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【中級レベル】ピアノで弾けるかっこいい曲【発表会にもおすすめ】

初級からは脱出したけれど、上級レベルの曲にチャレンジするにはもう少し経験が必要……今回は、このような中級レベルのピアノ曲をお探しの方にピッタリのかっこいい作品を集めました。

繊細な響きや力強い響き、叙情的な雰囲気や快活な雰囲気、ピアノの音色が表現できる範囲は無限大!

そんなピアノの魅力を思う存分味わえるすてきな作品をご紹介していきます。

定番のクラシック曲はもちろん、映画音楽やポップな楽曲など、幅広く選曲しています。

発表会にもオススメな曲ばかりですので、これから取り組む曲にお悩み中の方は、ぜひチェックしてみてください!

【中級レベル】ピアノで弾けるかっこいい曲【発表会にもおすすめ】(21〜30)

組曲「マ・メール・ロワ」第1曲「眠れる森の美女のパヴァーヌ」Maurice Ravel

イギリスで古くから伝えられてきた童話『マザー・グース』を題材として作曲された、フランスの作曲家モーリス・ラヴェルの『マ・メール・ロワ』。

オリジナルはピアノ連弾ですが、これをベースとした管弦楽曲やバレエ音楽も広く親しまれています。

組曲の幕開けを飾る第1曲『眠れる森の美女のパヴァーヌ』は、童話『眠れる森の美女』を題材としており、夢のなかを漂っているような不思議な気持ちにさせられる1曲です。

淡い雰囲気を出せるよう、やわらかく角のない音で演奏しましょう。

ファイナルファンタジーⅦ ピアノコレクション「片翼の天使」植松伸夫

親しみやすい中にも荘厳さを秘めた傑作ラストバトルテーマのピアノアレンジが、圧巻のクオリティで蘇ります。

ゲームのCG制作技術で制作された映像作品『FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN』のセフィロス戦でも使用された本作は、クラシックとロックを融合させた斬新な曲調で、合唱とオーケストラの壮大なサウンドをピアノ一台で表現することに成功。

1997年に世に出た原曲の雰囲気を損なうこともなく、むしろピアノならではの繊細さと力強さを加えた素晴らしいアレンジとなっています。

演奏は決して容易ではありませんが、ダイナミックな表現力と華麗なテクニックを存分に披露できる楽曲です。

発表会でかっこよく弾きたい男の子はもちろん、技術を活かした見せ場を作りたい上手な演奏者にぴったりの一曲といえます。

ソナチネ M.40 第2楽章 メヌエットMaurice Ravel

ラヴェル/ソナチネ 第2楽章 メヌエット/pf.佐野隆哉
ソナチネ M.40 第2楽章 メヌエットMaurice Ravel

とある雑誌主催の作曲コンクールのために書き上げられた『ソナチネ M.40』。

のちにこの作品は、モーリス・ラヴェルが気に入っていたポーランド人の兄弟にささげられています。

ソナチネ形式に従って作曲された第1楽章に続く第2楽章は、淡い雰囲気のメロディによって切なさ、寂しさ、嬉しさなどさまざまな感情を抱かせられる、美しい1曲。

さらりと、しかし素っ気なくならず、楽譜の細かな表現に気を配りながら演奏するのがポイントです。

ワルツ 第14番 ホ短調 遺作Frederic Chopin

ワルツ 第14番 ホ短調 遺作(ショパン) Chopin – Waltz in E minor, Op. Posth. – pianomaedaful
ワルツ 第14番 ホ短調 遺作Frederic Chopin

フレデリック・ショパンの『ワルツ 第14番 ホ短調 遺作』は、躍動感に満ちたこの曲は、豊かな情感があふれるピアノの音色を堪能できます。

技術は要求されるものの、果敢に挑んだ方には達成感もひとしおでしょう。

各パートで異なる表情を見せる豊かなダイナミクスは、演奏者にとっても聴衆にとっても魅惑的。

発表会で披露すると、その表現力の広がりが確実に心に響くはずです。

ピアノを愛するすべての方にオススメの1曲ですので、ぜひチャレンジしてみてください。

スペイン舞曲集 Op.37 第5曲「アンダルーサ」Enrique Granados

熊本マリ「グラナドス:”スペイン舞曲集”より アンダルーサ」
スペイン舞曲集 Op.37 第5曲「アンダルーサ」Enrique Granados

情熱的なスペインの音楽を見事に表現した作品です。

エンリケ・グラナドスが1890年に発表したこの曲は、スペイン舞曲集の一部として生まれました。

グラナドスはスペイン・カタルーニャ出身の作曲家で、バルセロナでフェリペ・ペドレルに師事し、若くして才能を発揮しました。

本作はアンダルシア地方の哀愁と情熱を見事に表現しており、フラメンコの影響を受けたリズムが特徴的です。

スペインの民族音楽に興味のある方や、情感豊かな演奏を楽しみたい方は、挑戦してみてはいかがでしょうか?

5つの小品(樹木の組曲)Op.75 第5曲「樅の木」Jean Sibelius

フィンランドが生んだ国民的作曲家ジャン・シベリウスさんの作品。

樅の木が並ぶ雪山の景色を連想させる、穏やかで美しい1曲です。

1914年に作曲された本作は、樹木をモチーフにした5曲からなる組曲の最後を飾ります。

静寂のなかにたたずむ樅の木の姿を、繊細なタッチで表現することが大切。

1音1音丁寧に演奏しながら、北欧の大自然に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

発表会やアンコール曲としても人気が高く、ピアノを学ぶ方々から愛される作品です。

優雅な旋律と豊かな表現力を持つこの曲は、中級レベルの方にピッタリ。

技術だけでなく、音楽性も磨けるでしょう。

エチュード Op.2-1Alexander Scriabin

Horowitz – Scriabin: Etude for piano in C# minor, Op. 2 no. 1
エチュード Op.2-1Alexander Scriabin

19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したロシアの作曲家、アレクサンドル・スクリャービンが14歳の時に作曲した小品。

若き日の才能と情熱が詰まった1曲で、ロマン派の伝統に基づいた豊かな和音と感情豊かな旋律が特徴的です。

遠くの目標へのあこがれを表現した単純な旋律と、両手での繰り返しの和音が印象的。

若さと情熱、そして哀愁を含んだ曲調は、多くのピアニストの心をつかんでいます。

ロシアのジプシー音楽の影響も感じられ、感情表現を大切にしたい方にピッタリ。

ぜひ丁寧に音の響きを意識しながら、心を込めて演奏してみてくださいね!