ドビュッシーの名曲。人気のクラシック音楽
フランスを代表とする作曲家クロード・ドビュッシーの作品を紹介します。
「月の光」や「夢」、「亜麻色の髪の乙女」など風景や人物を抽象的にイメージした印象主義音楽の世界に浸れます。
ピアノ曲やオーケストラの曲を作曲しているイメージもありますが、「星の夜」などわずか18歳で作曲した若くしてドビュッシーの才能が光る歌唱も多くあります。
そんなフランス近代の大作曲家による美しい旋律の調べにしばし心を奪われてください。
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ドビュッシーの名曲。人気のクラシック音楽(41〜50)
「子供の領分」よりグラドゥス・アド・パルナッスム博士Claude Debussy

1908年に完成されたクロード・ドビュッシーのピアノ作品です。
こどもの領分は全部で6曲ありますが、本曲は第1曲目で、イタリアのピアニストであり、作曲家ムツィオ・クレメンティによる練習曲集『グラドゥス・アド・パルナッスム』を模したもの。
ドビュッシーのこどもエマがピアノの練習曲に退屈している様を元気に描いたとされる曲で、確かに音階練習を想起させるような音の並びが特徴的と感じられます。
しかし退屈しているというよりも、響きの美しさから楽しんでいるようにさえ聞こえてきます。
アラベスク2番Claude Debussy

あまり有名ではない方の「アラベスク」ですが、ピアノに精通している人間たちの中にはファンも多いようです。
軽やかなメロディラインが愛らしく、時折アクセントを与えてくれるドビュッシー独特な和音がお洒落な1曲です。
小組曲「バレエ」Claude Debussy

とても元気の良い1曲です。
まるでまだトゥシューズもはけないような、小さなバレリーナたちがピョコピョコと踊っているような雰囲気のかわいさ満点の曲です。
途中に弦楽器で「スルポンティチェロ」という、特殊奏法が登場します。
小組曲「メヌエット」Claude Debussy

なんとなくエキゾチックなメヌエットです。
メヌエットとは舞曲の一種でゆるやかな3拍子が特徴です。
このメヌエットもルールには従っていますが、雰囲気がオリエンタルで変わっています。
ビオラの渋い音色で奏でられます。
原曲は1886年から1889年にかけてピアノ連弾曲として作曲されたものですが、ドビュッシーの友人であったフランスの音楽家アンリ・ビュッセルの手により、管弦楽用の編曲とされ、本曲はそのうち3曲目の作品として演奏されています。
アラベスク第2番Claude Debussy

フランス印象派音楽の巨匠クロード・ドビュッシー。
彼の初期ピアノ作品『2つのアラベスク』の1曲は、軽やかで美しいメロディーが特徴的。
アラビア風の繊細な模様をイメージさせる三連符の多用や、和声の移り変わりが魅力です。
20代のドビュッシーが1888年から1891年にかけて作曲したこの曲は、ロマン派音楽の影響を残しつつも、彼独自の音楽世界の予感が感じられる作品。
ピアノ学習者からも人気が高く、和声の魅力を味わいながら心を弾ませてくれる一曲です。
ピアノの豊かな表現力に触れたい方におすすめの作品といえるでしょう。
ピアノのために 第1曲 プレリュードClaude Debussy

クロード・ドビュッシーが1901年に完成させた全3曲から成るピアノ曲集『ピアノのために』。
古典組曲の形式に全音階や半音階といった革新的な技法が盛り込まれたドビュッシーらしい作品であり、「ドビュッシー独自のピアニズムの始まり」などと評されています。
第1曲の『プレリュード』は、繊細なタッチと大胆な表現が求められる非常に華やかで弾きごたえ抜群の1曲!
上級者の方には、雰囲気の異なる3曲を通して演奏するのもオススメです。
ロマンティックなワルツ ヘ短調Claude Debussy

クロード・ドビュッシーの代表作『ロマンティックなワルツ ヘ短調』は、1890年に作曲された初期のピアノ独奏曲です。
情熱的な勢いに満ち、装飾音や和音の特徴的な使い方で幻想的な雰囲気を醸し出しています。
当時ドビュッシーは30歳を前に、ロマン主義的な伝統に沿いつつ、次第に独自の音楽語法へと移行していく過渡期にありました。
全体を通して印象的なワルツのリズムの使い方と、軽やかで透明感のある曲想が楽しめる、ドビュッシーの魅力が詰まった作品といえるでしょう。
交響詩「海」-管弦楽のための3つの交響的素描-Claude Debussy

