ハンガリー出身でドイツやオーストリアなどヨーロッパで活躍したフランツ・リストの名曲たちを紹介します。
「ラ・カンパネラ」「愛の夢」などの名曲で知られるピアニスト、そして作曲家でもあったリストの作品の中から、ピアノ曲はもちろんオーケストラで演奏する交響曲を含めておすすめする名曲、代表曲をご紹介します。
どんな曲でも初見で弾きこなしたという逸話があることから「ピアノの魔術師」と呼ばれた作曲家の素晴らしき名曲の数々をお楽しみください。
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フランツ・リストの名曲。人気のクラシック音楽(1〜10)
「ヘ長調 – Allegro sempre legato」すべての長・短調の練習のための48の練習曲 3番NEW!Franz Liszt

明るく柔和な響きが美しい、1826年に出版されたヘ長調の練習曲。
のちの超絶技巧練習曲へと発展していく全12曲からなるアルバム『Étude en douze exercices, S.136』に収録されています。
フランツ・リストの作品としては約2分30秒と演奏時間が短めですが、単なる指の体操にはとどまらない豊かな叙情性をそなえた小品です。
鋭い打鍵や派手な跳躍ではなく、音を切らさずにメロディを歌うように弾き続けることが求められます。
華麗なテクニックが必要な曲に挑戦する前に、きれいに音をつなげる感覚を磨きたい方にピッタリの1曲。
指を独立させながら、やわらかな響きを保って演奏してみてくださいね!
巡礼の年 第1年:スイス 第1曲『ウィリアム・テルの聖堂』NEW!Franz Liszt

1855年6月に刊行された、スイスへの旅を題材にした曲集の冒頭を飾る第1曲。
建国伝説の英雄を讃える象徴的な作品で、静かな礼拝堂の厳粛な内部描写から、英雄的な行動への飛躍を感じさせる壮大な構成が魅力的。
演奏する際には、重厚な和音の響きや細かなトレモロによって、山々にこだまする角笛のような効果を巧みに表現することが大切です。
超絶技巧を駆使した派手な大曲とは少し異なり、一つひとつの音の深みや和声の移り変わりをじっくりと味わいながら弾き進められる1曲です。
フランツ・リストが描いた雄大な自然の風景や英雄の力強い姿を想像しながら、ご自身のペースで豊かな音色を響かせたい方にオススメですよ!
巡礼の年 第1年:スイス 第7曲『牧歌 』NEW!Franz Liszt

スイスの自然や文学の印象を音楽で表現した全9曲からなるピアノ曲集『巡礼の年 第1年:スイス』。
1855年当時に世に定着したとされる作品集のなかでも、第7曲は、穏やかな朝の風景を描き出したような美しい小品です。
イギリスの詩人であるバイロンの長詩から朝の情景の言葉が添えられており、光と空気に満ちた爽やかな雰囲気が広がっていきます。
リストの作品といえば難解なイメージがあるかもしれませんが、本作の演奏時間は約4分と短く、技術的にも取り組みやすいのが魅力です。
過度な誇張を避け、しなやかに情景を描くように弾いてみてくださいね。
巡礼の年 第2年:イタリア 第3曲『サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ』NEW!Franz Liszt

「小さな歌」を意味するタイトルが付けられた、フランツ・リスト作曲のピアノ曲集『巡礼の年 第2年:イタリア』の第3曲。
重々しい前曲から一転し、明朗で軽快なメロディが続く、非常に親しみやすい楽曲です。
1858年に出版された本作は、17世紀の芸術家サルヴァトール・ローザの名が付けられていますが、リストが載せた歌詞はジョヴァンニ・ボノンチーニの作とされています。
リストの作品のなかでは比較的短く、音を追うのは難しくありませんが、古風な歌の気品や軽妙なユーモアを保ちながら弾くのがポイント。
リストの曲で表現力を磨きたい方にもピッタリの1曲ですよ!
巡礼の年 第3年 第2曲『エステ荘の糸杉にI:哀歌』NEW!Franz Liszt

本作は、ローマ近郊のヴィラ・デステにある名木に触発されて1877年に作曲された、静かながらも深い思索に満ちたピアノ独奏曲です。
華麗な技巧で知られるロマン派の巨匠が晩年にたどり着いた、陰影の濃い内省的な世界が広がっています。
『哀歌』というタイトルが示すように、ためらうような和音の進行や低音域の重みが、喪失感や祈りのような語られない感情を見事に表現しています。
派手な超絶技巧を必要としないため、和音の響きや音色にじっくりと向き合いたい方にオススメです。
老境の作曲家が見つめた風景と心象を想像しながら、静寂のなかでその深遠な響きを堪能してみてはいかがでしょうか。
巡礼の年 第3年 第3曲『エステ荘の糸杉にII:哀歌』NEW!Franz Liszt

ローマ近郊のヴィラ・デステにある庭園の風景から着想を得て、1877年に作曲されたピアノ曲集『巡礼の年 第3年』の第3曲。
西洋で追悼の象徴とされる糸杉をテーマにした哀歌で、深い悲しみや祈りが込められた作品です。
ホ短調を基調とする暗く沈んだ和音が広がり、重厚な低音や曖昧な和声が、割り切れない喪失感をじわじわと描き出します。
華麗な超絶技巧よりも、フレーズの間合いや持続する緊張感のコントロールが求められるのが特徴。
晩年の内省的な世界観に触れながら、表現の幅をぐっと広げてみてはいかがでしょうか?
旅人のアルバム 第2部:アルプスの旋律の花々 7c. Allegro pastoraleNEW!Franz Liszt

フランツ・リストがスイスを旅した際の体験や自然の風景を音楽で表現したとされるのが、ピアノ曲集『旅人のアルバム』の第2部『アルプスの旋律の花々』に収められた『7c. Allegro pastorale』です。
1840年にパリで出版された初期作品集の一つに収められており、のちに有名な『巡礼の年 第1年:スイス』の第3曲へと発展していく原型でもあります。
軽やかな進行感を備えた牧歌風の曲調で、超絶技巧よりもニュアンスの制御や歌い方が求められます。
透明感のある音色やテンポの呼吸を大切にしながら、アルプスの自然を感じさせる素朴なメロディを紡いでみてください。



