ブラームスの名曲。人気のクラシック音楽
ドイツの作曲家、ヨハネス・ブラームスが残した数々の名作からおすすめの作品を紹介します。
バッハ、ベートーベンに次ぐドイツの3大Bと称されるブラームスを詳しくなるとクラシック通の仲間入りができます。
特にベートーベンを尊敬し作曲された交響曲第1番は初演した指揮者のハンス・フォン・ビューローから『ベートーベンの交響曲10番だ』と評価されるほど影響を受けています。
今も多くのクラシックファンから愛されているブラームスの世界をご堪能ください。
ブラームスの名曲。人気のクラシック音楽(51〜60)
弦楽六重奏曲 第2番ト長調Johannes Brahms

ヨハネス・ブラームスが1865年に作曲した弦楽六重奏曲は、彼の代表作の一つです。
かつての恋人アガーテ・フォン・ジーボルトへの思いを込めたとされる「アガーテ音型」が取り入れられているのが特徴的。
純粋に楽器のための作品ですが、その音色の中にブラームスの内面的な葛藤や恋愛経験が表現されています。
1866年10月にボストンで初演され、翌月にはチューリッヒでも演奏されました。
映画『冷たい食卓』の最後のシーンでも使用されるなど、現代でも親しまれています。
深い情感と豊かな調和を感じられる本作は、温かな気持ちにさせてくれることでしょう。
交響曲第3番 Op.90 第3楽章Johannes Brahms

ヨハネス・ブラームスが1883年に作曲した交響曲第3番の第3楽章は、緩やかで歌うような性格を持つ美しい作品です。
優雅でメランコリックな旋律が特徴的で、落ち着いた音楽性が際立ちます。
ブラームスの「自由だが孤独だ」という人生哲学が反映されているとされ、優美で抒情的な響きが心に染み入ります。
本作は1961年のフランス映画『さよならをもう一度』で使用されたことで、より多くの人々に親しまれるようになりました。
静かな悲しみと美しさを兼ね備えており、穏やかな時間を過ごしたいときや、深い感動を味わいたいときにぴったりです。
16のワルツ 作品39 第15番『愛のワルツ』Johannes Brahms

ロマン派音楽の巨匠、ヨハネス・ブラームスが1865年に作曲した『16のワルツ』。
そのなかの第15番、『愛のワルツ』は、美しいメロディで広く親しまれています。
はじめはピアノ連弾用として作曲されましたが、後にピアノ独奏用にも編曲されました。
愛をテーマにした繊細な音色は、聴く人の心に染み入るよう。
ブラームスならではの複雑なリズムや時間操作も魅力的です。
ピアノの優美な響きに酔いしれたい方にオススメの1曲。
テレビドラマやCMでも使用され、多くの人々を魅了し続けています。
ブラームスの音楽性が凝縮された、心洗われる名曲といえるでしょう。
6つの小品より第2番「間奏曲」Johannes Brahms

ヨハネス・ブラームスが晩年に作曲した『6つの小品』。
そのなかの第2番『間奏曲』は、愛情を込めて優しく奏でるよう指示されており、慈愛に満ちた表情の小品です。
1893年に完成し、親友クララ・シューマンに献呈されました。
内声のメロディーが印象的で、自分の歌えるテンポで感情を込めて演奏することが大切。
ブラームスは本作を「モノローグ」と呼び、演奏者や聴衆が楽曲を通して内的な自己と対話することを意図していたそうです。
静寂と孤独の中で長い時間をかけて呼吸するような性質は、演奏前の黙想にも、演奏後の余韻にも適した、時間を超えた美しさを持つ楽曲といえるでしょう。
ワルツ 第15番「愛のワルツ」Johannes Brahms

優雅で甘美な旋律が特徴のこの曲は、ヨハネス・ブラームスが1865年に作曲したピアノ連弾のための楽曲です。
シンプルながら深い感情をたたえた音楽で、クラシックファンのみならず多くの人々に親しまれています。
ブラームスらしい重厚さと緻密な美的感覚が凝縮された本作は、映画やテレビCMでも頻繁に使用されており、結婚式や披露宴のBGMとしても人気があります。
さまざまな編成で演奏されているため、場面に合ったバージョンを選んでみてくださいね。