90年代の洋楽クリスマスソング。大ヒット曲から隠れた名曲まで紹介
毎年12月になると訪れる街並みの変化や、立ち並ぶお店のキラキラした飾りつけを見ているだけで何となく高揚した気持ちにさせられますよね。
そんな時期に外せないものといえば、やはりクリスマスソングです!
クリスマス会用のBGMや、車内BGMとしてクリスマスソングをお探しの方に向けて、今回の記事では多くのヒットソングが生まれた1990年代の洋楽クリスマスソングをご紹介します。
いわゆるスタンダードナンバーのカバーではなく、基本的にはオリジナルのクリスマスソングを集めていますから、いつもと違うクリスマスの雰囲気を演出したいという方も必見です!
90年代の洋楽クリスマスソング。大ヒット曲から隠れた名曲まで紹介(1〜10)
Miss You Most (At Christmas Time)Mariah Carey

90年代のホリデーシーズンに向けてリリースされたアルバム『Merry Christmas』に収録されている、マライア・キャリーさんのしっとりとしたバラードです。
1994年の作品で、ウォルター・アファナシエフさんとの共作によって生まれました。
クリスマスという華やかな季節なのに、大切な人がそばにいないという寂しさや切なさが歌われているんですよね。
ストリングスを用いた穏やかなアレンジと、感情豊かな歌声が胸に染みます。
恋人と離れて過ごすクリスマスや、過去の恋を思い出してしまう夜に聴くと、心にじんわりと響いてくる作品です。
I Was Born on Christmas DaySaint Etienne

ロンドンの冬を華やかに彩るインディーポップバンド、サン・エティエンヌ。
90年代インディー・ダンス・シーンの担い手として知られる彼らが、1993年12月に送り出したクリスマス・シングルは、ハウス・ビートに乗せた温かなデュエット曲です。
ボーカルのサラ・クラッケンルさんとザ・シャーラタンズのティム・バージェスさんが歌い上げる本作は、メンバーのボブ・スタンレーさんの誕生日にちなんだ歌詞が印象的。
ABBAを思わせるキャッチーなメロディーと、クラブ・カルチャーを融合させたサウンドは、当時UKシングルチャート37位を記録しました。
定番のクリスマス・キャロルとは一味違う、都会的で洗練された雰囲気を求める方にオススメです。
ご友人とのホームパーティーや、夜のドライブにぴったりでしょう。
I WishTha Dogg Pound

ウエストコーストヒップホップの重鎮として知られるデュオ、ザ・ドッグ・パウンド。
ダズ・ディリンジャーさんとクラプトさんの二人により結成されたグループで、1995年のデビュー・アルバム『Dogg Food』が全米1位を獲得し、ダブル・プラチナに輝いた実力派です。
こちらはクリスマスをテーマにしたコンピレーション・アルバム『Christmas on Death Row』に収録された楽曲で、1996年12月に公開されました。
ジェフ・ローバー・フュージョンの楽曲をサンプリングし、ギャングスタラップとは異なるメロウで叙情的なアレンジが施されています。
ヒップホップのリズムに冬の季節感を織り交ぜた、ユニークなクリスマス・ラップとして仕上げられているので、いつもと違った雰囲気のパーティーにもぴったりですよ。
Just Like ChristmasLow

1990年代のインディ・シーンで静寂と空間性を追求したミネソタ州ドゥルース出身のスロウコア・バンド、ロウ。
アラン・スパーハークさんとミミ・パーカーさんの夫妻が紡ぐ繊細なハーモニーと、ミニマルな演奏が特徴のこのバンドが1999年11月にリリースしたEP『Christmas』に収録された1曲です。
ストックホルムから旅立つ場面で降り始めた雪を見て、誰かが「クリスマスみたい」とつぶやいたけれど、それは本当のクリスマスではなかった——そんな記憶と現実のずれを静かに描いた歌詞が印象的です。
華やかな祝祭感とは対照的に、冬のもの寂しさやノスタルジーをそっと包み込むような音作りは、ロウならではの世界観といえるでしょう。
騒がしさから離れて静かにクリスマスを感じたい方や、ありふれた定番ソングとは違う雰囲気を求める方にぴったりの隠れた名曲です。
Christmas Eve / Sarajevo 12/24Trans-Siberian Orchestra

壮大なクラシックとロックの融合で圧倒的な世界観を描き出す、トランス=シベリアン・オーケストラによるインストゥルメンタル作品です。
本作は伝統的なキャロル「God Rest Ye Merry, Gentlemen」とウクライナ起源の旋律「Carol of the Bells」を組み合わせたメドレー形式で構成され、チェロとエレキギターが絡み合う静寂なパートから、激しくドラマティックなセクションへと展開していきます。
1996年のアルバム『Christmas Eve and Other Stories』に収録されたこちらの楽曲は、3×プラチナ認定を受けた名盤の中心曲として知られています。
大規模なライブツアーでは、レーザーや花火を駆使した壮麗な演出とともに披露され、観客を物語空間へと誘います。
クリスマスソングに新鮮な刺激を求める方、ロックやメタルが好きな方へ贈りたい一曲です。
Give Me a StarBeBe & CeCe Winans

ゴスペル界のロイヤル・ファミリーとして知られるウィナンス家出身の兄妹デュオ、ビービー&シーシー・ウィナンスさん。
彼らが1993年にリリースしたクリスマス・アルバム『First Christmas』に収録された、心温まる一曲です。
導きや希望の象徴である「星」をテーマに、祝福と光を願うメッセージが込められており、兄妹ならではの美しいハーモニーとゴスペル調のコーラスが融合した仕上がりとなっています。
伝統的な賛美歌の雰囲気を残しつつ、現代的なR&Bのエッセンスも感じられる本作は、クリスマスの宗教的な意味を大切にしながら過ごしたい方や、落ち着いた礼拝的な雰囲気のなかで聖夜を迎えたい方にぴったりの作品です。
I Want an Alien for ChristmasFountains of Wayne

日本でも人気の高い、Fountains of Wayneが1997年にシングルとしてリリースした異色のホリデーソングです。
もともとは当時人気絶頂だった若手グループ、ハンソンのクリスマス・レコード用に書かれた楽曲でしたが、採用されず自分たちで録音したという経緯があります。
歌詞は「クリスマスに宇宙人が欲しい」という奇想天外な願いをユーモラスに描きながらも、ホリデーシーズンの消費主義や経済的なプレッシャーをさりげなく風刺しています。
キャッチーなギターポップに乗せた遊び心と、その裏に潜む社会への眼差しが絶妙です。
後に2022年のマーベル作品『Guardians of the Galaxy Holiday Special』のサウンドトラックにも起用され、再び注目を集めました。
いつもとはひと味違う、ウィットに富んだクリスマスを楽しみたい方にぴったりの一曲でしょう。






