ショパンの名曲。人気のクラシック音楽
ピアノの名曲、美しい調べをお探しではありませんか。
ポーランドの前期ロマン派を代表とするピアニストであり作曲家のフレデリック・ショパンが残した名曲、おすすめ曲をご紹介します。
ショパンの作品はノクターンだけで21曲もありますが、他にもマズルカやワルツ、ポロネーズなど多くのスタイルによるピアノ曲を残しているのがピアノの詩人と言われる由縁でもあります。
そんなショパンによる美しい旋律の調べにしばし心を奪われてみてください。
ショパンの名曲。人気のクラシック音楽(181〜190)
ワルツ 第9番 変イ長調 Op.69-1「告別」Frederic Chopin

『別れのワルツ』『告別』のタイトルでも知られる『ワルツ 第9番 変イ長調 Op.69-1』は、1835年に作曲され、ショパンの死後友人のユリアン・フォンタナによって加筆、出版された作品です。
別れた恋人との幸せな思い出を振り返っているかのような平和な曲調で非常にゆったりとしているため、ショパンのワルツのなかでも初級者にオススメ!
楽譜によってはショパンが遺した楽譜とフォンタナが加筆した楽譜の両方が収録されている版もあるため、弾き比べてみるのも楽しいでしょう。
ワルツ第1番 変ホ長調 Op.18「華麗なる大円舞曲」Frederic Chopin

『別れの曲』のように繊細で美しい旋律が印象的なフレデリック・ショパンですが、ショパンの音楽性の幅は広く、いくつもの華やかな名曲を生み出しています。
そのなかでも特にオススメしたい作品が、こちらの『華麗なる大円舞曲』。
当時の出版事情に対するフラストレーションを昇華させた作品ということもあり、ウィンナワルツのような表面的な華やかさだけでなく、同時に奥深さも感じられます。
この作品が生まれてから、演奏時間が長めのワルツが普及し始めたとされており、歴史的に見ても重要な作品といえます。
仔犬のワルツFrederic Chopin

ピアノ曲の”神”的存在のショパン。
数々の名曲のなかから、女性におすすめするのは、「仔犬のワルツ」です。
かわいらしい仔犬と一緒に散歩している情景が目に映るような感じで、歩幅のせまい仔犬がチョコチョコと飛び回っている感がとても伝わってきますね。
前奏曲 作品28の15「雨だれ」Frederic Chopin

ピアノを奏でる左手が、曲中絶えることなく、屋根から滴る「雨だれ」の動機を叩き続けます。
それは時に静かに、時に叩きつけるような音になることもあります。
その「雨だれ」の動機は、曲の最後の最後でようやく静かに途絶えます。
雨が上がったのでしょう。
外出が憂鬱な雨の日に、室内でゆったり聴くにはうってつけの1曲です。
前奏曲 第15番 変ニ長調 Op.28-15「雨だれ」Frederic Chopin

作曲家ショパンが手がけた『24の前奏曲作品28』の中の1曲。
『雨だれ』というタイトルはショパンの恋人であった作家ジョルジュ・サンドが名付けたそうですよ。
特徴的なのは曲の冒頭から左手が淡々と同じリズムを刻んでいることです。
これは、雨がポツポツと降る様子を表していると言われています。
中盤は雰囲気がガラリと変化し力強い演奏になりますので、序盤は抑えた演奏を心がけてコントラストを強調するとステキな演奏ができると思います!
前奏曲作品28の16Frederic Chopin

バッハの『平均律クラヴィーア曲集』から大きな影響を受けたと言われているショパンの『24の前奏曲』。
バッハと同じように、24曲ある前奏曲も平均律における24の全ての調性を用いて書かれています。
一曲一曲は極めて簡潔に書かれていますが、そのなかに美しい楽想が絶え間なく流れ出て、聴く者の心に真っすぐに流れ込んできます。
いきなりたたきつける6個のスフォルツァンドの和音の後、凄まじい勢いで16分音符が駆け巡り、1分少々というその時間、全力で疾走していく激しくも格好良い1曲です。
即興曲 第1番 変イ長調 Op.29Frederic Chopin

ロマン派を代表する作曲家として知られるフレデリック・ショパン。
1810年ポーランドに生まれ、わずか39歳で亡くなるまでの短い生涯で、数多くの名曲を残しました。
本作は、1837年に作曲された流麗な3連符が印象的な作品。
変イ長調の明るい響きと、中間部のヘ短調による詠嘆的な表現が印象的です。
技巧的には左手の広いパッセージに注意が必要ですが、ショパンならではの繊細な感性が光る1曲。
ピアノの詩人と呼ばれたゆえんを感じられる、魅力的な作品です。