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ブラームスの名曲。人気のクラシック音楽

ドイツの作曲家、ヨハネス・ブラームスが残した数々の名作からおすすめの作品を紹介します。

バッハ、ベートーベンに次ぐドイツの3大Bと称されるブラームスを詳しくなるとクラシック通の仲間入りができます。

特にベートーベンを尊敬し作曲された交響曲第1番は初演した指揮者のハンス・フォン・ビューローから『ベートーベンの交響曲10番だ』と評価されるほど影響を受けています。

今も多くのクラシックファンから愛されているブラームスの世界をご堪能ください。

ブラームスの名曲。人気のクラシック音楽(81〜90)

交響曲第1番ハ短調作品68 第4楽章Johannes Brahms

ブラームス 交響曲第1番ハ短調作品68 第4楽章 カラヤン
交響曲第1番ハ短調作品68 第4楽章Johannes Brahms

この作品はブラームスが作曲した最初の交響曲ですが、構想から完成までに21年も掛かっています。

彼はベートーベンの交響曲を敬愛しており、「交響曲は書きたいが、ベートーベンの後にいったいどんな曲を書けばいいのか」と悩み続けていました。

その難題を乗り越えて完成したのがこの曲ですが、当時の指揮者ハンス・フォン・ビューローから「ベートーヴェンの第10交響曲」と呼ばれたほど評価の高い一曲です。

美しく高揚感のあるメロディーと推進力のあるリズムで曲が進み、この曲全体のクライマックスにふさわしい力強さで幕を閉じます。

交響曲第3番 Op.90 第3楽章Johannes Brahms

Johannes Brahms Symphony No 3 in F major 3rd movement
交響曲第3番 Op.90 第3楽章Johannes Brahms

ヨハネス・ブラームスが1883年に作曲した交響曲第3番の第3楽章は、緩やかで歌うような性格を持つ美しい作品です。

優雅でメランコリックな旋律が特徴的で、落ち着いた音楽性が際立ちます。

ブラームスの「自由だが孤独だ」という人生哲学が反映されているとされ、優美で抒情的な響きが心に染み入ります。

本作は1961年のフランス映画『さよならをもう一度』で使用されたことで、より多くの人々に親しまれるようになりました。

静かな悲しみと美しさを兼ね備えており、穏やかな時間を過ごしたいときや、深い感動を味わいたいときにぴったりです。

交響曲第3番第3楽章Johannes Brahms

Brahms Sym.No.3 ブラームス 交響曲第3番Ⅲ Otmar Suitner/NHKso
交響曲第3番第3楽章Johannes Brahms

初演者は「この曲は、ブラームスの「英雄」だ」と表現しましたが、全体を通した曲想は、闘争よりも哀愁やロマンチックなものがイメージされます。

木管の響きの上に、チェロが哀しげな旋律を歌います。

このテーマは映画でも使われ、歌詞をつけてポピュラーミュージックとしても歌われています。

大学祝典序曲 ハ短調 Op.80Johannes Brahms

ヨハネス・ブラームスの『大学祝典序曲 ハ短調 Op.80』は、想い出深い卒業式を彩る楽曲として最適!

輝かしい門出を祝福するかのような生き生きとした旋律が印象的な作品です。

1881年の初演以来、コンサートをはじめさまざまなシーンで愛されてきた本作は、ドイツの民謡をもとにしつつ、ブラームスらしい一流の構成力で聴く者をひきつけます。

重厚なクラシックで卒業生を力強く送り出したい……そんな卒業式にピッタリの1曲といえるでしょう。

弦楽六重奏曲 第2番Johannes Brahms

Brahms: String Sextet No. 2 In G Major Op. 36 – International Chamber Music Festival Utrecht – HD
弦楽六重奏曲 第2番Johannes Brahms

ブラームスが1865年に作曲した室内楽曲。

2つのヴァイオリン、2つのヴィオラ、2つのチェロという編成で構成され、4楽章からなっています。

第1楽章の第2主題終結部には、かつての恋人アガーテ・フォン・ジーボルトの名前が音符で表現されているそう。

ブラームスの内面的な感情や個人的な経験が音楽に反映された作品といえますね。

重厚で深い表現が特徴で、特に第3楽章の変奏曲は、ブラームスの変奏曲作曲家としての手腕が光ります。

結局恋人のジーボルトとは破局してしまい、曲が高揚したまま吹っ切れたように終わる様子は、未練を断ち切ったようにも感じられます。

弦楽六重奏曲 第2番ト長調Johannes Brahms

Brahms – Streichsextett Nr. 2 | WDR Sinfonieorchester Chamber Players
弦楽六重奏曲 第2番ト長調Johannes Brahms

ヨハネス・ブラームスが1865年に作曲した弦楽六重奏曲は、彼の代表作の一つです。

かつての恋人アガーテ・フォン・ジーボルトへの思いを込めたとされる「アガーテ音型」が取り入れられているのが特徴的。

純粋に楽器のための作品ですが、その音色の中にブラームスの内面的な葛藤や恋愛経験が表現されています。

1866年10月にボストンで初演され、翌月にはチューリッヒでも演奏されました。

映画『冷たい食卓』の最後のシーンでも使用されるなど、現代でも親しまれています。

深い情感と豊かな調和を感じられる本作は、温かな気持ちにさせてくれることでしょう。

ブラームスの名曲。人気のクラシック音楽(91〜100)

弦楽四重奏曲 第1番ハ短調 Op.51-1 第2楽章Johannes Brahms

Brahms: String Quartet No. 1 in C Minor, Op. 51 No. 1: II. Romanze. Poco adagio (Recorded 2007)
弦楽四重奏曲 第1番ハ短調 Op.51-1 第2楽章Johannes Brahms

『弦楽四重奏曲第2番』と同時に発表され、2曲とも著名な外科医でありアマチュアの音楽家であった親友、テオドール・ビルロートにささげられています。

ブラームスというと交響曲を作るのにベートーヴェンの偉大な幻影に悩まされ交響曲第1番を作曲するのに20年以上もの歳月をかけたというのは有名な話ですが、弦楽四重奏においても同様に慎重を重ね、同時に発表された最初の2曲には最低8年間の歳月をかけています。

優しく甘美な旋律と切なさを併せもつ心に響く1曲です。