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ブラジル音楽の偉大な名曲・人気曲まとめ

カフェなどで流れているおしゃれでリラックスできるボサノヴァ、もしくはカーニバルで流れるサンバ……ブラジル音楽といえばそれくらいしか知らない、という方にぜひチェックしていただきたいのがこちらの記事です!

広大な国土を持ち、多民族国家のブラジルにはさまざまなスタイルの音楽があり、サブジャンルも含めると驚くほどのジャンルが存在するのですね。

本稿ではクラシックなブラジル音楽の有名な名曲、歴史的な意義を持つ偉大な楽曲を中心としてリサーチしてまとめています。

こちらの記事で紹介した曲を聴けば、あなたのブラジル音楽に対するイメージが変わるかもしれません!

ブラジル音楽の偉大な名曲・人気曲まとめ(21〜30)

O Mundo é um MoinhoCartola

Cartola – O Mundo É Um Moinho (Áudio – VIVA)
O Mundo é um MoinhoCartola

サンバの発展に大きく貢献した伝説の音楽家、カルトーラさん。

彼が68歳の時に手がけたこの曲は、まるで父親が娘に語りかけるような、愛情と厳しさに満ちています。

人生の甘い夢は、やがて世界という製粉機によって砕かれてしまうのだと諭すような詩の世界観に、心を揺さぶられる方も多いのではないでしょうか。

本作は1976年発表の傑作アルバム『Cartola II』に収録された楽曲で、ベッチ・カルヴァーリョさんによるカバー版がTVドラマ『Lado a Lado』の挿入歌に起用されていたので、そちらで耳にしたことがあるかもしれませんね。

物思いにふけたい静かな夜に、じっくりと聴いてみてください。

Toda menina BahianaGilberto Gil

MPBとトロピカリズモをけん引し、後年には文化大臣も務めたジルベルト・ジルさん。

ブラジル音楽界の象徴的な存在ですよね。

今回取り上げるのは、彼の故郷への愛情が詰まった陽気なナンバーです。

自身の娘ナラさんのために書かれたという背景を持ち、バイーアの少女が持つ天真爛漫な魅力や気質を愛情たっぷりに歌い上げています。

バイーア由来のサンバのリズムに、当時のディスコサウンドを融合させたダンサブルな曲調は、聴いているだけで心も体も踊りだしたくなるはず。

この楽曲は1979年8月に公開された名盤『Realce』に収録。

ライブの定番でもある祝祭感に満ちた本作は、気分を上げたい時やドライブのお供にぴったりと言えそうですね。

ブラジル音楽の偉大な名曲・人気曲まとめ(31〜40)

ShimbalaiêMaria Gadú

Maria Gadú – “Shimbalaiê” – [clipe oficial]
ShimbalaiêMaria Gadú

MPBを基軸に多彩な音楽性でシーンを更新し続ける才能、マリア・ガドゥさん。

カエターノ・ヴェローゾさんら巨匠たちをも唸らせた、現代ブラジル音楽を代表する存在と言えるでしょう。

本稿で取り上げるのは、彼女が10歳の時に作ったというキャリアの原点となる楽曲です。

夕暮れの海辺で浮かんだというメロディに乗る言葉は、意味を持たない創作語。

まるで子ども時代にだけ口ずさめた魔法の呪文のようで、聴く人の心を優しく解きほぐします。

彼女の深く豊かな歌声と、マラカトゥのリズムを刻むアコースティックな響きがなんとも心地よいですよね。

デビュー盤『Maria Gadú』からのシングルで、テレビドラマ『Viver a Vida』に起用され、遠くイタリアでは2011年夏にチャート1位を獲得。

ノスタルジックな気分に浸りたい時にぴったりの名曲と言えます。

Ultima DançaAgnes Nunes

Agnes Nunes – Ultima Dança ( Prod. Neobeats )
Ultima DançaAgnes Nunes

自宅の窓辺から発信された弾き語り動画で一躍注目を集めた、バイーア州出身のアグネス・ヌネスさん。

MPBを軸にR&Bやブルースを自由に行き来する彼女は、現代ブラジル音楽を象徴する才能の1人です。

2021年10月に公開されたこの作品は、自身の故郷である北東部の音楽「フォホー」のリズムを取り入れた、郷愁を誘う一曲。

描かれるのは愛する人との別れの場面、「最後のダンス」です。

切なさの中にも、すべての思い出を抱いて未来へ進むというロマンティックな決意が、甘く芯のある歌声で紡がれています。

名盤『Menina Mulher』への序章ともなった本作。

大切な記憶と共に、少し感傷に浸りたい夜に聴いてみてはいかがでしょうか。

Várias QueixasGilsons

Gilsons – Várias Queixas (Clipe Oficial)
Várias QueixasGilsons

ブラジル音楽界の至宝、ジルベルト・ジルさんの息子と孫たちで構成される新世代トリオがGilsonsです。

MPBの入門編としてもオススメしたいのが、2019年に彼らのデビューEPの表題曲として発表されたアンセミックなナンバー。

本作はもともとバイーアの重鎮Olodumのカバーで、恋人へのやるせない不満を、祝祭感あふれるサンバ・レゲエのリズムに乗せて歌うという対比が実にユニークですね。

この曲をきっかけに注目を集めた彼らは、アルバム『Pra Gente Acordar』が2022年にラテン・グラミー賞にノミネートされるなど、国際的な成功を収めています。

伝統と新しさが同居する軽快なグルーヴは、気分を上げたい時にぴったりの一曲と言えましょう。

Oba, lá vem elaJorge Ben Jor

Jorge Ben Jor – Obá, la vem ela (Áudio Oficial)
Oba, lá vem elaJorge Ben Jor

ブラジル音楽の歴史に名を刻む革新者の1人、ジョルジ・ベン・ジョールさん。

サンバにファンクやロックを融合させた独創的な音楽性で知られ、2008年にはRolling Stone Brasil誌で「ブラジル音楽史上のアーティスト第5位」に選出されています。

そんな彼の名盤『Força Bruta』に収められた本作は、夜の気配が漂うロマンティックな一曲です。

通り過ぎる女性をただ見つめるだけで心が満たされる、という純粋な憧れが歌に込められています。

Trio Mocotóとの即興的なセッションから生まれた心地よいグルーヴが、その繊細な感情を優しく包み込みます。

1970年9月に世に出たこの楽曲は、後にテレビドラマ『Vitória』でカバー版が起用されたことでも知られています。

穏やかな夜のひとときに、そっと寄り添ってくれる名曲ではないでしょうか。

Baby95Liniker

MPBの伝統を受け継ぎながら、ソウルやR&Bと交差する現代ブラジル音楽の素晴らしさを体現しているのが、サンパウロ州出身のリニケルさんでしょう。

黒人トランスジェnder女性としての視点から、愛や尊厳を歌い上げる彼女の表現は、多くの人々の心を掴んで離さないのですね。

ご紹介する作品は、ソロ名義での活動を本格化させたアルバム『Indigo Borboleta Anil』から2021年6月に先行公開された楽曲で、翌2022年のラテン・グラミー賞では「最優秀ポルトガル語楽曲」に輝くという快挙を成し遂げました。

親密な愛や自己受容の温かさが、きらめく太陽や海といった自然のイメージに重ねて歌われる本作は、まさにMPBの叙情性が現代のグルーヴと出会った傑作と言っていいでしょう。

洗練されつつもどこか懐かしいサウンドは、休日の午後にゆったりと耳を傾けたいですね。