高音が気持ちいい名曲。魅惑のハイトーンボイス
一口に「ハイトーンボイス」と言っても、地声で突き抜けるようなハイトーンからミドルボイスやファルセット(裏声)を効果的に使った柔らかいオトナな雰囲気のハイトーンまで、その表現方法はさまざま。
今回のトピックでは、いろいろなハイトーンボイスの魅力を感じられる楽曲を最新の話題曲から定番の名曲までバラエティ豊かに揃えてみました。
ただ聴いているだけでも心地のいいハイトーンボイスですが、ご自身でも気持ち良く高音を歌えるようになると、もっと楽曲の楽しみ方が広がると思います。
高音による歌唱を習得してみたい方の練習素材、参考材料としてもご活用いただけると幸いです。
高音が気持ちいい名曲。魅惑のハイトーンボイス(121〜125)
New meYOASOBI

YOASOBIの新曲『New me』。
YOASOBIというとキラキラとしたポップチューンが印象的ですが、本作はそういった要素を残しつつも、シティポップのエッセンスを取り入れたスムーズなボーカルが特徴です。
音楽的な特徴でいえば、転調とファルセットが多く、音程の上下も激しめです。
力強いボーカルを必要とはしませんが、ボーカロイドのような正確無比なピッチコントロールが求められます。
ぜひレパートリーに加えてみてください。
ニュー・マイ・ノーマルMrs. GREEN APPLE

日本のロックバンド・Mrs. GREEN APPLEの5作目のデジタルシングルで2022年3月18日リリース。
アップテンポの軽快なポップソングですが、その楽曲をさらに魅力的に彩っているのが、ボーカルの大森元貴さんのステキな高次倍音成分を多く含むハイトーンボイス。
決して超人的なハイトーンボイスではありませんが、その中性的と言ってもいい歌声は唯一無二の存在なのではないでしょうか。
読者の皆さんがカラオケで歌われる時も、声を上顎に当てて、高い倍音成分がたくさん出るようにして歌うと、ご本人に近い雰囲気が出せるかもしれませんよ?
SteadySPEED

こちらは伝説のガールズグループSPEEDが1997年にリリースした「Steady」という曲です。
アルバム「Staring Over」に収録されています。
SPEED初のミリオンセラーを記録した楽曲です。
ファンキーなサウンドがとってもかっこいいですね!
かずかずのメジャーアーティストを輩出した沖縄アフターズスクール仕込みの歌唱力は圧倒的です。
好きだYOASOBI

日本の音楽ユニット、YOASOBIの通算15作目の配信限定シングルで2022年5月30日リリース。
このYOASOBIでボーカルを務めるikuraさん、とてもキラキラとした可愛いハイトーンボイスの持ち主ですが、その彼女の歌声の魅力は、この楽曲でも如何なく発揮されていますね。
一口にハイトーンボイスと言っても、地声、ミックスボイス、ファルセット等その発声法などによってさまざまな表現が可能ですが、このikuraさんも楽曲のパートやメロディによってそれらを巧みに駆使して非常に豊かな歌唱表現を聴かせてくれています。
バンドのシンプルなサウンドとベストマッチしている歌声もまた魅力的です。
シンガーを目指す女性の方には、ぜひよく聴き込んで研究していただきたい一曲です。
明け星LiSA

LiSAさんの通算20作目のシングルで2021年11月17日リリース。
テレビアニメ『鬼滅の刃 無限列車編』のオープニング曲にもなっていますね。
とてもヘヴィなバックトラックのアレンジの上にLiSAさんの高次倍音成分を多く含んだクリアなハイトーンボイスが生きるサウンドプロデュースがされています。
こういうヘヴィなサウンドのテンポも重い曲とハイトーンの女性ボーカルって意外に相性がいいんですよね。
それを証明してくれる秀作だと思います。