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【中級レベル】ピアノで弾けるかっこいい曲【発表会にもおすすめ】

初級からは脱出したけれど、上級レベルの曲にチャレンジするにはもう少し経験が必要……今回は、このような中級レベルのピアノ曲をお探しの方にピッタリのかっこいい作品を集めました。

繊細な響きや力強い響き、叙情的な雰囲気や快活な雰囲気、ピアノの音色が表現できる範囲は無限大!

そんなピアノの魅力を思う存分味わえるすてきな作品をご紹介していきます。

定番のクラシック曲はもちろん、映画音楽やポップな楽曲など、幅広く選曲しています。

発表会にもオススメな曲ばかりですので、これから取り組む曲にお悩み中の方は、ぜひチェックしてみてください!

【中級レベル】ピアノで弾けるかっこいい曲【発表会にもおすすめ】(21〜30)

シンフォニア No.1ハ長調J.S.Bach

バッハ/シンフォニア No.1ハ長調 ( J.S.Bach – Sinfonia No.1 in C Major, BWV 787, from Three-Part Invention )
シンフォニア No.1ハ長調J.S.Bach

明るく快活な三声のピアノ旋律が美しい小品で、1720年に息子の教育のために書かれた作品です。

冒頭から流れるように展開される主題は、上声部から中声部、下声部へと優雅に受け継がれ、バロック音楽ならではの緻密な対位法が光ります。

本作は、途切れることのない旋律線と心地よい和声進行により、聴き手を魅了する魅力に満ちています。

パッセージがはっきりと聞こえ、フレーズのつながりも自然で、小学校高学年の子供たちにぴったりの演奏曲です。

きらびやかな音の重なりと豊かな表現力で、発表会の舞台を華やかに彩れることでしょう。

ワルツ 第14番 ホ短調 遺作Frederic Chopin

ワルツ 第14番 ホ短調 遺作(ショパン) Chopin – Waltz in E minor, Op. Posth. – pianomaedaful
ワルツ 第14番 ホ短調 遺作Frederic Chopin

フレデリック・ショパンの『ワルツ 第14番 ホ短調 遺作』は、躍動感に満ちたこの曲は、豊かな情感があふれるピアノの音色を堪能できます。

技術は要求されるものの、果敢に挑んだ方には達成感もひとしおでしょう。

各パートで異なる表情を見せる豊かなダイナミクスは、演奏者にとっても聴衆にとっても魅惑的。

発表会で披露すると、その表現力の広がりが確実に心に響くはずです。

ピアノを愛するすべての方にオススメの1曲ですので、ぜひチャレンジしてみてください。

トッカティーナDimitri Kabalevsky

【ピアノ発表会おすすめ】トッカティーナ ♫ カバレフスキー / Toccatina Op.27-12, Kabalevsky
トッカティーナDimitri Kabalevsky

軽快でリズミカルな演奏を楽しめる一曲です。

イ短調で書かれた本作は、左手で魅力的なメロディーを奏で、右手が軽やかな伴奏を担当します。

さらに右手による三和音の最上部の音が、左手のメロディーを追いかけるように配置された仕掛けも見事。

あたかも小さな嵐のように展開していく楽曲の中で、緊張と緩和のバランスが絶妙に表現されています。

1938年に作られたアルバム『30の子供の小品 Op.27』に収録された本作は、音楽教育の教材として広く親しまれています。

ピアノを学び始めて間もない方に、技術と表現力の両面を養える作品としてぴったりです。

発表会での演奏にも最適で、聴衆に強い印象を残すことができることでしょう。

スペイン舞曲集 Op.37 第5曲「アンダルーサ」Enrique Granados

熊本マリ「グラナドス:”スペイン舞曲集”より アンダルーサ」
スペイン舞曲集 Op.37 第5曲「アンダルーサ」Enrique Granados

情熱的なスペインの音楽を見事に表現した作品です。

エンリケ・グラナドスが1890年に発表したこの曲は、スペイン舞曲集の一部として生まれました。

グラナドスはスペイン・カタルーニャ出身の作曲家で、バルセロナでフェリペ・ペドレルに師事し、若くして才能を発揮しました。

本作はアンダルシア地方の哀愁と情熱を見事に表現しており、フラメンコの影響を受けたリズムが特徴的です。

スペインの民族音楽に興味のある方や、情感豊かな演奏を楽しみたい方は、挑戦してみてはいかがでしょうか?

5つの小品(樹木の組曲)Op.75 第5曲「樅の木」Jean Sibelius

フィンランドが生んだ国民的作曲家ジャン・シベリウスさんの作品。

樅の木が並ぶ雪山の景色を連想させる、穏やかで美しい1曲です。

1914年に作曲された本作は、樹木をモチーフにした5曲からなる組曲の最後を飾ります。

静寂のなかにたたずむ樅の木の姿を、繊細なタッチで表現することが大切。

1音1音丁寧に演奏しながら、北欧の大自然に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

発表会やアンコール曲としても人気が高く、ピアノを学ぶ方々から愛される作品です。

優雅な旋律と豊かな表現力を持つこの曲は、中級レベルの方にピッタリ。

技術だけでなく、音楽性も磨けるでしょう。

お菓子の世界 第14曲 「鬼あられ」湯山昭

湯山昭/お菓子の世界 第14曲 「鬼あられ」 pf.須藤英子
お菓子の世界 第14曲 「鬼あられ」湯山昭

きらきらと硬質なピアノの響きが印象的なアルバム『お菓子の世界』に収録された小品です。

1973年に制作されたこの楽曲は、1分25秒という短い時間の中に、和と洋の要素を見事に融合させた独創的な世界を描き出しています。

イ短調の4分の4拍子で始まり、不協和音とスタッカートを巧みに操ることで、硬くて跳ねるような音の表現を実現。

3声のパートや複雑なリズム、テーマの変奏など、演奏の難しさと魅力を兼ね備えています。

発表会やコンクールで演奏されることも多く、表現力を試される作品として愛されています。

プログラムの締めくくりに効果的な一曲として、クラシック音楽の新しい魅力を求める方におすすめです。

エチュード Op.2-1Alexander Scriabin

Horowitz – Scriabin: Etude for piano in C# minor, Op. 2 no. 1
エチュード Op.2-1Alexander Scriabin

19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したロシアの作曲家、アレクサンドル・スクリャービンが14歳の時に作曲した小品。

若き日の才能と情熱が詰まった1曲で、ロマン派の伝統に基づいた豊かな和音と感情豊かな旋律が特徴的です。

遠くの目標へのあこがれを表現した単純な旋律と、両手での繰り返しの和音が印象的。

若さと情熱、そして哀愁を含んだ曲調は、多くのピアニストの心をつかんでいます。

ロシアのジプシー音楽の影響も感じられ、感情表現を大切にしたい方にピッタリ。

ぜひ丁寧に音の響きを意識しながら、心を込めて演奏してみてくださいね!