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フランツ・リストの名曲。人気のクラシック音楽

ハンガリー出身でドイツやオーストリアなどヨーロッパで活躍したフランツ・リストの名曲たちを紹介します。

「ラ・カンパネラ」「愛の夢」などの名曲で知られるピアニスト、そして作曲家でもあったリストの作品の中から、ピアノ曲はもちろんオーケストラで演奏する交響曲を含めておすすめする名曲、代表曲をご紹介します。

どんな曲でも初見で弾きこなしたという逸話があることから「ピアノの魔術師」と呼ばれた作曲家の素晴らしき名曲の数々をお楽しみください。

フランツ・リストの名曲。人気のクラシック音楽(61〜70)

超絶技巧練習曲集4番「マゼッパ」Franz Liszt

辻井伸行 / リスト: 超絶技巧練習曲集 より 第4曲 マゼッパ
超絶技巧練習曲集4番「マゼッパ」Franz Liszt

いくつもの高難易度な楽曲を作り、多くの演奏家たちの頭を悩ませてきた作曲家、フランツ・リスト。

そんなリストの作品のなかでも、特に難しいといわれている楽曲が、こちらの『超絶技巧練習曲集4番「マゼッパ」』です。

あらゆる部分で難しい作品というわけではありませんが、オクターブと重音に関しては無類の難易度をほこります。

「Allegro deciso」から難易度が一気に上がるので、練習ではとにかく正確にポジションを取ることを意識しましょう。

リスト: 巡礼の年 第1年「スイス」 ,S.160/R.10,A159 3. 「牧歌」(パストラール) Pf.山本実樹子:Yamamoto,MikikoFranz Liszt

リスト: 巡礼の年 第1年「スイス」 ,S.160/R.10,A159 3. 「牧歌」(パストラール) Pf.山本実樹子:Yamamoto,Mikiko
リスト: 巡礼の年 第1年「スイス」 ,S.160/R.10,A159 3. 「牧歌」(パストラール) Pf.山本実樹子:Yamamoto,MikikoFranz Liszt

リストが手掛けた牧歌曲の一つです。

エクローグと呼ばれる音楽ジャンルに該当しており、パストラールを的確に表現しています。

田園地帯や羊飼いが日々の営みを行っている様子が、音楽を介して伝わってくるかのようです。

巡礼の年 第1年スイスより 郷愁Franz Liszt

リスト:《巡礼の年 第1年スイス》 S 160 8 郷愁 ル・マル・デュ・ペイ
巡礼の年 第1年スイスより 郷愁Franz Liszt

読書をする時との相性も良いこの曲、とろけそうなピアノの音色が体に馴染みます。

クラシックがあまり良く分からないという方でもなんとなく流しているだけで快楽を味わうことができる曲で、勉強時にももってこいです。

愛の夢Franz Liszt

「愛の夢」弾き直してみた/リスト/Liebestraume No.3/ピアノ/piano/CANACANA
愛の夢Franz Liszt

ロマン派を代表する作曲家、フランツ・リストが手掛けたこの名曲。

もともとは3つの歌曲からなる作品集で、1850年にリスト本人によってピアノ独奏用に編曲されました。

本作の魅力は、技巧的な要素とロマンティックな音色が織りなす調和にあります。

聴く人の心を打つ美しいメロディーは、演奏者に豊かな表現の機会をもたらします。

リストの恋愛経験や当時の心情が反映されているとも言われ、愛の重要性と限界について考えさせられる内容となっています。

ピアノを愛する方々にぜひおすすめしたい一曲です。

2つの伝説 S.175 第2曲「波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ」Franz Liszt

角野 隼斗/リスト:「伝説」より「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」(2018PTNA特級セミファイナル)
2つの伝説 S.175 第2曲「波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ」Franz Liszt

華やかで熱狂的な演奏で人気を博したフランツ・リストですが、彼の晩年の作品は宗教的な題材に深く傾倒しています。

本作は、パオラの聖フランチェスコが奇跡によって海を渡る伝説を音楽で描いた神秘的な1曲。

荒れ狂う海を表現するトレモロや、神々しい主題旋律など、リストならではの劇的な音楽表現が随所に見られます。

1862年から1863年にかけて作曲されたこの曲は、リストの信仰心が深まった時期の作品。

宗教的な感動を静かに味わいたい方にオススメです。

涼やかな風を感じながら、静かな夏の夜に聴いてみてはいかがでしょうか。

3つの演奏会用練習曲 S.144 第2番『軽やかさ』Franz Liszt

F.Liszt: “La leggerezza”, Trois études de concert No.2 pf.福間洸太朗
3つの演奏会用練習曲 S.144 第2番『軽やかさ』Franz Liszt

いくつもの恐ろしく難しい練習曲を作り上げてきたリスト。

『超絶技巧練習曲』や『パガニーニによる大練習曲』が有名ですが、今回はサロンの要素を持った練習曲を紹介したいと思います。

それがこちらの『3つの演奏会用練習曲 S.144 第2番『軽やかさ』』。

3連符から7連符に変わる印象的な構成で、右手に関してはさまざまな技術が詰め込まれています。

具体的な難易度としてはチェルニー50番の前半と同じ程度といったところでしょうか。

間違いなく上級なので、ぜひチェックしてみてください。

3つの演奏会用練習曲 S.144/R.5 第3曲「ため息」Franz Liszt

ため息(リスト)Liszt – Un Sospiro – Trois études de concert – pianomaedaful
3つの演奏会用練習曲 S.144/R.5 第3曲「ため息」Franz Liszt

静かに波打つアルペジオの上に、一言ずつ丁寧に言葉を紡いでいくようなやさしく穏やかなメロディが重なる、フランツ・リストの詩的で美しい楽曲。

1848年から1852年にかけて作曲されたこの曲は、リストの作品のなかでも人気が高く、演奏会でもたびたび取り上げられています。

技巧面の難易度は高いものの、なめらかに手が交差する様子も美しく、視覚効果の高い曲でもあります。

ピアノの魔術師と呼ばれたリストならではの、技巧と芸術性を兼ね備えた作品。

十分に歌いながら、情感を込めて演奏したい1曲です。