高音が気持ちいい名曲。魅惑のハイトーンボイス
一口に「ハイトーンボイス」と言っても、地声で突き抜けるようなハイトーンからミドルボイスやファルセット(裏声)を効果的に使った柔らかいオトナな雰囲気のハイトーンまで、その表現方法はさまざま。
今回のトピックでは、いろいろなハイトーンボイスの魅力を感じられる楽曲を最新の話題曲から定番の名曲までバラエティ豊かに揃えてみました。
ただ聴いているだけでも心地のいいハイトーンボイスですが、ご自身でも気持ち良く高音を歌えるようになると、もっと楽曲の楽しみ方が広がると思います。
高音による歌唱を習得してみたい方の練習素材、参考材料としてもご活用いただけると幸いです。
高音が気持ちいい名曲。魅惑のハイトーンボイス(171〜180)
夏のせいRADWIMPS

RADWIMPSの1枚目のシングルで、2020年9月リリース。
ハイトーンが魅力のシンガーと一口に言っても、そこにはさまざまなタイプの方がおられますが、このRADWIMPSの野田洋次郎さんは、その歌唱音域もさることながら、まるで少年のようなもともと高い地声が非常に魅力的なタイプのシンガーさんですね。
この声質が夏のシーンを歌った楽曲の世界観を演出するのにとても貢献しているように思います。
マーチ風なドラムで進行する楽曲アレンジと相まって、とても秀逸なプロデュースのされた楽曲だと思います。
恋人達のペイヴメントTHE ALFEE

アルフィーの19枚目のシングルで1984年10月17日リリース。
そのハイトーンボイスでは定評のある高見沢さんがリードボーカルを務める楽曲で、魅力的な透き通るようなハイトーンボイスが存分に楽しめるラブバラードに仕上げられています。
歌詞の世界観まで映像的に浮かんでくるような透明感を堪能できます。
近年では少々歌唱に粗さの目立つこともある同氏ですが、まだこの頃はとても丁寧に楽曲を歌い上げられているところもまた魅力的だと思います。
この曲をリアルタイムでご経験されていない方にもぜひお楽しみいただきたい、ロックバラードの名曲だと思います!
猫ちぐらスピッツ

スピッツの配信限定シングルで、2020年6月リリース。
ハイトーンシンガーと一口に言っても、いろいろなタイプの人がいますが、このスピッツのボーカルの草野さんは、とても優しい綺麗な声でハイトーンを聴かせてくれるシンガーさんですね。
この曲もその例に漏れず、草野さんの温かみのある澄んだ歌声が、楽曲の優しい雰囲気にとても色を添えています。
優しいハイトーンの男性ボーカル曲をお探しの方にはイチオシでオススメしたい曲です!
Return To Myself浜田麻里

浜田麻里さんの9枚目のシングルで1989年4月リリース。
この曲を収録した同タイトルのアルバムは、浜田麻里さん初のオリコントップを獲得したアルバムでもあり、いわゆるジャパメタ(日本のヘヴィメタル)の人脈からデビューした浜田さんを、一気にメインストリームに押し上げたヒット曲と言えるでしょう。
とは言え、浜田さんのデビュー当時から定評のあった超人的なハイトーンを誇る歌唱はこの曲でも健在で、ファルセット領域に頼らないストレートでロックなボーカルスタイルは、今でも多くの女性ロックシンガーのバイブルと呼ぶべきものだと思います!
M八七米津玄師

シンガーソングライター、米津玄師さんの通算12枚目のCDシングルで、2022年5月18日リリース。
5月13日に公開された映画『シン・ウルトラマン』の主題歌として書き下ろされました。
いわゆるウルトラマンの主題歌ですが、さすが2022年公開作品の主題歌ということもあって、歴代のウルトラソングたちとは随分と違った印象の大人なムードの漂う楽曲に仕上げられていますね。
優しい歌声の中に力強さも感じさせてくれる米津さんの歌唱が、まるで強くて優しいウルトラマンを象徴しているようにも聴こえます。
歌唱的にも、米津さんの優しいファルセットボイスやミックスボイスによるハイトーンが存分に楽しめる作りとなっており、そういった男性のハイトーンボイスの研究素材としても非常にいい曲だと思います。
高音が気持ちいい名曲。魅惑のハイトーンボイス(181〜190)
がらくた米津玄師

米津玄師さんの新曲『がらくた』。
最近はダウナーな楽曲が多かった米津玄師さんですが、ここに来て原点に近い『Lemon』のような楽曲をリリースしました。
そんな本作は王道のJ-POPメロディーにまとめられています。
わかりやすい高音曲というわけではありませんが、サビのファルセットと地声が何度も入れ替わるパートは圧巻です。
すんなりと歌われているので、聴き心地はバツグンと言えるでしょう。
ぜひチェックしてみてください。
SUPER SESSION手越祐也

歌手で俳優の手越祐也さんの配信楽曲で、2023年7月リリース。
力強いロックなバックトラックの上で、手越さんの伸びやかなハイトーンを含む、パワフルな歌声が存分に楽しめる佳曲ですね!
この楽曲を歌う上で重要なのは、なんと言ってもできるだけ喉を締め付けずに高音パートを歌うことでしょう。
喉を締め付けてしまうと、こんなに伸びやかなハイトーンボイスは出ませんからね。
「地声が高いから」という理由だけではなかなか歌うためのハードルの高い楽曲ですが、ハイトーンに自信のある男性の方はぜひチャレンジしてみてください。
もちろんご自身では歌わなくても、たとえばB’z の稲葉さんのような男性ハイトーンボーカルがお好きな方にもオススメのシンガーさんだと思いますので、ぜひお楽しみくださいませ。