印象派音楽の巨匠クロード・ドビュッシーは、パリ音楽院で学んだ後、独自の音楽スタイルを確立しました。
彼の交響詩『海』は、海のさまざまな表情を繊細かつ色彩豊かに描写した作品です。
波の動きや光の反射、風の音色など自然の細やかなニュアンスを巧みに表現し、聴く者を海の情景へといざないます。
本作は、伝統的な交響曲の形式にとらわれない新しい音楽の可能性を切り開いた革新的な作品であり、音楽を通して感覚や雰囲気を描くことに挑戦した意欲作です。
印象派絵画にも影響を受けたドビュッシーの音楽は、独特の和声法と色彩感にあふれ、その美しい旋律は多くのクラシック音楽ファンを魅了してやみません。
子供の領分 第2曲「象の子守歌」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーが、溺愛する愛娘エマにささげた組曲『子供の領分』の第2曲『象の子守歌』。
ここでいう象は、エマのお気に入りのぬいぐるみのこと。
ぬいぐるみに子守歌を聞かせているうちに、エマの方が眠たくなってしまったという、なんともかわいらしい様子を描いた作品です。
異国情緒が漂う不思議なメロディーを演奏しているうちに、弾いている本人も眠くなってしまうかも!
たまにはこんなゆったりした曲で、ピアノ演奏をじっくり楽しむのもよいのではないでしょうか?
交響詩「海」より第3楽章「風と海との対話」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーが海の力強さを音楽で表現した壮大な交響詩。
こちらは管弦楽曲ですが、吹奏楽に編曲したものです。
3つの楽章から成り、そのなかの第3楽章では、風と海の激しい対話が描かれています。
トランペットの力強いファンファーレが嵐の到来を告げ、金管楽器や弦楽器が風と波の荒々しさを表現。
1905年に初演された際には、ドビュッシーの名を一躍高めました。
自然や海をテーマにした映像作品でも使用され、多くの人々に感動を与えています。
ドビュッシーの名曲。人気のクラシック音楽(51〜60)
ゴリウォーグのケークウォークClaude Debussy

「ゴリウォーク」とは、9世紀末にイギリスの児童文学者・挿絵画家フローレンス・ケイト・アプトンが考案したキャラクター絵本に登場する黒人を模した男子の架空のキャラクターで、「ケークウォーク」は黒人のダンスの一種の事です。
ダンスということで、ノリの良い明るく軽快な雰囲気が特徴的ですが、中間部には変った動きのメロディが登場します。
右手の動きにシンコペーションがありますが、このシンコペーションのリズムが「ケークウォーク」のリズムを表しています。
のちに今のブルース、ジャズ、ゴスペルとつながる音楽なので関連して聞くとより楽しめる1曲です。
ベルガマスク組曲 第4曲「パスピエ」Claude Debussy

日本でも人気の作曲家、クロード・ドビュッシー。
多くの名作を生み出してきた彼の作品のなかでも特にオススメしたいのが、こちらの『ベルガマスク組曲 第4曲「パスピエ」』。
難易度としてはツェルニーの40番が演奏できる方であれば問題なく演奏できるといったところでしょうか。
本作はスタッカートを刻みながら軽快に演奏していかなければならないため、ミスタッチがはもちろんのこと、リズムの乱れも厳禁です。
マイナーな作品ですが、技術を見せつけるには『メヌエット』よりも適任だと思います。
アラベスク第1番Claude Debussy

ポリリズムを習得するにあたって、頻繁に演奏されるクロード・ドビュッシーの名作『アラベスク第1番』。
名前は知らなくても耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか?
日本では、車のCMなどにも使用されていますね。
この作品をひと言で言い表すなら、音の泉といったところでしょうか。
華やかもありながら、水のような繊細さや柔らかさを持つ、非常に美しい作品です。
ペダリングの違いで雰囲気が大きく変わる作品ですので、複数の演奏者を聴き比べてみるのもおもしろいかもしれません。
アラベスク 第1番Claude Debussy

