美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い
ピアノは、弾き手や表現方法によってさまざまな表情に変化する魅力的な楽器です。
繊細でいてダイナミックな優美さや、言葉には表せないような深みなど、その多彩な音色と豊かな響きは、ピアノ1台でオーケストラに匹敵するほどと言われています。
今回は、そんなピアノの音色を十分に堪能できる作品の中から、「美しさ」にフォーカスした曲を選びました。
ピアノを演奏するのがお好きな方も、鑑賞するのがお好きな方も、繊細な音のひと粒ひと粒を味わいながら、ピアノの魅力に浸っていただけたら幸いです。
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美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い(91〜100)
無言歌集 第2巻 Op.30 第3曲「慰め」Felix Mendelssohn

比較的難易度が低く、子どもの練習用の教材としても使われる『無言歌集』ですが、全48曲の中で多少難易度も変わってきます。
こちらの『第2巻 作品30 慰め』はおそらく最も難易度が低い部類の楽曲ですから、初めて『無言歌集』に取り組むにはもってこいの作品と言えそうですね。
複雑な構造の楽曲ではありませんが、スラーや強弱記号はしっかり意識して弾いてみてください。
落ち着いてゆっくりとしたテンポながらあまり遅くなりすぎず、場面場面でしっかり表情をつけてあげることで楽曲の上品な美しさが表現できるようになりますよ。
8つの小品 Op.84 第1番 カプリッチョGabriel Fauré

フランス声楽曲の繊細な美しさをピアノで表現した作品が、1902年にパリのニーデルメイエール音楽学校から公開された作品です。
曲の序盤には流れるような軽やかな旋律が印象的で、明るく心躍る音の流れが心を魅了します。
終盤に向かうにつれて和声の変化に富んだ展開が続き、フランス音楽ならではの洗練された響きを堪能できます。
本作はもともとパリ音楽院の視奏試験のために書かれた曲で、音楽理論をしっかりと学んだ上で作られた古典的形式美と独創性を感じられる1曲です。
フランス音楽の魅力に触れたい方や、優雅な雰囲気の中にも意外性のある和声進行を楽しみたい方におすすめの作品といえるでしょう。
美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い(101〜110)
ノクターン 第1番 変ホ短調 Op. 33Gabriel Fauré

静寂から始まる内省的な旋律が、情熱的な中間部へと展開していく音楽の流れは、まるで心の奥底で渦巻く感情が徐々に表出していくかのようです。
1875年に書かれた本作では、波のように起伏する伴奏と繊細なタッチが織りなす独特の音の世界が広がります。
とりわけ低音のうねりと高音の旋律が交差する中間部分では、重厚感と透明感が絶妙なバランスで融合し、聴く人の心を強く揺さぶります。
演奏時間は約7分から8分ほどで、ピアノの基本的な演奏技術があれば挑戦できる作品です。
フランス音楽の優美さに触れたい方や、表現力を磨きたい方におすすめの一曲といえるでしょう。
「展覧会の絵」より「古城」Modest Mussorgsky

ムソルグスキーを代表する組曲《展覧会の絵》の中の1曲です。
弦楽器を爪弾くような伴奏に乗ってメランコリックな旋律が奏でられます。
《展覧会の絵》を作曲するきっかけとなった友人の死への哀悼の念が強く感じられます。
ラ・カンパネラFranz Liszt

鐘の音を模した繊細な旋律が印象的で、高音域での跳躍や装飾音が美しく響き渡ります。
1851年に改訂されたピアノ曲は、ロマン派音楽の真髄を感じさせる情熱的な表現力と、技巧的な演奏が特徴です。
フランツ・リストは、1831年にパガニーニの演奏に感銘を受け、ヴァイオリン協奏曲の主題をピアノ用に編曲。
映画やテレビ番組のBGMとしても度々使用され、多くの人々の心を魅了してきました。
本作は、静かな環境で集中して勉強したい方にオススメです。
鐘の音のような透明感のある音色は、心を落ち着かせながらも適度な緊張感を保ってくれるでしょう。
歌曲集「3つの歌」Op.7 第1曲「夢のあとに」Gabriel Fauré

ピアノやチェロ、バイオリン、フルートなど、さまざまな楽器で演奏されているガブリエル・フォーレの歌曲集『3つの歌』の第1曲『夢のあとに』。
夢で美しい女性と幻想的なときを過ごした男性が目覚め、「あの美しい女性を返してくれ」と悲しみに暮れる様子が描かれています。
男性の嘆きが聴こえるような切ないメロディは、ピアノの音色とも相性抜群。
メロディを際立たせながらも、メロディの美しさのみに頼らず、伴奏でも感情の波をしっかり表現できるとよいでしょう。
5つの小品(樹木の組曲)Op.75 第5曲「樅の木」Jean Sibelius

フィンランドが誇る国民的作曲家ジャン・シベリウスの作品。
北欧の豊かな自然を連想させる美しさが特徴的です。
繊細なピアノのタッチが、樅の木の堂々とした姿や、静かな森の雰囲気を見事に描き出しています。
1914年に作曲されたこの曲は、第一次世界大戦勃発の年に生まれた珠玉の小品。
即興的な奏法が求められ、自由な演奏が推奨されているのも魅力の一つです。
フィンランドの深い森を散策しているかのような感覚を味わってみてくださいね。






