。

『幻想飛行』のオープニングを飾る『More Than a Feeling』は、ボストンにとっての代表曲の1つであり、いつ聴いてもその圧巻の完成度に驚かされる名曲中の名曲です。

美しいアコースティック・ギターのアルペジオに導かれ、ダイナミックなハードロック・サウンドへと移行する楽曲展開、あまりにも美しいハイトーン・ボーカルと重厚なコーラス・ワークが織り成すメロディの素晴らしさは永遠に色あせるものではないでしょう。

中心人物にして、ボーカル以外のほとんどのパートを担当したトム・ショルツさんは、マサチューセッツ工科大学を首席で卒業したというインテリで、もともとはクラシック音楽ファンでのちにポップスやロックに興味を持ち、21歳でギターを始めたそうです。

そんな異色の経歴を持ったショルツさんだからこそ、何年経っても色あせない素晴らしい音楽作品を作れたのかもしれませんね。

Won’t Get Fooled AgainThe Who

The Who – Won’t Get Fooled Again (Shepperton Studios / 1978)
Won't Get Fooled AgainThe Who

ビートルズやローリング・ストーンズと並んで、イギリスが生んだ世界的なロック・バンドとして歴史にその名を残すザ・フー。

1971年にリリース、全英チャートで1位を獲得してアメリカでもチャート4位を記録するなど、バンドの人気を決定的なものとした9枚目のアルバム『Who’s Next』に収録されている『Won’t Get Fooled Again』は、彼らにとっても代表曲の1つと呼べる名曲です。

『無法の世界』という邦題でも知られているこちらの楽曲は、8分半をこえる長尺曲であり、従来の彼ららしいダイナミックなハードロックにシンセサイザーのフレーズを大胆に導入、1970年代の初頭という時代にずっと後のテクノ的な要素を融合させた前衛的な楽曲として評価されているのですね。

実はザ・フーの楽曲とは知らなくとも、有名な海外ドラマ『CSI:マイアミ』の主題歌としてこの名曲を知っていたという方も多いのでは?

LaylaDerek and the Dominos

『いとしのレイラ』という邦題でも有名な、70年代を代表する最高に情熱的なラブソングです!

世界三大ギタリストにして、ソングライターとしても世界的に有名なイギリス出身のエリック・クラプトンさんにとっての代表曲であり、日本でも高い知名度を誇る名曲ですが、クラプトンさんがアメリカのミュージシャンたちとともに結成したデレク・アンド・ザ・ドミノスが1970年にリリースした、唯一のアルバムである『Layla and Other Assorted Love Songs』に収録されたタイトル・トラックなのですね。

イントロのあまりにも有名な泣きのギター・フレーズを聴けば、聴いたことがあると感じる方は多くいらっしゃることでしょう。

その反面、実はオリジナル・バージョンは7分をこえる長尺曲であり、後半以降のピアノを主体としたメロウなインストゥルメンタル・パートを知らない人も多いかもしれませんね。

ゲストとして参加したギタリスト、デュアン・オールマンさんの流麗なスライド・ギターも素晴らしく、聴けば聴くほど新たな発見のある名曲中の名曲ですよ!

Brown SugarThe Rolling Stones

The Rolling Stones – Brown Sugar (Live) – OFFICIAL
Brown SugarThe Rolling Stones

同世代のライバルだったビートルズが解散し、1960年代の終わりには初代リーダーのブライアン・ジョーンズが亡くなってしまうという出来事が重く圧し掛かった70年代のローリング・ストーンズは、自らのレーベルを設立するなど新たな道を模索しつつ、ロック史に残る名作を多くリリースしています。

そんなストーンズにとっての70年代の幕開けとなった、1971年発表の大ヒット・アルバム『Sticky Fingers』のオープニング・ナンバーとして先行シングル『』は、王道のストーンズ楽曲言える最高にゴキゲンなロック・ナンバー!

気だるげでラフなギター・リフ、軽やかなピアノ、アメリカ人ミュージシャンのボビー・キーズさんによる間奏のサックスも相まって、ファンキーな雰囲気が実に気持ちいいですよね。

本作からストーンズに加入したギタリスト、ミック・テイラーさんも大活躍しております。

最初に聴くストーンズとしても、オススメの名曲です!

BarracudaHeart

Heart – “Barracuda” (1977)
BarracudaHeart

70年代ロックの金字塔とも呼べる楽曲が誕生したのは、1977年のこと。

Heartのメンバーとレコード会社との確執から生まれた曲は、強烈なギター・リフが印象的なハードロック・ナンバーとして知られています。

本作は、変則的なタイムシグネチャーを含むなど、技巧的な面でも他の追随を許さない完成度の高さを誇ります。

VH1の「史上最高のハードロックソング」でも34位にランクインするなど、その評価は揺るぎません。

ビルボードホット100でも11位を記録した本作は、アメリカン・ロックの魂が詰まった1曲。

パワフルな演奏と歌声に心を奪われたい方にぜひおすすめです。

This Town Ain’t Big Enough For Both Of UsSparks

Sparks – This Town Ain’t Big Enough For Both Of Us
This Town Ain't Big Enough For Both Of UsSparks

見た目も目立つヴォーカリストのラッセルさんと、しかめっ面でキーボードを弾くヒゲがトレードマークのロンさんという対照的なメイル兄弟によるバンド、スパークス。

アメリカはカリフォルニア州出身ながら、ひねくれた態度や一筋縄ではいかない音楽性などはむしろイギリス的で、実際に彼らが最初に認められたのはイギリスだったというのもおもしろいですよね。

その活動は50年以上にも及び、彼らから影響を受けたと公言するアーティストは多く存在していますし、2021年にはエドガー・ライト監督によるドキュメンタリー映画『スパークス・ブラザーズ』が制作され、日本でも2022年の4月より公開されて多くの音楽ファンが足を運びました。

2022年の8月にはサマーソニック、そして単独での来日も決定している彼らは多種多様な音楽性を持つタイプでどの曲が代表曲かを選ぶのは難しいのですが、今回は1974年にリリースされた名盤サード作『Kimono My House』に収録されているリード・シングル『This Town Ain’t Big Enough for Both of Us』を紹介しましょう。

イギリスを始めとするヨーロッパで大きな成功を収めた代表曲の1つで、通常のロック的なフォーマットからは逸脱した楽曲構成、どこかシアトリカルな雰囲気やファルセットを多用したメロディがなんとも独特で奇妙ですよね。

常人ではなかなか思いつかない彼らのセンスが際立つ、70年代が生んだ異端児による名曲をぜひ味わってみてください!