高音が気持ちいい名曲。魅惑のハイトーンボイス
一口に「ハイトーンボイス」と言っても、地声で突き抜けるようなハイトーンからミドルボイスやファルセット(裏声)を効果的に使った柔らかいオトナな雰囲気のハイトーンまで、その表現方法はさまざま。
今回のトピックでは、いろいろなハイトーンボイスの魅力を感じられる楽曲を最新の話題曲から定番の名曲までバラエティ豊かに揃えてみました。
ただ聴いているだけでも心地のいいハイトーンボイスですが、ご自身でも気持ち良く高音を歌えるようになると、もっと楽曲の楽しみ方が広がると思います。
高音による歌唱を習得してみたい方の練習素材、参考材料としてもご活用いただけると幸いです。
高音が気持ちいい名曲。魅惑のハイトーンボイス(61〜80)
SoranjiMrs. GREEN APPLE

Mrs. GREEN APPLEの通算10作目のシングルで、リリースは2022年11月。
二宮和也さん、北川景子さんが主演を務めた映画『ラーゲリより愛を込めて』の主題歌として起用されています。
イントロなしで歌から始まるオープニングから、いきなりボーカルの大森さんのステキなハイトーンボイスが飛び出してきて、楽曲の先の展開への期待感を否応なしに高めてくれます。
楽曲を聴き進めていくと、まさにハイトーンボイスの見本市と言っていいような歌が連綿と展開されていて、これはハイトーンシンガーを目指す方のハイレベルな練習曲としても最適な一曲と言えるでしょう。
ドラマティックに、そして美しくアレンジされた楽曲と二宮さんのハイトーンボイスが絶妙にマッチした一曲ですね!
飛行艇King Gnu

King Gnu(キング・ヌー)、3作目の配信限定シングルで2019年8月リリース。
非常にヘヴィな曲調の上にファルセット(裏声)主体の線の細いボーカルをあえて被せて、バックのオケと歌とのコントラストをはっきりとつけているところがとてもおもしろい曲ですね。
普通、こういう曲調なら、とてもパワフルなハイトーンボーカルが来る!!と思うのが旧来の発想だと思いますが、そこをあえて外してきているところに彼らのセンスの良さを感じます。
大都会クリスタルキング

クリスタルキングのヒットシングルで1979年11月リリース。
個人的な話をすると、この曲をはじめて聴いたのは、小学生の時、テレビの『ザ・ベストテン』のスポットライトのコーナーにクリスタルキングが出演した時でしたが、その突き抜けるようなハイトーンボイスは、それまで聴いたことのないようなもので非常に衝撃的でした。
聞くところによると、高音担当のボーカルの田中昌之はLED ZEPPELINのロバート・プラントに憧れて歌い始めたとか。
突き抜けるようなハイトーンボイスはリリースからずいぶんたった今聴いても爽快ですね!
M浜崎あゆみ

2000年12月にリリースされた浜崎あゆみの19作目のシングル「M」です。
浜崎あゆみの代表曲ですよね。
力強さもあり、でもものすごく繊細な部分もあるこの曲は作詞と作曲の両方を浜崎あゆみ自身が手がけたはじめての曲。
しっとりとしていて悲しさも感じられる、共感する人も多い曲ということでずっと支持される一曲になっているんでしょうね。
ロマンスの神様広瀬香美

今や「元祖・ハイトーンボーカル」みたいなイメージも強い、広瀬香美さんの3枚目のシングルで1993年12月リリース。
リリース当時は某スキー用品ショップのCMソングとして頻繁にテレビ等で流れていたので、本稿執筆の2020年現在で30代半ば以上ぐらいの方なら、この曲を聴いたことのない方はおられないのでは?
楽曲全体のサウンドメイクや歌詞にバブル期の残り香が感じられるところも、今聴くと感慨深いものがありますね。
さて、その広瀬香美さんのハイトーンボイスですが、「まさにこれが正統派ハイトーンボイス!!」と言っても過言でないもので、幼少の頃から声楽のレッスンも受けていたという広瀬さんのバックボーンを十分に感じられるものです。
これだけハリとパワー感のあるハイトーンを歌うのは、かなり難易度が高いと思いますが、高音の自信のある女性にはぜひともご自身で歌うことにもチャレンジしていただきたい1曲です。