昭和初期の春の歌。春を感じる歌謡曲や唱歌まとめ
あなたは昭和初期というと、いつくらいの時代をご想像されるでしょうか?
本特集では、戦前から戦後直後の昭和初期に絞って、その頃の流行歌や唱歌、童謡を中心に楽曲をセレクトしてみました。
できるだけ「昭和のレトロ感」的なものをお楽しみいただきたいと考え、リンクの音源動画資料もなるべく原曲のオリジナル音源を選ぶように心がけています。
レトロなモノラルの音質とともに昭和初期の春の空気をお伝えできれば幸いです。
あの時代を思い出しつつ、ぜひ、みなさん一緒に口ずさみながらお楽しみください!
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もくじ
- 昭和初期の春の歌。春を感じる歌謡曲や唱歌まとめ
- 東京の花売り娘岡晴夫
- 早春賦唱歌
- リンゴの唄並木路子
- 蘇州夜曲渡辺はま子、霧島昇
- 春の歌内田元
- 十九の春神楽坂浮子
- 花唱歌
- 白い花の咲く頃岡本敦郎
- 湖畔の乙女菊池章子
- 旅の夜風霧島昇、ミス・コロムビア
- 春の唄月村光子
- 春の哀歌荘司史郎
- アコーデオンの春中野忠晴
- みかんの花咲く丘川田正子
- すみれの花咲く頃宝塚少女歌劇 月組
- 春よいずこ二葉あき子、藤山一郎
- 乙女の春淡谷のり子
- 丘を越えて藤山一郎
- 同期の桜伊藤久男
- 青い山脈藤山一郎、奈良光枝
- 春の日の花と輝くアイルランド民謡
- 青い山脈藤山一郎
- 故郷唱歌
- 朧月夜唱歌
- 微笑がえしキャンディーズ
- 春の夜宮城道雄
- 三色すみれ桜田淳子
- 春の悲歌東海林太郎
- 湯島の白梅小畑実
- 白薔薇は咲けど藤山一郎
- こいのぼり
- さくら道成寺三門順子
- 梅と兵隊田端義夫
- 東京ラプソディー藤山一郎
- 梅は咲いたか
- 春が来た
- 仰げば尊し唱歌
- 春の小川
- 春よ来い
- さくらさくら唱歌
- うれしいひなまつり
- 国境の春岡晴夫
- 春まだ浅く有島通男
- うれしいひなまつり河村順子
- 赤い椿の港町霧島昇
- さくら音頭小唄勝太郎、三島一聲、徳山環
- 桜咲く国OSK日本歌劇団
昭和初期の春の歌。春を感じる歌謡曲や唱歌まとめ(41〜60)
さくら音頭小唄勝太郎、三島一聲、徳山環

盆踊りの定番曲でもあるこちらの『さくら音頭』は、老若男女を問わず多くの日本人が一度は耳にしたことのある有名な曲ですよね。
昭和9年に誕生したいわゆる流行歌であり、同名の映画の主題歌でもある『さくら音頭』ですが、実は映画も含めて複数のバージョンが存在しているのです。
4つの映画会社による競作として公開された『さくら音頭』は、それぞれの主題歌である『さくら音頭』をやはり4つのレコード会社が競作として発売したという経緯があり、作詞と作曲に歌唱もそれぞれ違う人が担当していますから、同じ『さくら音頭』でも実質的に別の楽曲となっているのですね。
最も有名なのが、前年の昭和8年に発表された『東京音頭』の手掛けた中山晋平さんによる作曲、作詞を佐伯孝夫さんが担当して小唄勝太郎さん、三島一声さん、徳山璉さん、小林千代子さんの4人が歌唱を務めたバージョンです。
景気の良い歌い出しを聞けば、思わず踊り出したくなってしまうはず!
桜咲く国OSK日本歌劇団
戦前の情緒が蘇る楽曲『桜咲く国』は、OSK日本歌劇団により歌われた楽曲です。
1930年の「春のおどり さくら」以来、春公演でのテーマソングとして定着。
それから長らく、時代をこえて愛され続けています。
歌詞には桜の花びらが舞い散る様子が描かれ、聴く者の心に春風のような爽やかさを運んできます。
プロ野球チーム、近鉄バファローズの応援歌としても知られていますね。
おわりに
さて、ここまでたっぷりと昭和初期のレトロな流行歌たちをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
流行歌はその時代を映す鏡とも言われていますので、当時の空気感とともにお楽しみいただけたのではないかと思います。
本特集を担当させていただいて、筆者が最も印象に残ったのは、昭和の歌手の皆さんの発声の良さ、歌唱力の高さです。
今では当たり前のように使われるようになったピッチ修正(音程補正)はおろか、おそらくマルチトラックレコーダーすらなかった時代にこのクオリティの歌唱を残せているのは、本当に驚嘆に値するものと感じました。
昭和は遠くなりにけり……時折、目や耳にするフレーズですが、当時の歌手たちの歌唱を聴くことは、これからシンガーを目指すお若い方にとっても得られるものがたくさんあると思います。
そんな方向でも本特集をお役立ていただけると幸いです。