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美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い

ピアノは、弾き手や表現方法によってさまざまな表情に変化する魅力的な楽器です。

繊細でいてダイナミックな優美さや、言葉には表せないような深みなど、その多彩な音色と豊かな響きは、ピアノ1台でオーケストラに匹敵するほどと言われています。

今回は、そんなピアノの音色を十分に堪能できる作品の中から、「美しさ」にフォーカスした曲を選びました。

ピアノを演奏するのがお好きな方も、鑑賞するのがお好きな方も、繊細な音のひと粒ひと粒を味わいながら、ピアノの魅力に浸っていただけたら幸いです。

美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い(1〜10)

ジムノペディ第1番Erik Satie

Khatia Buniatishvili, Erik Satie – Erik Satie: Gymnopédie No.1
ジムノペディ第1番Erik Satie

フランスの異端児として知られるエリック・サティ。

19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した彼の作品は、従来のロマン派音楽からの脱却として高く評価されています。

1888年に作曲された本作は、ゆったりとした美しい旋律が印象的です。

クラシックをあまり知らない方でも、一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。

独特な和音の色彩やメロディの構成が、聴く人の心に深い感動を与えます。

サティの苦悩や挫折が色濃く反映されているとも言われる本作は、静寂と穏やかさの中に、メランコリックな雰囲気が漂います。

心を落ち着かせたい方にもオススメの1曲ですよ。

練習曲 作品10-3 「別れの曲」Frederic Chopin

Dmitry Shishkin – Etude in E major Op. 10 No. 3 (first stage)
練習曲 作品10-3 「別れの曲」Frederic Chopin

ポーランド出身の作曲家フレデリック・ショパンの『別れの曲』という名称で親しまれている練習曲。

こちらの正式名称は『練習曲作品10-3』といい、1832年に作曲されています。

ショパン本人を描いたドイツ映画『別れの曲』で使用されたことからこの愛称は由来しています。

穏やかに始まる序盤から難易度も高い劇的な中間部を経て、最後は再びゆっくりとした主題に戻ります。

練習曲とはいえ、ショパンの練習曲は公共の場での演奏を考慮された魅力的なものが多く、高い芸術性などテクニックの習得以上の価値が求められます。

3つの演奏会用練習曲 第3曲 変ニ長調『ため息』NEW!Franz Liszt

穏やかな春の風を思わせる、流れるようなアルペジオが印象的な作品です。

フランツ・リストが手がけた『3つの演奏会用練習曲』の第3番にあたる本作は、1849年初頭に出版された本作品のなかでも、際立って美しい旋律を持っていることで知られています。

左右の手がなめらかに交差しながらメロディを歌い継ぐ奏法は、視覚的にも非常に優雅で、聴く人を夢見心地にさせてくれますね。

変ニ長調の持つ柔らかな響きは、冬から春へと移ろいゆく季節の暖かさを感じさせてくれるでしょう。

超絶技巧で知られるリストですが、本作は技術以上に詩的な表現力が求められます。

心に安らぎを求める方や、ロマンティックな曲想に浸りたい方にぜひ演奏していただきたい1曲です。

子供の情景 Op.15 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann

フジコ・ヘミング「トロイメライ(子供の情景 作品15 ~ 第7曲)/ シューマン」
子供の情景 Op.15 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann

夢見心地な美しい旋律に思わずうっとりしてしまう、ロベルト・シューマンの『トロイメライ』。

子供心を描いた大人のためのピアノ作品として作曲された曲集『子供の情景 Op.15』の第7曲目に収録されている楽曲です。

曲集のなかでも特に有名なこの曲は、ピアノだけでなく、バイオリンやチェロ、フルートなど、さまざまな楽器で演奏されており、クラシックファンのみならず、多くの人の心をとらえています。

じっくり聴いて味わうもよし、ピアノで演奏としてその旋律と和声の美しさにひたるもよし!

静かな秋の夜長に、ゆったりとお楽しみください。

24の前奏曲 ト長調 作品28 – 3NEW!Frederic Chopin

Seong-Jin Cho – Prelude in G major Op. 28 No. 3 (third stage)
24の前奏曲 ト長調 作品28 - 3NEW!Frederic Chopin

非常に短い24の小品が集められたフレデリック・ショパンのアルバム『24の前奏曲』。

多くある収録作のなかでも、春のきらめきを感じさせる1曲として紹介したいのが、第3曲にあたるト長調の本作です。

1839年1月には曲集の完成を伝える手紙が書かれており、本作もその時期に仕上げられました。

わずか1分にも満たない短い演奏時間のなかには、雪解け水のように流れる左手の伴奏と、軽やかに舞う右手の旋律が見事に凝縮されています。

粒立ちのよいタッチが求められるため演奏家にとっては悩ましい作品ですが、聴き手にとっては春の穏やかで明るい雰囲気を感じさせるすばらしい作品です。