美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い
ピアノは、弾き手や表現方法によってさまざまな表情に変化する魅力的な楽器です。
繊細でいてダイナミックな優美さや、言葉には表せないような深みなど、その多彩な音色と豊かな響きは、ピアノ1台でオーケストラに匹敵するほどと言われています。
今回は、そんなピアノの音色を十分に堪能できる作品の中から、「美しさ」にフォーカスした曲を選びました。
ピアノを演奏するのがお好きな方も、鑑賞するのがお好きな方も、繊細な音のひと粒ひと粒を味わいながら、ピアノの魅力に浸っていただけたら幸いです。
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美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い(31〜40)
ピアノ・ソナタ「1905年10月1日の街角で」Leoš Janaček

ヤナーチェクは、とても珍しいチェコ出身の作曲家です。
この曲が持つメランコリックというよりは一種の虚無感にすら近い雰囲気は、当時怒ったデモと軍隊が衝突した事件に対する彼の怒りが表れているように感じられます。
ポロネーズ 第7番 作品61「幻想ポロネーズ」Frederic Chopin

ポーランド生まれの作曲家フレデリック・ショパン。
幼少期から音楽の才能を発揮し、7歳で初めての作品を生み出しました。
本作は、最晩年に書かれた傑作の1曲。
ポロネーズのリズムを取り入れつつ、自由な形式と幻想的な要素が特徴的です。
冒頭の不安定な和音から始まり、途中でポロネーズのリズムが顔をのぞかせるものの、すぐに幻想的な要素が主導します。
ショパンの内面的な葛藤や感情の流れを象徴しているようで、憂いと高揚の混ざった雰囲気が印象的。
ピアノの繊細な音色を堪能したい方にオススメの1曲です。
練習曲 作品25-1「エオリアンハープ]Frederic Chopin
![練習曲 作品25-1「エオリアンハープ]Frederic Chopin](https://i.ytimg.com/vi/rrNE9aHJlzw/sddefault.jpg)
ショパンがこの作品をシューマンの家で弾いた時に、シューマンが「エオリアン・ハープを思い浮かべた」と語ったことから、この愛称で親しまれるようになりました。
エオリアンハープとは、箱状の木に複数の弦が張られている弦楽器のこと。
自然の風で音が奏でられ、風の強さや方向、勢いによって、振動する弦が異なり、さまざまな音色が奏でられます。
両手が奏でる分散和音のニュアンスの微妙な変化が、まさにこのエオリアンハープを想起させますよね。
6つの小品 Op.51 第6曲「感傷的なワルツ」Pyotr Tchaikovsky

『白鳥の湖』などをはじめとする三大バレエ音楽の作曲家としておなじみのピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが作曲した、6曲からなるピアノ小品集『6つの小品 Op.51』の第6曲。
『感傷的なワルツ』というタイトルがピッタリの切ないメロディだけでなく、楽しくワルツを踊っているような明るく軽やかなフレーズもあり、表現力を身につけるための練習曲としてもオススメです。
左手が跳躍するため、片手練習の段階で和音をしっかりつかめるよう入念に練習しておきましょう。
愛の悲しみKreisler=Rachmaninov

フリッツ・クライスラーの名作『愛の悲しみ』。
本作はヴァイオリンとピアノのための楽曲で、『愛の喜び』という作品と対をなす存在として作曲されました。
難易度の高い作品というわけではありませんが、演奏効果の高さをほこることで知られており、多くの演奏家によって、現在でも頻繁に演奏されています。
本作と『愛の喜び』『美しきロスマリン』は3部作ですので、合わせて聴いてみてください。
美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い(41〜50)
アルゼンチン舞曲 第2番A.E.Ginastera

アルゼンチン・ブエノスアイレス出身のヒナステラは、わかりやすい音楽を書くことで知られています。
この「アルゼンチン舞曲第2番」は、とてもメランコリックな雰囲気を持っており、楽譜上もシンプルで見やすいのが特徴です。
練習曲 Op.2-1Alexander Scriabin

独特の世界観を持ったスクリャービンの音楽は、ショパンの影響を強く受けています。
その要素が特に際立っているのがこの作品で、ほの暗い情熱を音楽に閉じ込めたような印象を受けます。
スクリャービンの入門にも最適な難易度のため、演奏機会は多いです。
無言歌集 第1巻 Op.19 第1曲「甘い思い出」Felix Mendelssohn

なめらかに流れるような16分音符の伴奏と、優美な旋律が叙情的で心地よい『甘い思い出』は、メンデルスゾーンの有名なピアノ曲集『無言歌集』の中の1曲です。
有名な『春の歌』あたりと比べると知名度は劣るかもしれませんが、彼の素晴らしいメロディセンスが際立つ作品です。
楽曲の繊細なテーマが際立たせられるよう、16分音符の伴奏は軽く、メロディは指を立たせて音色を意識しながら弾いてみてくださいね。
たっぷりとペダルを踏み、豊かな響きをつくるイメージも持ってみるとより美しい演奏に仕上がりますよ。
ピアノソナタ 第21番 変ロ長調 D.960Franz Schubert

フランツ・シューベルトが最晩年に作曲したピアノ独奏曲。
生涯最後のピアノソナタで、亡くなる2ヶ月前の1828年に書かれました。
4つの楽章からなる大作で、シューベルトの音楽性が凝縮されています。
第1楽章の広大な開放感、第2楽章の瞑想的な美しさ、第3楽章の軽快な舞曲、第4楽章の力強さが印象的。
静かな始まりや深い憂いを帯びた旋律からは、どことなく「死の予感」が漂います。
本作からは、シューベルトの内面世界や感情の深さを感じとれます。
ピアノの繊細な音色や表現力を堪能したい方にオススメの1曲です。
12の歌 作品21 第7曲「ここは素晴らしい場所」Sergei Rachmaninov

原曲は、ロシアの大作曲家セルゲイ・ラフマニノフが、妻のナターシャへ捧げた歌曲作品です。
ロマンティックな雰囲気とメランコリックな雰囲気が融合したとても美しい曲です。
シンプルな作品でありながら、思わず涙があふれそうになるメロディは、アンコール曲にもぴったり。
この曲には、E.ワイルドなどが華やかな編曲を施した版もあります。
ぜひ弾いてみてくださいね。



