BGMにおすすめのクラシックの名曲。癒やしのクラシック音楽
クラシック音楽は協会の礼拝音楽であったり、貴族の食事会での生演奏だったり、または美しい風景や人物を表すようなオペラの劇伴音楽など多くの場面で活用されてきました。
知っている曲も背景を調べた後、改めて聞くともともとからBGMに近いような曲想だと感じます。
今回は日常のリラックスタイムに、また、通勤通学時、ランチ・ディナータイムなど、BGMにぴったりの、クラシックの名曲を集めてみました。
誰もが知る有名な曲に改めて耳を傾けるもよし、あまり知られていなかった不世出の名曲まで、さまざまなものを取りそろえてあります。
お気に入りの1曲が見つかると幸いです。
BGMにおすすめのクラシックの名曲。癒やしのクラシック音楽(1〜10)
「ペール・ギュント」 から 「朝の気分」Edvard Grieg

ノルウェーの作曲家グリーグが1875年に完成させたヘンリック・イプセンの1867年の戯曲『ペール・ギュント』の劇伴音楽から『朝』です。
劇伴の音楽のため、原曲からBGMのように書かれているため、木漏れ日の中にやさしく朝の光を指して、静かな目覚めができそうで、心が安らぐ名曲です。
小学校や中学校でも、この曲を流していた所は多いようです。
目を閉じていると風の音や川のせせらぎ、木々の間をそよ風が吹き抜けてる音、自然の美しさを感じられそうな曲です。
やはり学校の朝のBGMです。
ディベルティメント K.136 ニ長調 I. AllegroWolfgang Amadeus Mozart

若き日のモーツァルトが作曲したこの楽曲は、軽快で明るい雰囲気が魅力です。
弦楽器の優雅な響きが心地よく、BGMとして聴くのにぴったりですね。
1772年にザルツブルクで生み出されたこの作品は、当時16歳だったモーツァルトの才能が存分に発揮されています。
豊かなメロディーが次々と展開され、聴く人を楽しい気分にさせてくれます。
本作は、気軽な音楽会で演奏されることを目的に作られたそうで、リラックスしたい時や気分転換したい時にオススメです。
通勤や通学の途中、ランチタイムなど、日常のさまざまな場面で楽しめる一曲となっていますよ。
カノンJohann Pachelbel

1680年頃にバロック時代のドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベルが作曲しました。
正式には『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調』の第1曲となっていますが、絶対に覚えられませんね。
『カノン』という愛称になったのは、複数の声部が同じメロディを追いかけて演奏することを指し、聴けば同じメロディーがいろいろな音域から聞こえてきますね!
冒頭は低音からスタートしますが、後半のジーグでは高音から繰り返され、とても覚えやすく人気曲です。
日本でも非常に節目の場で起用される曲ですし、クラシックの入門曲としても有名です。
お昼のBGMにいいかもしれません。
交響曲2番 3楽章Sergei Rachmaninov

音楽家としてロシアの作曲家セルゲイ・ラマニノフは大変自信があった交響曲1番の初演を失敗し、神経衰弱ならびに完全な自信喪失になりました。
その精神的苦痛から立ち直ることのできた曲がこの交響曲3番の成功でした。
序盤の穏やかなクラリネットやフルートから、中盤からの壮大な弦楽器の演奏は聴き応え十分です。
この頃のラフマニノフは結婚もし、子どもも生まれ、私生活も充実しており、やはりいい環境は才能を伸ばしますね。
メリハリがあるので自然の中で野生動物の生命を感じさせる場面でのBGMにしませんか。
ノクターン Op.9-2Frederic Chopin

優雅な雰囲気が漂うピアノ曲です。
穏やかで美しいメロディーは、まるで夜の静けさを表現しているかのよう。
ショパンが1831年に作曲し、翌年に出版されました。
ピアノ独奏曲としてのノクターンというジャンルを確立した作品の1つとして知られています。
アニメ『クラシカロイド』の挿入曲や、ゲーム『トラスティベル 〜ショパンの夢〜』のBGMとしても使用されており、多くの人に親しまれていますね。
夜のリラックスタイムや、心を落ち着かせたいときにぴったりの1曲です。
癒やしの音色に包まれて、心地よい時間を過ごせそうですよ。
アルルの女より第2組曲メヌエットGeorges Bizet

フランスの作曲家ジョルジュ・ビゼーの作品です。
第2組曲では、メヌエットとファランドールがあり、どちらも曲名だけではピンときませんが、必ずといっていいほど、どこかで聴いている曲です。
ファランドールは勇ましく、スケールの大きさを感じ、メヌエットは対照的に優しくおだやかな曲調で、特にフルートのやさしく、朝の目覚めのBGMも爽やかに起きられるかもしれません。
オーケストラで演奏される曲ですが、フルート奏者のレパートリーの一つで、よくコンサートでもフルートソロで演奏される1曲です。
ハープが伴奏だとより優雅ですね!
亡き王女のためのパヴァーヌ(オーケストラ版)Claude Debussy/Joseph Maurice Ravel

繊細な色彩感と優雅な雰囲気が漂うフランスの作曲家モーリス・ラヴェルの代表作です。
1899年にピアノ曲として作曲され、1910年にラヴェル自らによってオーケストラ版に編曲されました。
ホルンやオーボエのソロが印象的で、静かな哀愁と幻想的な情景を想起させる構成になっています。
本作は多くのアーティストによって録音されており、カラヤン指揮のベルリン・フィル版やデュトワ指揮のモントリオール交響楽団版が有名です。
映画やCM、テレビ番組の背景音楽としても使用され、幅広い世代に親しまれています。
リラックスタイムや通勤通学時、ランチ・ディナータイムなど、日常のBGMとしてぴったりの一曲ですね。