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美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い

ピアノは、弾き手や表現方法によってさまざまな表情に変化する魅力的な楽器です。

繊細でいてダイナミックな優美さや、言葉には表せないような深みなど、その多彩な音色と豊かな響きは、ピアノ1台でオーケストラに匹敵するほどと言われています。

今回は、そんなピアノの音色を十分に堪能できる作品の中から、「美しさ」にフォーカスした曲を選びました。

ピアノを演奏するのがお好きな方も、鑑賞するのがお好きな方も、繊細な音のひと粒ひと粒を味わいながら、ピアノの魅力に浸っていただけたら幸いです。

美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い(41〜50)

「白鳥の歌」より第4曲「セレナーデ」Franz Schubert

うつうつとした気分、壁にぶつかった時に聴きたい曲。

仕事や学業、家庭など、生活上いろいろな問題に出会います。

解決の手を打たなければいけませんが、何より気持ちがきゅうしてしまいますね。

忙しい中でひと息つくひまもなく、いつの間にかエネルギーを消耗していたことに気付きます。

そんな時、この曲のせつなく悲しい旋律が手を止めて休むきっかけになります。

考えるのは必要です。

でもひとまずはこの曲の世界に身をゆだねて落ち着きませんか。

美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い(51〜60)

グノシェンヌ第1番Erik Satie

悲しんでいたり悩んでいたりする時に聴きたい曲。

どうしようもないことで心がモヤモヤして、何も手がつかない。

その時にこの曲の旋律がすっと心に入ってきます。

いったん考えるのをやめて、ピアノに耳を傾けてみてください。

重い気分がすぐに変わるわけではないけど、マイナス思考のループにおちいらずにすみますよ。

この曲の淡々としたテンポが、がんじがらめになった思考をほぐしてくれるのです。

忘れられた映像 第2曲「ルーヴルの思い出」Claude Debussy

3曲からなる『忘れられた映像』は、クロード・ドビュッシーの死後、およそ55年経過してから出版された作品です。

第2曲『ルーヴルの思い出』は、重厚さと優雅さをあわせ持った、とても美しい1曲。

「ルーヴルの思い出を記念する少し古びた肖像画の感じさえもって」という指示が書かれていることから、時を経て重厚感を増していく美術作品をイメージした楽曲であることがわかります。

1曲の中に詰め込まれた繊細さや華やかさ、もの悲しさなどのさまざまな表情を楽しみながら、演奏できるといいですね。

シチリアーノ Op.78Gabriel Fauré

ロマン派音楽を得意とする偉大なフランスの作曲家、ガブリエル・フォーレ。

ドビュッシーと同じように「サロン音楽」と呼ばれることが多い作曲家でしたが、決してクラシックの作曲家として優れていないわけではありません。

彼の魅力はどの時代にも通用する音楽性にあると思います。

こちらの『シチリアーノ』はそんなフォーレの魅力を存分に味わえる作品です。

非常に有名な作品なので、誰しも一度は耳にしたことがあるでしょう。

特にイントロの部分が印象的で、短音を主体としながら、決して暗すぎない独特の雰囲気をただよわせています。

5つの小品(樹木の組曲) Op.75 第1曲 ピヒラヤの花咲くときJean Sibelius

シベリウス:5つの小品(樹木の組曲) ピヒラヤの花咲くとき,Op.75  pf. 関 晴子:Seki, Seiko
5つの小品(樹木の組曲) Op.75 第1曲 ピヒラヤの花咲くときJean Sibelius

フィンランドの作曲家ジャン・シベリウス作曲『5つの小品(樹木の組曲) Op.75』の第1曲目。

小さくかわいらしい花を想像させる軽やかで繊細なメロディが印象的な作品です。

タイトルにあるピヒラヤはフィンランドで「神の木」と呼ばれており、北欧生まれのキャラクター、ムーミンの絵皿にも描かれているのだそう。

そんなお花の様子を表す作品では、音の粒をそろえることと繊細なタッチで演奏することが大切!

部分的に取り出してリズムを変えて練習するなど練習方法を工夫しつつ、自分が奏でる音をよく聴きながら練習してみてくださいね。

舟歌 嬰ヘ長調 Op.60Frederic Chopin

【10 minutes concert】第5回 ピアノ:藤田 真央 ショパン/舟歌 Op.60 CT6 嬰ヘ長調
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60Frederic Chopin

「舟歌」とはヴェネツィアのゴンドラで歌われる舟唄を模した楽曲であり、たとえばメンデルスゾーンによる『無言歌集』に収められた『ヴェネツィアのゴンドラの歌』などが有名ですね。

多くの著名なクラシック音楽作曲家がそれぞれの『舟歌』を残していますが、こちらのフレデリック・ショパンによる『舟歌』も非常に有名でショパンの晩年に作曲されたピアノ独奏曲です。

舟歌の特徴といえばゆったりとした8分の6拍子ですが、ショパンの『舟歌』は4拍子系の8分の12拍子であり、3部形式で9分以上に及ぶ大作なのですね。

同じ嬰ヘ長調で書かれた『夜想曲第5番』と近しい雰囲気も感じ取れ、ゴンドラの不規則な動きを表現したかのような左手の特徴的な伴奏と、時に繊細に時に情熱的な右手の旋律はとても美しいものですが、同時に晩年のショパンがどのような思いでこの曲を作ったのかを想像させるドラマ性に思わず心を奪われることでしょう。

オブリヴィオンAstor Piazzolla

ASTOR PIAZZOLLA : OBLIVION for piano,TATIANA PRIMAK KHOURY
オブリヴィオンAstor Piazzolla

ピアソラはクラシックとジャズを融合した独自の道を貫いた特殊な作曲家です。

「リベルタンゴ」に次いで有名な「オブリヴィオン」は”忘却”という意味を持ちます。

ドラマティックで豊かな音楽を短い時間に詰め込んだ名作です。