フランツ・リストの名曲。人気のクラシック音楽
ハンガリー出身でドイツやオーストリアなどヨーロッパで活躍したフランツ・リストの名曲たちを紹介します。
「ラ・カンパネラ」「愛の夢」などの名曲で知られるピアニスト、そして作曲家でもあったリストの作品の中から、ピアノ曲はもちろんオーケストラで演奏する交響曲を含めておすすめする名曲、代表曲をご紹介します。
どんな曲でも初見で弾きこなしたという逸話があることから「ピアノの魔術師」と呼ばれた作曲家の素晴らしき名曲の数々をお楽しみください。
フランツ・リストの名曲。人気のクラシック音楽(1〜10)
交響詩「プロメテウス」S.99/R.416Franz Liszt

交響詩の創始者として知られるフランツ・リストの作品です。
本作は、ギリシャ神話のプロメテウスの物語をテーマにしています。
人類に火をもたらしたプロメテウスの苦悩と勇気が、リストの壮大な音楽で表現されています。
ドラマティックな音楽性と独創的なオーケストレーションが特徴で、聴く人の心に深い印象を残します。
文学や哲学に造詣が深かったリストならではの、知的で感動的な一曲です。
音楽を通じて物語を体験したい方におすすめです。
『3つの演奏会用練習曲』より第3曲「ため息」S.144/R.5Franz Liszt

リストより年下の叔父エドゥアルトに献呈されたピアノ曲集。
「悲しみ」「軽やかさ」「ため息」と名づけられた3曲から構成され、中でも3曲目の「ため息」は、優美でロマンチックな旋律と広範囲なアルペジオが印象的な一曲です。
ハンガリー狂詩曲 第2番 S/G244,R106Franz Liszt

ハンガリーの民謡やロマ音楽からインスピレーションを得て作曲されたこの楽曲は、ハンガリー出身のフランツ・リストの母国への愛情が込められています。
序奏の哀愁が漂う旋律から始まり、徐々に加速していく構成は聴く人を引き込みます。
1851年に発表されたこの作品は、ピアノの技術的限界に挑戦するような難易度の高い技巧が盛り込まれており、演奏者の腕の見せどころとなっています。
ロマン派を代表する作曲家の一人として知られるリストの代表作で、ハンガリーの伝統音楽を愛する人や、華麗なピアノ演奏を楽しみたい人におすすめの一曲です。
『二つの伝説』より「1.小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」S.175/R.17Franz Liszt

優雅な旋律が耳に響く名曲です。
ハンガリー出身の作曲家フランツ・リストが1862年から1863年にかけて作曲し、1865年にブダペストで初演されました。
アッシジの聖フランチェスコが小鳥に説教するという物語をモチーフにしたこの曲は、自然の美しさと神聖さを音楽で表現しています。
ピアノの繊細な音色で小鳥のさえずりや水の流れる音を巧みに模倣し、聖人の声が甘く語りかけるような場面も印象的です。
リストの宗教的な感受性が反映された本作は、自然や信仰心に触れたい方におすすめです。
ピアノの魔術師と呼ばれた作曲家の心に響く名曲をぜひお楽しみください。
交響詩「フン族の戦い」S.105/R.422Franz Liszt

ハンガリー出身のピアノの魔術師こと、フランツ・リストの作品は今なお多くの人々を魅了し続けています。
1811年生まれのリストは、幼少期からその才能を発揮し、9歳で公演デビューを果たしました。
本作は、リストが創始したシンフォニック・ポエムの中でも特に印象的な曲として知られています。
オーケストラの豊かな音色を駆使し、フン族の勇猛さと戦いの激しさを見事に描き出しています。
力強い金管楽器と打楽器の響きは、聴く人の心に壮大な歴史絵巻を広げるでしょう。
クラシック音楽に興味のある方はもちろん、歴史や物語が好きな方にもぜひ聴いていただきたい一曲です。