美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い
ピアノは、弾き手や表現方法によってさまざまな表情に変化する魅力的な楽器です。
繊細でいてダイナミックな優美さや、言葉には表せないような深みなど、その多彩な音色と豊かな響きは、ピアノ1台でオーケストラに匹敵するほどと言われています。
今回は、そんなピアノの音色を十分に堪能できる作品の中から、「美しさ」にフォーカスした曲を選びました。
ピアノを演奏するのがお好きな方も、鑑賞するのがお好きな方も、繊細な音のひと粒ひと粒を味わいながら、ピアノの魅力に浸っていただけたら幸いです。
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美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い(31〜40)
組曲「鏡」より「洋上の小舟」Maurice Ravel

暑い日に聴きたくなる、モーリス・ラヴェルの涼やかな一曲はいかがでしょうか。
1906年にパリで出版されたピアノ組曲『Miroirs』の第3曲で、画家ポール・ソルドへ献呈された作品です。
広い海原を小舟がゆったり漂う情景が目に浮かび、聴くだけで心が洗われる気分になりますね。
本作の魅力は、きらめくアルペジオによる水の表現。
光を受けて揺れる水面や深い海の静けさを感じさせ、ピアノ一台とは思えないほど表情が豊かです。
140小節で36回も拍子が変わるのも、絶え間ない波の動きを巧みに捉えているからでしょう。
美しい音色で涼みたい方、印象派音楽がお好きな方に、きっと気に入っていただけるはず。
組曲『Miroirs』の他の曲とあわせて楽しむのも良いかもしれませんね。
ゴルトベルク変奏曲 BWV988J.S.Bach

長きにわたって多くの人々に愛されている偉大なドイツの作曲家、J.S.バッハ。
誰でも知っている有名な作曲家ですね。
バッハはバイオリン・ソナタやピアノ・ソナタを作る才能が非常に秀でており、これまでにいくつもの名曲を残してきました。
そんなバッハのピアノソナタを紹介……、したいところですが、今回はあえてチェンバロのための変奏曲を紹介したいと思います。
それが、こちらの『ゴルトベルク変奏曲 BWV988』。
ピアノでの演奏が非常に多い作品で、演奏家によって彩りが大きく変化します。
ポロネーズ 第7番 作品61「幻想ポロネーズ」Frederic Chopin

ポーランド生まれの作曲家フレデリック・ショパン。
幼少期から音楽の才能を発揮し、7歳で初めての作品を生み出しました。
本作は、最晩年に書かれた傑作の1曲。
ポロネーズのリズムを取り入れつつ、自由な形式と幻想的な要素が特徴的です。
冒頭の不安定な和音から始まり、途中でポロネーズのリズムが顔をのぞかせるものの、すぐに幻想的な要素が主導します。
ショパンの内面的な葛藤や感情の流れを象徴しているようで、憂いと高揚の混ざった雰囲気が印象的。
ピアノの繊細な音色を堪能したい方にオススメの1曲です。
4つの即興曲 Op.90-3Franz Schubert

澄み渡る音色と繊細な表現が心を打つシューベルトの名作。
1827年に作曲された『4つの即興曲 Op.90』の第3番は、シューベルトの円熟期の作品として知られています。
長い旋律が途切れることなく流れ、祈りのような静寂さを感じられます。
ピアノ1台で奏でられる音色の中に、シューベルトの豊かな感性と深い情感が込められています。
心洗われるような美しい旋律は、日々の喧騒から離れ、穏やかな時間を過ごしたい方におすすめ。
秋の夜長に、ゆったりと耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
練習曲 作品25-1「エオリアンハープ]Frederic Chopin
![練習曲 作品25-1「エオリアンハープ]Frederic Chopin](https://i.ytimg.com/vi/rrNE9aHJlzw/sddefault.jpg)
ショパンがこの作品をシューマンの家で弾いた時に、シューマンが「エオリアン・ハープを思い浮かべた」と語ったことから、この愛称で親しまれるようになりました。
エオリアンハープとは、箱状の木に複数の弦が張られている弦楽器のこと。
自然の風で音が奏でられ、風の強さや方向、勢いによって、振動する弦が異なり、さまざまな音色が奏でられます。
両手が奏でる分散和音のニュアンスの微妙な変化が、まさにこのエオリアンハープを想起させますよね。
美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い(41〜50)
夜想曲第2番 変ホ長調 作品9-2Frederic Chopin

夏の暑さを忘れさせてくれる、フレデリック・ショパンによる珠玉のピアノ作品がありますよ。
1830年から1832年にかけて作られたこの作品は、名盤『Nocturnes, Op. 9』に収められており、甘く切ない旋律がたいへん美しいと評判です。
右手の歌うようなメロディは、まるで夜空にまたたく星のようで、左手の伴奏がそれを優しく支えます。
聴いていると、心が洗われるようですね。
映画『127時間』(2010年)やアニメ『少女終末旅行』(2017年)でも印象的に使われていますので、ご存じの方も多いことでしょう。
本作は、静かな夜に美しいピアノの音色で涼を感じたい方に、ぴったりの一曲と言えるのではないでしょうか。
「白鳥の歌」より第4曲「セレナーデ」Franz Schubert

うつうつとした気分、壁にぶつかった時に聴きたい曲。
仕事や学業、家庭など、生活上いろいろな問題に出会います。
解決の手を打たなければいけませんが、何より気持ちがきゅうしてしまいますね。
忙しい中でひと息つくひまもなく、いつの間にかエネルギーを消耗していたことに気付きます。
そんな時、この曲のせつなく悲しい旋律が手を止めて休むきっかけになります。
考えるのは必要です。
でもひとまずはこの曲の世界に身をゆだねて落ち着きませんか。






