【秋の童謡】秋のうた・唱歌・わらべうた。秋に歌いたい名曲集
子どもから大人まで楽しめる、秋の童謡・唱歌・わらべうたを紹介します。
みなさんは秋といえば、何を思い浮かべますか?
松ぼっくりやどんぐり、紅葉やお月見……考えてみるといろいろと浮かんできますよね。
この記事では、そんな秋の景色が目の前に広がるような、すてきな名曲を集めてみました。
秋特有のやさしく心に染み入るしっとりとした楽曲や、歌いながら遊べる手遊びやわらべうたなど、さまざまな秋に触れられる名曲ばかりです。
ぜひみんなで聴いて、歌いながら「秋」に触れてみてくださいね。
【秋の童謡】秋のうた・唱歌・わらべうた。秋に歌いたい名曲集(21〜30)
里の秋作詞:斎藤信夫/作曲:海沼実
戦争が終わった秋の日に、戦地へ向かった父親の帰りを待つ様子を描いた『里の秋』。
終戦後、もう戦争は終わったにもかかわらず混乱の中なかなか故郷へ帰れない方が多くいました。
この曲に登場する家族のように、お父さんや息子の帰りを今かいまかと何カ月も何年も待った方もいたそうです。
終戦した暑い夏から秋へ移ろいでゆく季節の中、家族の無事を願い待つ、切なく胸がしめつけられるような光景が描かれています。
一緒に過ごした楽しかったあの秋の日を思い出しながら、この家族は父親の帰りをずっと待っています。
秋の夜半作詞:佐々木信綱/作曲:カール・マリア・フリードリヒ・エルンスト・フォン・ウェーバー

子どもたちの合唱コンクールでもよく歌われる秋の美しい曲です。
小学校でこの曲を習った人も多いですよね。
クラシックに興味を持つきっかけにもなったのではないでしょうか。
ウェーバーさん作曲の『魔弾の射手』に佐々木信綱さんが詞を付けたもので、唱歌として古くから親しまれてきました。
秋の物悲しさを子どもたちのキレイな歌声にのせて、この季節には聴きたい名曲ですね。
七つの子作詞:野口雨情/作曲:本居長世

カラスの親子のほほえましい光景が目に浮かぶ秋の歌『七つの子』。
大人世代の方は、ザ・ドリフターズの替え歌が印象に残っているという方も多いのではないでしょうか。
この曲は、どうしてカラスは鳴いているのかというところから始まり、実は山にいる子供のカラスたちに向かって鳴いているんだよというほっこりするストーリーが描かれています。
鳴き声にはどんな気持ちがのせられているのか、想像しながら聴くのもオススメです。
カラスたちが鳴いているのを見かけたら、ステキなカラスの親子を想像しながらこの歌を歌ってみてくださいね!
村祭作詞・作曲:不詳

秋はたくさんのお祭りも開催される季節ですよね。
そんな楽しい秋祭りの様子が目に浮かぶ童謡『村祭』。
この曲では、ある村の神様をお祝いする村祭りの様子が描かれています。
豊作や平和を届けてくれる神様へ、さまざまな楽器を鳴らしながら盛大にお祝いします。
軽快で楽しげな様子を感じるメロディーは、あなたの街のお祭りも盛り上げてくれるでしょう!
夏とはまた違った秋ならではの楽しいお祭りに、この曲を聴けばあなたも出かけたくなるのではないでしょうか。
落葉松作詞:野上彰/作曲:小林秀雄

80年代に「全日本合唱コンクール」「NHK全国学校音楽コンクール高等学校部門」の課題曲になった有名な合唱曲のひとつです。
「落葉松」は「からまつ」と読みます。
目を閉じて聴いていても情景が浮かんでくる、心にうったえかけてくるような1曲。
この曲は元々あった野上彰さんの詩に小林秀雄さんが曲をつけました。
詩に感銘を受けた小林さんはこの詩を歌曲にしたいと野上さんに連絡を取りましたが、その頃には野上さんがお亡くなりになっていたそう。
野上さんも聴きたかったでしょうね……。
夕焼け小焼け作詞:中村雨紅/作曲:草川信

1919年に中村雨紅さんが作詞をして、その4年後に草川信さんが曲をつけました。
それからこの美しい童謡ができあがったんですね。
雨紅は東京都八王子市の夕焼けをイメージしながら、詞を書きました。
全国の16時45分のチャイムサウンドに使われ、ノスタルジーであたたかいメロディが多くの人の心に残りました。
今でも耳にすればなつかしい子ども時代を思い出します。
雁作詞・作曲:滝廉太郎

秋から冬にかけて日本にやってくるガンという鳥をテーマにした、滝廉太郎の楽曲『雁』。
月が輝く夜空に、群れで動くガンの様子を情緒豊かに描いています。
十五夜がある秋の季節にぴったりな、風情あふれる1曲ですね。
この曲は滝廉太郎が富山で過ごしていた頃に、夜空を飛ぶガンの様子を見て作られたと言われています。
ほんの短い楽曲の中に、日本の美しい月夜の光景が存分に詰め込まれています。
朝晩に暑さがなくなる秋に、この曲に耳を傾けながら今一度日本独特の風情に触れてみてはいかがでしょうか。