フランスの作曲家クロード・ドビュッシー。
幼少期から音楽の才能を示し、パリ音楽院でピアノや作曲を学びました。
『アラベスク第1番』は、ドビュッシーの初期の作品で、優雅で洗練されたメロディが印象的な人気曲です。
アラベスクとはアラビア風の装飾模様のことで、曲線の美しさが音楽で表現されています。
流れるようなアルペジオと、軽やかで透明感のあるタッチで奏でると、まるで絵画の中に迷い込んだような感覚を味わえるでしょう。
印象派を代表する作曲家、ドビュッシーの音楽の神秘的な美しさを存分に堪能できる作品ですよ。
映像 第2集 第2番「荒れた寺にかかる月」Claude Debussy

印象派音楽の巨匠クロード・ドビュッシーが手掛けた『映像 第2集』。
そのなかの第2番『荒れた寺にかかる月』は、荒廃した寺院に差し込む月光の神秘的な情景を描いた作品です。
東洋の絵画にインスピレーションを得たこの曲は、1907年に作曲されました。
並行和音の響きが特徴的で、簡素でありながら微妙な陰影を醸し出す本作。
ピアノの残響を巧みに活用し、静寂と神秘的な雰囲気を見事に表現しています。
ドビュッシーの繊細な音楽性が存分に発揮された1曲で、ピアノ音楽の新たな可能性を切り開いた意欲作といえるでしょう。
クラシック音楽に興味のある方はもちろん、静かな音楽で心を落ち着かせたい方にもオススメです。
ゴリウォーグのケークウォーク – 子供の領分Claude Debussy

フランスの印象派音楽を代表する作曲家クロード・ドビュッシーが、1908年に愛娘シュシュのために作曲したピアノ組曲の一曲です。
当時流行していた黒人の人形「ゴリウォーグ」と、アメリカ南部発祥のダンス「ケークウォーク」をモチーフにした、ユーモアと創造性に溢れた作品です。
軽快なシンコペーションのリズムと愉快な旋律が特徴で、中間部にはワーグナーの楽劇からの引用も。
西洋音楽とアフリカ系アメリカ音楽の融合を試みた先駆的な曲として注目されています。
ピアノの発表会で演奏したい方におすすめです。
軽やかで明るい雰囲気が会場を華やかに彩ってくれるでしょう。
小組曲 第4曲 バレエClaude Debussy

フランスの作曲家クロード・ドビュッシーが若い頃に手掛けた『小組曲』。
全4楽章からなるピアノ連弾作品で、華やかで優雅な雰囲気が魅力的です。
その中の第4楽章『バレエ』は、活気に満ちた冒頭からワルツのような中間部を経て、壮大なフィナーレへと展開します。
1889年2月、ドビュッシー自身とピアニストのジャック・デュランによってパリで初演されました。
印象派絵画を思わせる繊細な音色と、バレエ音楽特有の軽やかさが見事に融合しています。
ピアノ連弾を楽しみたい方や、ドビュッシーの初期作品に触れてみたい方にオススメの1曲です。
小組曲 Ⅰ.小舟にてClaude Debussy

穏やかな波の揺れを感じさせるような優雅な旋律が特徴の楽曲です。
ドビュッシーの初期作品ながら、印象派音楽の要素が垣間見える美しい一曲となっています。
小舟が水面を漂う様子を、繊細なピアノのタッチと緩やかなリズムで巧みに表現しており、聴く人を夢見心地にさせてくれます。
1889年に発表された本作は、ピアノ連弾用として作曲されましたが、後に管弦楽版も制作され、より幅広い編成で楽しめるようになりました。
夏の午後のリラックスタイムや、心を落ち着かせたいときにぴったりな一曲です。
ゆったりとした雰囲気に包まれて、心地よい時間を過ごせそうですね。
星の輝く夜Claude Debussy

現代最高とたたえられるフランス出身のソプラノ歌手。
やさしく華やかな歌声が魅力的だが、声帯の不調に見舞われてたびたび手術を余儀なくされました。
現在はクラシック以外のジャンルに裾野を広げて活躍中。
この曲ではデセイ独特の軽やかな高音が堪能できます。
前奏曲集第2集“花火”Claude Debussy

花火といえば夏を想像する人々は少なくないでしょう。
「月の光」で有名なドビュッシーは、この夏を象徴する花火を、前奏曲集の最後の曲としました。
印象主義の祖ともいえるドビュッシーの地位を確固たるものにしたのが前奏曲集であり、曲のレベルは非常に難易度の高いものとなっています。