ブラジル音楽の偉大な名曲・人気曲まとめ
カフェなどで流れているおしゃれでリラックスできるボサノヴァ、もしくはカーニバルで流れるサンバ……ブラジル音楽といえばそれくらいしか知らない、という方にぜひチェックしていただきたいのがこちらの記事です!
広大な国土を持ち、多民族国家のブラジルにはさまざまなスタイルの音楽があり、サブジャンルも含めると驚くほどのジャンルが存在するのですね。
本稿ではクラシックなブラジル音楽の有名な名曲、歴史的な意義を持つ偉大な楽曲を中心としてリサーチしてまとめています。
こちらの記事で紹介した曲を聴けば、あなたのブラジル音楽に対するイメージが変わるかもしれません!
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ブラジル音楽の偉大な名曲・人気曲まとめ(11〜20)
Ultima DançaAgnes Nunes

自宅の窓辺から発信された弾き語り動画で一躍注目を集めた、バイーア州出身のアグネス・ヌネスさん。
MPBを軸にR&Bやブルースを自由に行き来する彼女は、現代ブラジル音楽を象徴する才能の1人です。
2021年10月に公開されたこの作品は、自身の故郷である北東部の音楽「フォホー」のリズムを取り入れた、郷愁を誘う一曲。
描かれるのは愛する人との別れの場面、「最後のダンス」です。
切なさの中にも、すべての思い出を抱いて未来へ進むというロマンティックな決意が、甘く芯のある歌声で紡がれています。
名盤『Menina Mulher』への序章ともなった本作。
大切な記憶と共に、少し感傷に浸りたい夜に聴いてみてはいかがでしょうか。
O Canto da CidadeDaniela Mercury

力強いリズムと明るく躍動感のある楽曲は、ブラジル・サルヴァドール出身のダニエラ・メルクリーさんが1992年9月にリリースしたアルバム『O Canto da Cidade』に収録された楽曲です。
アフロブラジリアンのリズムと現代的なポップの要素を融合させたアシェー・ミュージックの代表作とも言える本作は、ブラジル全土でヒットし、メルクリーさんをスターダムに押し上げました。
街への愛と誇りを歌った歌詞は、当時の政治・経済的困難に直面していたブラジルの人々に希望を与え、カーニバルの精神を体現する楽曲として人々の心に刻まれています。
ブラジルの音楽や文化に興味のある方はもちろん、パワフルで前向きな音楽を求めている方にもおすすめの一曲です。
Vamos fugirGilberto Gil

ブラジルが誇る名曲を、多彩な魅力にあふれた楽曲に仕上げたジルベルト・ジルさん。
本作はブラジル音楽に北米やアフリカの要素を取り入れた、心地よいレゲエリズムが特徴です。
歌詞には、愛する人と共に自由を求める想いが込められており、ジルさんらしい政治的なメッセージも感じられますね。
1984年にリリースされた本作は、ジルさんのキャリアを代表する人気曲となり、Amazon Prime Videoの番組でも使用されました。
爽やかでリラックスした雰囲気を求める方や、ブラジル音楽の新しい一面を知りたい方にぜひ聴いていただきたい1曲です。
Panis et CircencisOs Mutantes

1960年代後半にサンパウロで結成されたオス・ムタンチスは、ブラジル音楽史に残る革新的なバンドです。
トロピカリア運動の中心的存在として、サイケデリックロックとブラジル音楽の融合を果たした彼らの音楽は、当時の軍事政権への抵抗の象徴となりました。
1968年にリリースされたアルバム『Os Mutantes』に収録された本作は、まさにその代表曲と言えるでしょう。
サイケデリックなサウンドと風刺的な歌詞が特徴的で、政治的抑圧への批判を巧みに表現しています。
「パンとサーカス」という意味を持つタイトルは、古代ローマの支配術を暗示し、社会の表面的な満足や無関心を風刺しているのですね。
ブラジルの文化的抵抗を音楽で表現した革命的な楽曲として、今なお多くのファンに愛され続けているのです。
Gostava Tanto De VocêTim Maia

ブラジルはリオデジャネイロ生まれのティム・マイアさんは、ソウルやファンクをサンバと融合させた革新的な音楽で知られる偉大なアーティストです。
1973年にリリースされた本作は、失われた愛への深い想いを歌った感動的なバラード。
ソウルフルなメロディと感情豊かな歌詞が特徴的で、多くのリスナーの心に響く名曲として広く愛されています。
同年発表の自身のセルフタイトル・アルバムに収録されており、ブラジル国内外で数多くのカバーがされるほどの人気曲。
テレビドラマ『Viver a Vida』のサウンドトラックにも使用されるなど、幅広い層に親しまれています。
失恋の痛みを癒したい時や、大切な人への想いを噛みしめたい時におすすめの一曲です。
O Mundo é um MoinhoCartola

サンバの発展に大きく貢献した伝説の音楽家、カルトーラさん。
彼が68歳の時に手がけたこの曲は、まるで父親が娘に語りかけるような、愛情と厳しさに満ちています。
人生の甘い夢は、やがて世界という製粉機によって砕かれてしまうのだと諭すような詩の世界観に、心を揺さぶられる方も多いのではないでしょうか。
本作は1976年発表の傑作アルバム『Cartola II』に収録された楽曲で、ベッチ・カルヴァーリョさんによるカバー版がTVドラマ『Lado a Lado』の挿入歌に起用されていたので、そちらで耳にしたことがあるかもしれませんね。
物思いにふけたい静かな夜に、じっくりと聴いてみてください。
ブラジル音楽の偉大な名曲・人気曲まとめ(21〜30)
ShimbalaiêMaria Gadú

MPBを基軸に多彩な音楽性でシーンを更新し続ける才能、マリア・ガドゥさん。
カエターノ・ヴェローゾさんら巨匠たちをも唸らせた、現代ブラジル音楽を代表する存在と言えるでしょう。
本稿で取り上げるのは、彼女が10歳の時に作ったというキャリアの原点となる楽曲です。
夕暮れの海辺で浮かんだというメロディに乗る言葉は、意味を持たない創作語。
まるで子ども時代にだけ口ずさめた魔法の呪文のようで、聴く人の心を優しく解きほぐします。
彼女の深く豊かな歌声と、マラカトゥのリズムを刻むアコースティックな響きがなんとも心地よいですよね。
デビュー盤『Maria Gadú』からのシングルで、テレビドラマ『Viver a Vida』に起用され、遠くイタリアでは2011年夏にチャート1位を獲得。
ノスタルジックな気分に浸りたい時にぴったりの名曲と言えます。





