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70年代は洋楽ロック黄金期!おすすめの名曲・ヒット曲

ビートルズの解散、という1960年代の終わりを告げる象徴的な出来事から幕を開けた70年代の洋楽は、従来のロックに加えてハードロック、プログレッシブ・ロック、グラム・ロックなど多種多様なジャンルが発展し、記録的なヒットを飛ばすスタジアム・バンドも多く登場。

そのカウンターとしてパンク・ロックが生まれるなど、ロック史において重要な時代であることは論を待たないところでしょう。

今回は、そんな洋楽ロック黄金期の70年代を彩った名曲やヒット曲を、王道のナンバーを中心としたラインアップにてご紹介。

70年代の洋楽ロックに興味はあるけど何を聴いていいか分からない……という若い音楽ファンにもオススメの内容です!

70年代は洋楽ロック黄金期!おすすめの名曲・ヒット曲(21〜30)

TrashNew York Dolls

アメリカ・ニューヨークで結成され、後のパンクシーンに多大な影響を与えたニューヨーク・ドールズ。

本作は1973年7月に、『Personality Crisis』との両A面シングルとして発売された、グラムパンクの金字塔です。

退廃的な街を舞台に、刹那的な愛と生き様を歌い上げたこの楽曲は、荒々しい演奏の中に光る甘く切ないメロディが印象的。

NBCのテレビ番組『The Midnight Special』でも披露されました。

既存の価値観に縛られず、自分らしくありたいと感じたこと、ありませんか?

何かに抗いたい衝動に駆られた夜、この危険な香りと純粋さが同居するサウンドに浸ってみてはいかがでしょうか?

Beauty QueenRoxy Music

アートとファッションを融合させ、70年代グラムロックに革命を起こしたイングランドのバンド、ロキシー・ミュージック。

本作は1973年3月に公開され、ゴールド認定も受けた名盤『For Your Pleasure』に収録された、宝石のような一曲です。

このアルバムは鬼才ブライアン・イーノが在籍した最後の作品としても知られています。

ブライアン・フェリーさんの演劇的で深みのあるバリトンボイスが印象的で、プールのような瞳を持つ美しい女性との別れを歌い上げます。

その歌声には悲しみだけでなく、まるで結婚を申し込むかのようなロマンと誠実さが滲み出ていて、胸を締め付けられます。

きらびやかなサウンドの奥に秘められた、切なくも美しい物語に浸ってみてはいかがでしょうか?

Anarchy In The U.K.SEX PISTOLS

70年代後半以降にイギリスで巻き起こったパンクロック・ムーブメントにおいて、最も重要かつ歴史的なアイコンと言えるのがセックス・ピストルズです。

彼らがその後の音楽シーン、ファッションなどのカルチャーに与えた影響力は短い文章で語れるようなものではないのですが、2022年7月にはディズニー公式動画配信サービス「Disney+」にて彼らを題材としたオリジナル・ドラマ『セックス・ピストルズ』が配信開始となるなど、20年代の現在も彼らが作り上げたリアルと虚構は人々を熱狂させ続けているのです。

そんな彼らを象徴する楽曲といえば、やはり『Anarchy In The U.K.』でしょう。

1976年の11月にデビュー・シングルとしてリリースされた衝撃な楽曲であり、これがメジャーのEMIからリリースされたというのも今となってはすごいことですよね。

とはいえ作品をリリース後にバンドは契約を打ち切られてしまうのですが……。

そんな『Anarchy In The U.K.』を改めて聴くと、カリスマ的なヴォーカリストのジョニー・ロットンさんによる過激な歌詞や歌唱はもちろん、作曲を務めたオリジナル・メンバーのベーシストであるグレン・マトロックさんのポップなメロディ・センスが光る、覚えやすくてストレートにカッコいい楽曲なのですよね。

バンドが単なるハイプであったら、何十年も彼らの影響力が残り続けるはずもないですし、彼らの音楽がシンプルに最高だったのだということの証左のような、70年代パンク・ロック屈指の名曲と言えましょう!

