美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い
ピアノは、弾き手や表現方法によってさまざまな表情に変化する魅力的な楽器です。
繊細でいてダイナミックな優美さや、言葉には表せないような深みなど、その多彩な音色と豊かな響きは、ピアノ1台でオーケストラに匹敵するほどと言われています。
今回は、そんなピアノの音色を十分に堪能できる作品の中から、「美しさ」にフォーカスした曲を選びました。
ピアノを演奏するのがお好きな方も、鑑賞するのがお好きな方も、繊細な音のひと粒ひと粒を味わいながら、ピアノの魅力に浸っていただけたら幸いです。
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美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い(41〜60)
献呈Robert Schumann=Franz Liszt

ベートーヴェンやシューベルトの遺伝子を色濃く受け継いでいる作曲家、ロベルト・シューマン。
ピアノ曲や歌曲集に関して、圧倒的な才能をほこる偉大なドイツの作曲家ですね。
そんな彼の作品のなかでも、特にオススメしたい楽曲が、こちらの『献呈』。
この曲には非常にロマンティックな背景があります。
というのもこの曲は作品として作られたわけではなく、シューマンの妻に対して結婚式の前夜に送った楽曲なのです。
そういった背景もあり、メロディーからあふれる感情が感じられますね。
歌曲集ですが、ピアノ独奏曲にアレンジされたバージョンも存在します。
ピアノ独奏曲のバージョンは、よりファンタジーな雰囲気に仕上がっているので、ぜひ聴き比べてみてください。
組曲『マ・メール・ロワ』より 第1曲「眠れる森の美女のパヴァーヌ」Maurice Ravel

童話『眠れる森の美女』をテーマにした優美な連弾作品です。
2人の子供のために書かれたということもあり、技巧的には難しすぎないように配慮されています。
イ短調の穏やかな旋律は、まるで夢見心地のような心地よさを感じさせます。
演奏時間はわずか1分30秒ほどですが、古典的な舞曲パヴァーヌの形式を用いた繊細な世界が広がっています。
4本の手が奏でる和音の重なりと色彩の豊かな響きは、独奏では表現できない深みのある音楽体験を味わえます。
本作は1908年に作曲され、後にオーケストラやバレエ音楽にも編曲されました。
発表会やコンサートで華やかな印象を残したい方におすすめの1曲です。
ひばりGlinka=Balakirev

「ロシア5人組」の一員だったバラキレフは、ロシア民謡の要素を強く意識した親しみやすい作品を書きました。
超難曲の「イスラメイ」に次ぐ代表作の「ひばり」は、バラキレフが敬愛していたショパンやリストの影響を受けており、メランコリックな雰囲気を持つ名曲である。
パガニーニ大練習曲集より第3曲「ラ・カンパネラ」Niccolò Paganini

ニコロ・パガニーニの代表的な作品の1つ、『ラ・カンパネラ』。
言わずとしれた、人類史上最高峰の演奏技術を持つバイオリニストですね。
作曲家としても偉大で、いくつもの名曲をのこしています。
この作品は悲壮感のただよう始まりから、徐々にコミカルでゴシックな雰囲気へと変わっていく構成が印象的ですね。
バイオリン協奏曲として作られた作品ですが、ピアノとも相性が良く、協奏曲よりもシュールな雰囲気に仕上がっています。
アヴェ・マリアFranz Schubert

オーストリアを代表する作曲家、シューベルト。
非常に有名な作曲家ですね。
いくつもの名曲を生み出してきた彼ですが、なかでもこちらの『アヴェ・マリア』は美しいという表現が最も似合う楽曲ではないでしょうか?
シューベルトの最晩年の楽曲ということもあって、無駄な音楽が1つも存在しない、非常に洗練された楽曲です。
ピアノではその洗練された音楽性がより一層味わえますね。
ルチアーノ・パヴァロッティさんによるオペラでの『アヴェ・マリア』も非常に秀逸ですので、ぜひチェックしてみてください。
ゴルトベルク変奏曲 BWV988J.S.Bach

長きにわたって多くの人々に愛されている偉大なドイツの作曲家、J.S.バッハ。
誰でも知っている有名な作曲家ですね。
バッハはバイオリン・ソナタやピアノ・ソナタを作る才能が非常に秀でており、これまでにいくつもの名曲を残してきました。
そんなバッハのピアノソナタを紹介……、したいところですが、今回はあえてチェンバロのための変奏曲を紹介したいと思います。
それが、こちらの『ゴルトベルク変奏曲 BWV988』。
ピアノでの演奏が非常に多い作品で、演奏家によって彩りが大きく変化します。