美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い
ピアノは、弾き手や表現方法によってさまざまな表情に変化する魅力的な楽器です。
繊細でいてダイナミックな優美さや、言葉には表せないような深みなど、その多彩な音色と豊かな響きは、ピアノ1台でオーケストラに匹敵するほどと言われています。
今回は、そんなピアノの音色を十分に堪能できる作品の中から、「美しさ」にフォーカスした曲を選びました。
ピアノを演奏するのがお好きな方も、鑑賞するのがお好きな方も、繊細な音のひと粒ひと粒を味わいながら、ピアノの魅力に浸っていただけたら幸いです。
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美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い(81〜90)
春に寄すEdvard Grieg

ピアノ曲集『抒情小曲集』に収められている、グリーグの作品の中で最もよく知られる名曲の一つ。
春の息吹と自然の美しい情景が目に浮かぶような情緒あふれる作品です。
グリーグがデンマークへ旅行中ホームシックになり、祖国ノルウェーの美しく雄大な自然をたたえるべく作曲したと言われています。
春の温かさを感じさせるような甘美な旋律をお楽しみください!
「動物の謝肉祭」より「白鳥」Camille Saint-Saëns

サン=サーンスは多くの才能に恵まれた稀有な作曲家でした。
「白鳥」は《動物の謝肉祭》の中の1曲ですが、エレガントな雰囲気が多くの人に愛され、ピアノ・ソロ、ピアノ連弾、チェロやヴァイオリンなど、さまざまな楽器用にアレンジされて親しまれています。
2つのアラベスク 第1番Claude Debussy

フランス印象派の作曲家クロード・ドビュッシー初期のピアノ作品であり、ドビュッシーの作品の中で最も有名な曲の1つに数えられる『2つのアラベスク』。
特に第1番は、優雅で美しいメロディで広く親しまれており、ピアノ発表会曲としても人気の高い作品です。
左手の8分音符と右手の三連符が重なる2対3の合わせ方に、はじめは苦戦するかもしれませんが、縦がそろう部分をしっかり合わせながら細かく区切って練習を積み重ねることで、自然に感覚をつかめるようになるはず。
「難しそう」と先入観を持たずに、思い切ってチャレンジしてみましょう!
カノンJohann Pachelbel

ドイツ・バロック音楽の巨匠、ヨハン・パッヘルベルが残した名作。
3つのヴァイオリンと通奏低音のために作曲され、穏やかながらも喜びに満ちた特徴が高く評価されています。
繰り返される和音進行と地を這うようなベースラインが魅力的で、無限のバリエーションと解釈を可能にしています。
1653年生まれのパッヘルベルは、ウィーンでイタリア音楽の影響を受け、エアフルトでは影響力のある音楽教師として活躍。
この曲の優雅なメロディは、喜びやノスタルジアを呼び起こし、世代を超えて愛されています。
たくさんの方がピアノ独奏用に編曲しているので、ぜひお気に入りの楽譜を見つけて弾いてみてくださいね。
ソナチネ 嬰ヘ短調 M. 40 2楽章 メヌエットMaurice Ravel

静かに心と向き合いたい時におすすめなのが、モーリス・ラヴェルのピアノ作品『Sonatine』に含まれる一曲です。
本作は、古典的なメヌエットの優雅な形式をとりながら、内に秘めた憂いと洗練された響きが溶け合う、とても美しい楽章です。
メロディを聴いていると、悲しみの中にも凛とした気品を保つ情景が目に浮かぶようですよ。
1975年にはこの曲を含む作品全体がバレエとして振り付けられたことでも知られ、その物語性は聴く人の想像力をかき立てます。
激しい感情ではなく、ピアノの繊細な音色に静かに身を委ねたい時に、きっと心に寄り添ってくれることでしょう。
トロイメライRobert Schumann

ヘ長調の4分の4拍子で紡がれる美しい夢見るような旋律は、聴く人の心を優しく包み込みます。
アルバム『Kinderszenen』の中から生まれたこの楽曲は、1839年2月にライプツィヒで出版され、映画『転校生』のオープニングとエンディングで使用された思い出が深い1曲です。
穏やかで透明感のある音色が心に染み入り、まるで子供の頃の純粋な感情や大人になってからの郷愁を呼び起こすかのよう。
本作は4小節の旋律が8回繰り返される中で、和声の変化や音域の広がりによって、夢の中での情景の移ろいを見事に描き出しています。
時に物憂げな表情を見せながらも、最後は温かな余韻を残して終わります。
ゆったりとした演奏時間ながら、深い感動を呼び起こす芸術性の高い作品なので、心静かに音楽に浸りたい方におすすめです。
美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い(91〜100)
ノクターン 第4番 変ホ長調 Op.36Gabriel Fauré

重厚かつ美しさも持ち合わせたピアノ曲が好きという方は、こちらの『ノクターン 第4番 変ホ長調 Op.36』がオススメです。
フォーレの代表的な作品の一つで、ハプスブルク帝国の外交官であったメルシー=アルジャントー伯爵にささげられました。
そんな本作の魅力は、なんといっても冒頭の部分。
4度下降する音程が非常に印象的で、鐘の音を連想させます。
難易度としては中級にあたる作品ですが、表現力が鍛えられる作品なので、初心者の方もぜひ取り組んでみてくださいね。