Queen BitchDavid Bowie

David Bowie – Queen Bitch (Old Grey Whistle Test, 1972)
Queen BitchDavid Bowie

変幻自在のスタイルで音楽シーンに革命を起こし続けたイギリス出身のアーティスト、デヴィッド・ボウイさん。

1971年12月発売のアルバム『Hunky Dory』に収録された本作は、グラムロック期への華麗なる序曲といえる一曲です。

ミック・ロンソンの攻撃的なギターリフが鳴り響くと、嫉妬と憧れが渦巻く倒錯的な世界が目の前に広がります。

自分を振った相手が夜の街をさまよう姿をアパートから見つめる主人公の複雑な心境。

その退廃的な美しさに魅了されてしまいますよね。

この楽曲は後にシングル『Rebel Rebel』のB面にもなり、映画『Milk』で使用されたことでも知られています。

華やかさの裏に潜む70年代の危うい空気を感じたい時に聴いてみてはいかがでしょうか?

I’mamanJobriath

大規模な宣伝と共に現れた、アメリカの悲劇の天才ジョブリアスさん。

1973年発売のデビューアルバム『Jobriath』に収録され、翌1974年にシングルカットされた本作は、彼の存在を象徴する一曲です。

華麗なピアノと演劇的なサウンドが一体となり、自らのアイデンティティを高らかに歌い上げる様は圧巻のひとこと。

テレビ番組『The Midnight Special』でのパフォーマンスは、きらびやかな衣装と相まって、観る者に強烈な印象を与えました。

自分らしさを貫くことの尊さが、胸に迫ってきますよね。

70年代グラムロックの持つ刹那的な輝きと熱狂に浸りたい時、ぜひ聴いてみてはいかがでしょうか。

Make Me Smile (Come Up And See Me)Steve Harley & Cockney Rebel

Steve Harley & Cockney Rebel – Make Me Smile (Come Up And See Me) (Official Music Video)
Make Me Smile (Come Up And See Me)Steve Harley & Cockney Rebel

文学的な歌詞と演劇的なサウンドで異彩を放った、ロンドン出身のスティーヴ・ハーレイ&コックニー・レベル。

1975年1月に発売されたこのシングルは、同年2月に全英チャート1位を獲得する大ヒットを記録しました。

軽快でキャッチーな曲調を耳にすれば、誰もが陽気な気分になってしまう、そんな魅力的な一曲です。

しかし本作に込められているのは、バンドメンバー離脱を経験したスティーヴ・ハーレイさんの、元仲間への痛烈な皮肉と孤独感。

信頼を裏切られながらも「僕を笑わせてごらん」と強がってみせる主人公の姿に、かえって切なさを感じてしまうのでは?

映画『The Full Monty』など多くの作品で起用されているのも、この奥深さゆえでしょう。

人間関係のほろ苦さを知るあなたの心に、きっと響くはずです。

Devil Gate DriveSuzi Quatro

Suzi Quatro – Devil Gate Drive – “The Original B&W Clip”
Devil Gate DriveSuzi Quatro

革のジャンプスーツをまといベースをかき鳴らす、アメリカ出身のスージー・クアトロさんの姿が目に浮かぶようです。

1974年2月に発売されたこの楽曲は、全英チャートで2週連続1位に輝き、名盤『Quatro』にも収録された大ヒットナンバーです。

若者たちが危険な香りのする遊び場へと向かう、あの独特のスリルと高揚感を、疾走感あふれるロックンロールに乗せていますよね。

社会のルールに縛られず、自由を謳歌する反骨精神が、聴く者の心を解き放ってくれるようです。

アメリカの人気ドラマ『Happy Days』で使用されたことでも知られる本作。

日常の閉塞感を打ち破りたい時に聴けば、気分がスカッとすること間違いなしでは?