ブラジル音楽の偉大な名曲・人気曲まとめ
カフェなどで流れているおしゃれでリラックスできるボサノヴァ、もしくはカーニバルで流れるサンバ……ブラジル音楽といえばそれくらいしか知らない、という方にぜひチェックしていただきたいのがこちらの記事です!
広大な国土を持ち、多民族国家のブラジルにはさまざまなスタイルの音楽があり、サブジャンルも含めると驚くほどのジャンルが存在するのですね。
本稿ではクラシックなブラジル音楽の有名な名曲、歴史的な意義を持つ偉大な楽曲を中心としてリサーチしてまとめています。
こちらの記事で紹介した曲を聴けば、あなたのブラジル音楽に対するイメージが変わるかもしれません!
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ブラジル音楽の偉大な名曲・人気曲まとめ(11〜20)
Preta pretinhaNEW!Novos Baianos

ブラジルのカウンターカルチャーをけん引したグループ、ノヴォス・バイアーノス。
ロックを軸にサンバやボサノヴァなど多彩な伝統音楽を融合させ、MPBの新たな可能性を示した功労者的な存在です。
今回ご紹介するのは、1972年発表のアルバム『Acabou Chorare』に収められた一曲。
このアルバムはブラジル音楽のオールタイム・ベストで1位に選ばれたこともある歴史的な名盤ですよね。
作詞家の実体験である失恋から着想を得たという本作は、甘く切ない物語を歌いながらも、アコースティック楽器のアンサンブルがどこか温かい、不思議な魅力を持っています。
憂鬱な時代に喜びをうたった彼らの音楽の中でも、人の心の機微に優しく寄り添ってくれるような趣ですね。
CarolinaNEW!Seu Jorge

映画『シティ・オブ・ゴッド』への出演でも知られるブラジル出身のアーティスト、セウ・ジョルジさん。
彼はサンバやMPBを基盤に、ソウルやファンクを融合させた都会的な音楽性で人気を集めています。
そんな彼のキャリアを切り開いたのが、ある女性の名を冠した名曲です。
本作は、彼の魅力である深く甘いバリトンボイスが、恋のときめきを表現するかのように躍動します。
洗練されたバンドサウンドは心地よく、聴く人を自然と陽気な気分にさせてくれるでしょう。
この曲は2001年にブラジルで制作されたデビューアルバム『Samba Esporte Fino』に収められ、彼の国際的な成功の足がかりとなりました。
モダンでおしゃれなブラジル音楽に触れたい方は、まずこちらから聴いてみてはいかがでしょうか?
Meu Nome É GalGal Costa

ブラジルの伝説的な歌手、ガル・コスタさんの代表曲と言えば、この曲を挙げる人も多いのではないでしょうか。
1969年にリリースされたアルバム『Gal』に収録された本作は、彼女の音楽スタイルを確立した重要な一曲です。
トロピカリズモ運動の影響を受けた実験的なサウンドと、ガルさんの力強いボーカルが見事に融合しています。
サンバやボサノヴァの要素を取り入れつつ、ブラジリアン・ポップの魅力も存分に味わえる一曲ですね。
本作は後にCMや映画のサウンドトラックにも使用され、ガルさんの音楽が幅広い層に浸透するきっかけとなりました。
ブラジル音楽に興味のある方はもちろん、新しい音楽との出会いを求めている方にもおすすめの一曲です。
Trem Das OnzeZeca Pagozinho

パゴージの大家ゼカ・パゴジーニョが歌う「トレン・ダス・オンゼ」。
自分は一人息子で、自分が帰るまでは母親が寝ないで待っているから、何としてもこの最終電車で帰らなくちゃ、というなんとも微笑ましい曲。
彼女よりも母が大事、なんですね。
Mas que nadaJorge Ben Jor

誰もが一度は口ずさんだことのある曲。
1963年Jorge Benによって書かれたこの曲は数多くのアーティストがカバーしており、Sergio Mendes & Brasil 66が歌ったものが有名です。
ブラジル版ローリングストーン誌の投票による「最もすばらしいブラジルの曲」で、第5位に認定されました。
Gostava Tanto De VocêTim Maia

ブラジルはリオデジャネイロ生まれのティム・マイアさんは、ソウルやファンクをサンバと融合させた革新的な音楽で知られる偉大なアーティストです。
1973年にリリースされた本作は、失われた愛への深い想いを歌った感動的なバラード。
ソウルフルなメロディと感情豊かな歌詞が特徴的で、多くのリスナーの心に響く名曲として広く愛されています。
同年発表の自身のセルフタイトル・アルバムに収録されており、ブラジル国内外で数多くのカバーがされるほどの人気曲。
テレビドラマ『Viver a Vida』のサウンドトラックにも使用されるなど、幅広い層に親しまれています。
失恋の痛みを癒したい時や、大切な人への想いを噛みしめたい時におすすめの一曲です。
ブラジル音楽の偉大な名曲・人気曲まとめ(21〜30)
Panis et CircencisOs Mutantes

1960年代後半にサンパウロで結成されたオス・ムタンチスは、ブラジル音楽史に残る革新的なバンドです。
トロピカリア運動の中心的存在として、サイケデリックロックとブラジル音楽の融合を果たした彼らの音楽は、当時の軍事政権への抵抗の象徴となりました。
1968年にリリースされたアルバム『Os Mutantes』に収録された本作は、まさにその代表曲と言えるでしょう。
サイケデリックなサウンドと風刺的な歌詞が特徴的で、政治的抑圧への批判を巧みに表現しています。
「パンとサーカス」という意味を持つタイトルは、古代ローマの支配術を暗示し、社会の表面的な満足や無関心を風刺しているのですね。
ブラジルの文化的抵抗を音楽で表現した革命的な楽曲として、今なお多くのファンに愛され続けているのです。