フランツ・リストの名曲。人気のクラシック音楽
ハンガリー出身でドイツやオーストリアなどヨーロッパで活躍したフランツ・リストの名曲たちを紹介します。
「ラ・カンパネラ」「愛の夢」などの名曲で知られるピアニスト、そして作曲家でもあったリストの作品の中から、ピアノ曲はもちろんオーケストラで演奏する交響曲を含めておすすめする名曲、代表曲をご紹介します。
どんな曲でも初見で弾きこなしたという逸話があることから「ピアノの魔術師」と呼ばれた作曲家の素晴らしき名曲の数々をお楽しみください。
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フランツ・リストの名曲。人気のクラシック音楽(1〜10)
『3つの演奏会用練習曲』より第3曲「ため息」S.144/R.5Franz Liszt

リストより年下の叔父エドゥアルトに献呈されたピアノ曲集。
「悲しみ」「軽やかさ」「ため息」と名づけられた3曲から構成され、中でも3曲目の「ため息」は、優美でロマンチックな旋律と広範囲なアルペジオが印象的な一曲です。
『二つの伝説』より「1.小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」S.175/R.17Franz Liszt

優雅な旋律が耳に響く名曲です。
ハンガリー出身の作曲家フランツ・リストが1862年から1863年にかけて作曲し、1865年にブダペストで初演されました。
アッシジの聖フランチェスコが小鳥に説教するという物語をモチーフにしたこの曲は、自然の美しさと神聖さを音楽で表現しています。
ピアノの繊細な音色で小鳥のさえずりや水の流れる音を巧みに模倣し、聖人の声が甘く語りかけるような場面も印象的です。
リストの宗教的な感受性が反映された本作は、自然や信仰心に触れたい方におすすめです。
ピアノの魔術師と呼ばれた作曲家の心に響く名曲をぜひお楽しみください。
交響詩「フン族の戦い」S.105/R.422Franz Liszt

ハンガリー出身のピアノの魔術師こと、フランツ・リストの作品は今なお多くの人々を魅了し続けています。
1811年生まれのリストは、幼少期からその才能を発揮し、9歳で公演デビューを果たしました。
本作は、リストが創始したシンフォニック・ポエムの中でも特に印象的な曲として知られています。
オーケストラの豊かな音色を駆使し、フン族の勇猛さと戦いの激しさを見事に描き出しています。
力強い金管楽器と打楽器の響きは、聴く人の心に壮大な歴史絵巻を広げるでしょう。
クラシック音楽に興味のある方はもちろん、歴史や物語が好きな方にもぜひ聴いていただきたい一曲です。
フランツ・リストの名曲。人気のクラシック音楽(11〜20)
交響詩「タッソー、悲劇と勝利」S.97/R413Franz Liszt

ドイツやオーストリアで活躍したフランツ・リストの交響詩です。
1849年に完成し、1854年にヴァイマルで初演されました。
イタリアの詩人タッソーの生涯と作品に影響された本作は、リストの交響詩形式の典型を示しています。
哀愁を帯びた旋律と壮大なクライマックスが特徴で、タッソーの悲劇的な人生と最終的な勝利を表現しています。
リストはベネツィアで聴いた船頭の歌からヒントを得て作曲したそうです。
ロマン派音楽に分類される本作は、リストの創造的なオーケストレーションと革新的な音楽形式が注目されます。
クラシック音楽ファンにおすすめの一曲ですね。
スケルツォとマーチ ニ短調 S.177/R20Franz Liszt

1851年にハンガリー出身のピアニストであるフランツ・リストが作曲したピアノ曲。
非常に高度な演奏技術を要する難曲で、リストの愛弟子であるハンス・フォン・ビューローだけが弾きこなしたという逸話をもつ一曲です。
曲名の通り、前半はスケルツォ(特定の形式やテンポに縛られない性格の楽曲)、後半はマーチ(速度がそろった楽曲)と二つのスタイルで構成されており、特にマーチの後半はスケルツォの技巧的な個所がよりよく混ざっています。
ダンテ交響曲 S.109/R.426Franz Liszt

イタリアの詩人ダンテの『神曲』に影響された本作は、地獄と煉獄を描いた壮大な交響曲になっています。
1855年に完成し、1857年にウェイマールで初演されました。
強烈なオーケストレーションで地獄の恐ろしさや絶望感を表現し、煉獄では希望に満ちた音楽へと変化していく様子は圧巻です。
リストの宗教的な探求心や革新的な音楽表現が光る本作は、文学作品を音楽で表現することに挑戦したい人におすすめです。
ロマン派音楽の巨匠フランツ・リストの代表作のひとつです。
暗い雲 S.199/R78Franz Liszt

ロマン派時代を代表する作曲家の一人であるフランツ・リストの晩年の実験的な作品です。
1881年に作曲されたピアノ曲で、非機能的な和声法や調性からの離脱を試みるなど、当時としては革新的な音楽表現が特徴的です。
約2分30秒の短い演奏時間ながら、深い悲しみや宗教的な色合いを感じさせる陰鬱な雰囲気が漂っています。
本作は、リストの音楽的探求心や前衛的な姿勢を象徴する作品として、今日では広く認知されています。
スタンリー・キューブリック監督の映画『アイズ・ワイド・シャット』のサウンドトラックにも採用されており、現代文化にも影響を与え続けている点も魅力的ですね。