高音が気持ちいい名曲。魅惑のハイトーンボイス
一口に「ハイトーンボイス」と言っても、地声で突き抜けるようなハイトーンからミドルボイスやファルセット(裏声)を効果的に使った柔らかいオトナな雰囲気のハイトーンまで、その表現方法はさまざま。
今回のトピックでは、いろいろなハイトーンボイスの魅力を感じられる楽曲を最新の話題曲から定番の名曲までバラエティ豊かに揃えてみました。
ただ聴いているだけでも心地のいいハイトーンボイスですが、ご自身でも気持ち良く高音を歌えるようになると、もっと楽曲の楽しみ方が広がると思います。
高音による歌唱を習得してみたい方の練習素材、参考材料としてもご活用いただけると幸いです。
高音が気持ちいい名曲。魅惑のハイトーンボイス(191〜200)
セブンティーンYOASOBI

YOASOBIと宮部みゆきさんのコラボという点からも注目を集めているのが『セブンティーン』です。
こちらは17歳の少女を主人公にしたサスペンス小説『色違いのトランプ』を元にした作品。
その濃密な物語を疾走感のあるサウンドに乗せて描いています。
そして主人公が事件に巻き込まれるシーンで転調が使われています。
これは混とんとした世界に足を踏み入れたのを表しているのかもしれませんね。
またラストのサビの直前にも転調が用意されています。
道化師のソネットさだまさし

シンガーソングライター、さだまさしのシングルで1980年2月リリース。
映画『翔べイカロスの翼』の主題歌で、さだの代表曲のひとつですね。
さだまさしも独特の優しいハイトーンが魅力のシンガーで、鍛えた高音というよりは、もともとの地声が高い人の部類に入ると思いますが、このソフトな高音を歌ってみることは、ハイトーンシンガーを目指す人にはとても役立つでしょう。
公私混同ゆず

ゆずの配信限定シングルで2020年8月リリース。
ゆずのお二人も高音ボイスが魅力的なシンガーさんですね。
この曲でも冒頭から小気味のいい軽快な曲に乗せて、心地いいハイトーンボイスが楽しめます。
また、この曲ではパフューム等で一般化した、ボーカルピッチ修正エフェクトをあえて積極的に使った、いわゆる「ケロらせた」ような音作りがボーカルパートに施されていて、そんなところもまたこの曲の楽しいところかもしれないですね。
ベルガモットギルド

V系バンド、ギルドの配信シングルで2019年1月リリース。
やわらかく、そして力強い歌声が魅力のボーカルのRYUICHIさんの歌声ですが、その歌声はこの『ベルガモット』でも健在。
一度ギルドを脱退したRYUICHIさんにとっては、ギルド復帰後の第一弾シングルということになるこの曲ですが、一時脱退していた間のソロ活動がいい方向に作用したのか、その歌唱の表現力は以前よりもさらにパワーUPしているように感じられます。
筆者もRYUICHIとは、何度かピアノ、ボーカルの編成でステージ立ったり、ピアノアコースティックの曲をレコーディングしたりしていますが、ディレクションに対する飲み込みもとても早くて、何か一緒にやる度に、その歌唱や才能には驚かされることが多いシンガーでした。
高音が気持ちいい名曲。魅惑のハイトーンボイス(201〜210)
愛をとりもどせ!クリスタルキング

クリスタルキングの楽曲で、おそらく知らない人はいないであろう人気アニメ『北斗の拳』のテーマソング。
オリジナル版のリリースは1984年10月で、それから何度かリメイクバージョンもリリースされているようです。
このクリスタルキングのハイトーンパート担当の田中昌之さんといえば、デビュー当時、和製ロバート・プラントと評されたほどのパワフルなハイトーンボイスの持ち主で、この楽曲でも冒頭から力強く爽快なハイトーンを聴かせてくれています。
シンガー…特にHM/HR系のシンガーを目指す方の中には、こんなハイトーンボイスに憧れている人も多いのでは?
金属的なハイトーンボイスが冴えるイチオシの楽曲です!
君をこえる日布施明

角松敏生が布施明に提供した楽曲で、1996年リリース。
AOR調のメロディがとても美しいバラード曲ですね。
布施明のちょっとカンツォーネ風?な朗々と響き渡る高音が存分に楽しめる楽曲で、もともとの声が太い方がハイトーンを練習するための素材としても最適なものの一つになるでしょう。
高い音でも喉を締め付けずに喉を開いて、いわゆる「喉声」にならないように注意して歌うようにして練習してみてください。
角松本人の歌うバージョンと聴き比べてみるのもいいかもしれないですね。
いとしき日々よ平井堅

平井堅さんの通算34作目のシングルで2011年5月4日リリース。
TBSテレビ開局60周年記念番組『JIN-仁-』の主題歌に起用されていました。
楽曲としては、平井堅さんのとても繊細な歌声の魅力をたっぷりと味わえる美しいバラードソングに仕上げられています。
この繊細な歌唱表現に必要不可欠とも言えるのが、平井堅さんのとても魅力的なハイトーンボイス!
魅力的な高次倍音成分を多く含む地声はもちろん、ミックスボイスやファルセットも的確に使うことで、この美しい楽曲の魅力を最大限に表現されています。
ミックスボイスやファルセットの練習曲としても最適だと思いますので、彼のようなシンガーを目指す方はぜひご参考にしてみてくださいね。