1990年代に黄金期を迎え、オリコンチャート上位にランクインするほどのヒット曲も生まれたヴィジュアル系は、今や日本発の音楽ジャンルをこえたカルチャーとして海外でも「Visual kei」という言葉がウィキペディアに掲載されるほどに受け入れられています。
そんなV系の30年以上に及ぶ歴史の中で、今回の記事では「ネオヴィジュアル系」とも称された、00年代のヴィジュアル系バンドたちによる人気曲をご紹介。
現在のヴィジュアル系バンドたちにも多大な影響を与えた名曲群を、00年代にリリースされたものを中心としてメジャーからインディーズを問わずまとめています。
当時が青春だった方も、最近V系を好きになった方々もぜひご覧ください!
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【ネオ・ビジュアル系】2000年代のV系バンドの人気曲まとめ(1〜10)
東京傷年ナイトメア

日本の音楽シーンに独自の世界観を打ち立てたナイトメア。
2004年7月にリリースされた本作は、都会の孤独と苦悩を描いた楽曲です。
メランコリックな旋律とラップ調のボーカルが融合し、聴く者を否応なくその世界に引き込みます。
力強いギターと奥深い歌詞は、ヴィジュアル系の可能性を広げた点で非常に価値があります。
2006年にはアニメ「DEATH NOTE」のテーマソングを担当し、バンドの人気を不動のものにしました。
現実と理想の狭間で揺れ動く若者の心情を表現した本作は、都市生活に疲れを感じている方にぜひ聴いていただきたい一曲です。
貴女ノ為ノ此ノ命。the GazettE

2004年リリースの名盤『斑蠡〜MADARA〜』に収録された本作は、the GazettEの代表曲と呼べる楽曲です。
純愛をテーマにした物語風の歌詞は、恋愛経験のある人なら共感できる情景や感情を繊細に描写しています。
不安や切なさを含んだ歌詞と、ダークで情熱的なサウンドが魅力的で、多くの人々の心を捉えて離しません。
印象的なギターリフとシンセサイザーが織り成す幻想的な空間は、耳はもちろん感受性の鋭いリスナーの心の奥深くまで届くことでしょう。
本作を聴くことは、一期一会の出会いを音楽を通じて体験するような、そんな特別な瞬間を提供してくれるのです。
キャンデーホリックアンティック‐珈琲店‐

通称「An Cafe (アン・カフェ)」の呼び名で知られる、2003年結成のビジュアル系ロックバンド・アンティック-珈琲店-の1stシングル曲。
「ダンスロック」「ノンジャンル・ヴィジュアル系」というコンセプトを掲げた音楽性のとおり、同曲でも踊り出したくなるようなノリを作り出していますよね。
フランジャーのジェット音を使ったギターのイントロや、畳みかけるようなボーカルのメロディーがテンションを上げてくれる、元祖かわいい系ビジュアルバンドにふさわしいナンバーです。
嘘シド

2003年の結成以降、パワーポップやディスコの要素を含んだポップ路線で人気を博してきた4人組ビジュアル系バンド、シドのメジャー3枚目となるシングル曲。
テレビアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』のエンディングテーマに起用された楽曲で、全編に流れるピアノとストリングスの音色が美しく、その中でもうねるベースサウンドが耳に残るポップロックナンバーです。
恋愛について書かれた歌詞でありながら、最終的に兄弟愛にも置き換えられる内容となっており、アニメのストーリーともリンクするナンバーに仕上がっています。
あなくろフィルムバロック

オサレ系の元祖と言われるラフなルックスとジャンルレスな音楽性で人気を博したロックバンド、バロック。
ベストアルバム『brq 2001-2004』のオープニングを飾る楽曲『あなくろフィルム』は、ノイジーなギターサウンドをフィーチャーしたシャッフルビートのアンサンブルが耳に残りますよね。
どこか狂気を感じさせるリリックは、ヒステリックなサウンドと溶け合い中毒性を感じるのではないでしょうか。
独創的な世界観に引き込まれる、ビジュアル系というジャンルの中でも異質なロックチューンです。
我、在ルベキ場所MUCC

メタルの重厚さと激しさを取り入れたサウンドに、昭和の歌謡曲を感じさせるメロディーを乗せるという音楽性でスタートした茨城県出身のビジュアル系ロックバンド・MUCCのメジャーデビューシングル曲。
ささやくようなボーカルと、ダークなクリーンギターのリフによる歌い出しからノイジーなギターを前面に出したラウドなバンドサウンドのイントロへ移り変わり、サビで突然目の前が開けるような曲構成など、ビジュアル系のイメージにあるダークさと郷愁感を覚えるメロディーが自然に融合しているナンバーです。
負の感情を爆発させたような歌詞の世界観も秀逸な、ビジュアル系好きでなくても聴いてほしい楽曲です。
國立少年R指定

秋の寂寥感漂う情景から始まり、狂気と愛情が交錯する独特な世界観を描き出したR指定の代表作。
狂おしいほどの想いを抱える主人公の心情が、ヴィジュアル系特有の重厚なサウンドと共に展開されていきます。
理性と感情の間で揺れ動く心模様を、秋風に乗せて切なく歌い上げる歌詞は多くのリスナーの心を捉えて離しません。
2009年9月にリリースされたこの作品は、SPEED DISKレーベル移籍後初のシングルとして発表され、オリコンインディーズチャートで週間8位を記録。
後にアルバム『人間失格』にも収録され、ライブの定番曲として愛され続けています。
失恋や孤独を感じている時、あるいは複雑な感情を抱えているときに聴くと、心に深く響く楽曲です。