1970年代懐かしの邦楽ヒット曲。アイドルと歌謡曲の黄金時代
70年代の邦楽のヒット曲というとどんな曲を思い浮かべますか?
当時リアルタイムで過ごされていた方は、さまざまなヒット曲を思いめぐらせると思います。
カラーテレビが広まったことにより、見る視点でも音楽の楽しみ方ができました。
70年代は歌謡曲やアイドルの黄金時代とも言われています。
生まれていない世代の方でも、「あれ、聴いたことがある!」となるような、親しみやすい曲も数多くありますよ!
そんな魅力的な70年代ヒット曲をぜひお楽しみください!
1970年代懐かしの邦楽ヒット曲。アイドルと歌謡曲の黄金時代(91〜100)
傘がない井上陽水

1970年代の日本に鋭い視線を向けた1曲です。
井上陽水さんが1972年にリリースしたアルバム『断絶』に収録されています。
都会の自殺者の増加を歌い出しにしながらも、個人的な恋愛感情に焦点を当てているところに特徴があります。
雨の中、傘もなく恋人に会いに行こうとする切実な思いが伝わってきます。
本作はビートルズの『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』からインスパイアされたとも言われています。
井上さんらしい不可解さと人の心を打つ力を併せ持つ楽曲。
雨の日に聴くと、より心に染み入るかもしれません。
女のみち宮史郎とぴんからトリオ

この曲は1970年代で最もセールスを記録した演歌となっています。
売上げだけ見ても1972年と73年の2年連続で年間シングルランキングで1位を獲得したのは、この曲だけだと思います。
本当に日本全国に知れ渡った大衆の歌となりました。
わたしの城下町小柳ルミ子

1971年の年間ランキングの1位は、小柳ルミ子が獲得しています。
今ではサッカーのバルセロナの熱狂的ファンとして有名ですが、彼女も大ヒット曲を連発した一流の歌手だったのです。
売上げは110万枚を突破しています。
京のにわか雨小柳ルミ子

ベテラン女優でもある、小柳ルミ子の5枚目のシングル。
今陽子のカバー曲で、1972年にリリースされました。
京都のまち歌のひとつとして知られています。
曲は、雨降る京都の街で、別れた恋人を思う悲しいもの。
歌詞ひとつひとつが、雨にぬれる美しい京を描いています。
失恋したつもりで聴いてみると、どこかしんみりした気分になります。
怨み節梶芽衣子

1973年のヒット曲。
日活ニューアクション映画の「野良猫ロック」シリーズが終わり、東映に移って主演した「女囚さそり」は、彼女のとがった魅力をさらに全開にする傑作映画でした。
その主題歌の不思議な魅力も、この映画と彼女を永遠に忘れられないものにしています。
なみだの操殿さまキングス

70年代の前半を振り返ると演歌や歌謡曲が非常に強く、他を寄せ付けない力があります。
この曲も、74年の年間ランキングで1位を獲得し、売上げも驚きの200万枚目前の193万枚を記録しています。
殿さまキングスが全国的な人気を獲得した1年となりました。
夫婦鏡殿さまキングス
1974年5月にリリースされた殿様キングスの楽曲は、演歌ジャンルの代表作として多くの人々に愛されています。
夫婦の絆や別れの痛みを象徴的に描いた歌詞が、宮路オサムさんのこぶしの効いた歌声と相まって、心に深く響きます。
リリースから2週間でオリコンチャートトップ10に初登場し、6週後には1位を獲得。
前作に続く1位となり、累計売上約150万枚を記録しました。
昭和の風情漂う歌謡曲ファンにはもちろん、演歌入門にもおすすめの1曲。
カラオケで歌うのも楽しそうですね。
聴くたびに心に染みる、珠玉の名曲です。