ブラジル音楽の偉大な名曲・人気曲まとめ
カフェなどで流れているおしゃれでリラックスできるボサノヴァ、もしくはカーニバルで流れるサンバ……ブラジル音楽といえばそれくらいしか知らない、という方にぜひチェックしていただきたいのがこちらの記事です!
広大な国土を持ち、多民族国家のブラジルにはさまざまなスタイルの音楽があり、サブジャンルも含めると驚くほどのジャンルが存在するのですね。
本稿ではクラシックなブラジル音楽の有名な名曲、歴史的な意義を持つ偉大な楽曲を中心としてリサーチしてまとめています。
こちらの記事で紹介した曲を聴けば、あなたのブラジル音楽に対するイメージが変わるかもしれません!
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ブラジル音楽の偉大な名曲・人気曲まとめ(1〜10)
Toda menina BahianaGilberto Gil

MPBとトロピカリズモをけん引し、後年には文化大臣も務めたジルベルト・ジルさん。
ブラジル音楽界の象徴的な存在ですよね。
今回取り上げるのは、彼の故郷への愛情が詰まった陽気なナンバーです。
自身の娘ナラさんのために書かれたという背景を持ち、バイーアの少女が持つ天真爛漫な魅力や気質を愛情たっぷりに歌い上げています。
バイーア由来のサンバのリズムに、当時のディスコサウンドを融合させたダンサブルな曲調は、聴いているだけで心も体も踊りだしたくなるはず。
この楽曲は1979年8月に公開された名盤『Realce』に収録。
ライブの定番でもある祝祭感に満ちた本作は、気分を上げたい時やドライブのお供にぴったりと言えそうですね。
Feito a MaréJota.Pê

ブラジルの音楽シーンで今、大きな注目を集めているシンガー・ソングライターが、ジョタ・ペーさんです。
MPBを軸にソウルやポップを溶けこませた音楽性で、2024年のラテン・グラミー賞では主要2部門を受賞した実力派なんです。
本作は、人気グループGilsonsとの共演が光る一曲。
潮の満ち引きになぞらえて、恋しい人との再会を喜びながらも、再び近づくことに戸惑う繊細な心境が歌われています。
アコースティックギターの音色と美しいハーモニーが、その切なさを優しく包みこむような仕上がりですね。
この楽曲は、名盤『Se o Meu Peito Fosse o Mundo』に収録。
メロウで感傷的な雰囲気に浸りたい時や、じっくりと歌詞の世界観を味わいたい方に、ぜひ聴いてみてほしい作品です。
Fico Assim Sem VocêAdriana Calcanhotto

MPBシーンを代表する知性派、アドリアーナ・カルカニョットさんが子ども向け名義で手がけた、愛らしさあふれるカバー曲。
大切な人がいない寂しさを、日常から何かが決定的に欠けてしまった世界にたとえて歌う歌詞が、シンプルながら胸に深く響きますよね。
もともとはファンクデュオの楽曲でしたが、彼女のフィルターを通すことで、アコースティックで温かみのあるナンバーに仕上がっています。
2004年にアルバム『Adriana Partimpim』に収録された本作は、翌2005年にミュージックビデオがブラジルの音楽賞にノミネートされ話題になりました。
また、別のカバーバージョンが子ども向けテレビ番組『Carrossel』で使用されています。
柔らかな歌声と優しいメロディに包まれたいとき、ぜひ聴いてほしい一曲です。
ブラジル音楽の偉大な名曲・人気曲まとめ(11〜20)
Mas Que NadaJorge Ben Jor

ブラジルの音楽シーンに新風を吹き込んだ伝説的な一曲。
1963年にリリースされ、以来多くのアーティストにカバーされてきました。
サンバとボサノバの要素を融合させた独特のリズムと、人生を楽しもうというメッセージを込めた歌詞が特徴的です。
ジョルジ・ベン・ジョールさんの独創的なアプローチは、当初はサンバの伝統主義者から批判されましたが、後に広く受け入れられ、彼を国際的な名声へと押し上げました。
アフロブラジル文化とサンバ音楽の喜びを祝福する本作は、ブラジルの豊かな文化遺産を体現しています。
サンバのリズムに身を任せたい時、人生の喜びを全身で感じたい時におすすめの一曲です。
DetalhesRoberto Carlos

ブラジルの「王」として知られるロベルト・カルロスさんが1971年4月にリリースした楽曲は、失われた恋の記憶を呼び起こす「小さな細部」について歌っています。
過去の恋人を忘れようとしても、些細な瞬間や物事がその記憶を再び呼び戻すという切ない感情を描いた本作。
サンバカンソンとボサノバの影響を受けた彼の音楽は、主にロマンチックなジャンルに属しており、深い感情表現を通じて聴衆と強い共感を呼びます。
ブラジル音楽界の王としての地位を固めたこの曲は、ラテンアメリカ音楽の重要な1曲。
恋愛における小さな瞬間の大切さを思い出させてくれる普遍的なメッセージが、多くのリスナーに共感され、時代を超えて愛され続けているのです。
Beija EuMarisa Monte

ブラジル音楽の伝統と現代的なポップ感覚を自在に横断するマリサ・モンチさん。
歌手にとどまらず、作曲家やプロデューサーとしても活躍し、ローリング・ストーン・ブラジル誌から「国内で最も重要な存命の歌手」と評されるほどの存在です。
そんな彼女がシンガーソングライターとしてのキャリアを本格化させた、1991年3月発売の名盤『Mais』からオープニング曲を紹介します。
恋人にそっとキスを求める親密な想いを歌ったこの楽曲は、ささやくような透明感のある歌声と、少し複雑で揺らめくようなリズムが絶妙にマッチしていますよね。
アート・リンゼイさんをプロデューサーに迎え、坂本龍一さんらも参加した本作は、都会的で洗練されたサウンドが何とも心地良いです。
アルバムは71万枚を超えるヒットを記録し、彼女の評価を不動のものとしました。
O Bêbado e a EquilibristaElis Regina

ブラジル音楽を代表する名曲中の名曲であり、社会的にも大きな影響を与えた楽曲をご紹介しましょう!
エリス・レジーナさんの歌唱で知られるこの曲は、ブラジルの軍事独裁政権下で生まれた抵抗の歌として有名ですね。
1979年5月にリリースされたアルバム『Essa Mulher』に収録されており、MPB(ブラジルのポピュラー音楽)ジャンルに分類されます。
一見爽やかで心地よいメロディーの中に、当時のブラジルの政治的・社会的状況を比喩的に表現した深いメッセージが込められているのが特徴です。
音楽そのものを楽しむのもいいですが、ぜひ対訳などで歌詞を読んで曲に込められた思いにも触れてみてくださいね。





