RAG MusicClassic
素敵なクラシック
search

フランツ・リストの名曲。人気のクラシック音楽

ハンガリー出身でドイツやオーストリアなどヨーロッパで活躍したフランツ・リストの名曲たちを紹介します。

「ラ・カンパネラ」「愛の夢」などの名曲で知られるピアニスト、そして作曲家でもあったリストの作品の中から、ピアノ曲はもちろんオーケストラで演奏する交響曲を含めておすすめする名曲、代表曲をご紹介します。

どんな曲でも初見で弾きこなしたという逸話があることから「ピアノの魔術師」と呼ばれた作曲家の素晴らしき名曲の数々をお楽しみください。

フランツ・リストの名曲。人気のクラシック音楽(91〜100)

詩的で宗教的な調べ 第5曲『主の祈り』Franz Liszt

Franz Liszt : Pater noster (Harmonies poétiques et religieuses S.173 – 5)
詩的で宗教的な調べ 第5曲『主の祈り』Franz Liszt

ピアニストで作曲家フランツ・リストによる『詩的で宗教的な調べ』から、宗教的な深みを感じさせる一曲をご紹介します。

リストが1853年に完成させたこの曲集の中で、本作はリスト自ら作った合唱曲をピアノ独奏用に編曲したものです。

深い祈りの心が込められた演奏は、聴く人の心に静かな感動を呼び起こします。

技巧だけでなく、内面的な表現力も求められる本作は、ピアノを通じて精神性を表現したい方におすすめです。

リストの革新的な音楽性と宗教的な思索が融合した、心に響く一曲となっています。

詩的で宗教的な調べ 第6曲『眠りから覚めた御子への賛歌』Franz Liszt

リスト:詩的で宗教的な調べ 眠りから覚めた御子への賛歌  pf. 関 晴子:Seki, Seiko
詩的で宗教的な調べ 第6曲『眠りから覚めた御子への賛歌』Franz Liszt

自由な発想のもとで作曲された、規模の異なる全10曲で構成されたピアノ作品集『詩的で宗教的な調べ』。

フランス、ロマン派の詩人アルフォンス・ド・ラマルティーヌの詩に感銘を受けて作られたとされるこの曲集の第6曲『眠りから覚めた子供への賛歌』は、フランツ・リストの同名の合唱曲をピアノ独奏用に編曲した作品です。

合唱曲をベースにしながらも、ピアノの音色の美しさを最大限に引き出すメロディーが盛り込まれており、変化に富んだ弾きごたえのある1曲となっています。

フランツ・リストの名曲。人気のクラシック音楽(101〜110)

超絶技巧練習曲 S.139 第4番「マゼッパ」Franz Liszt

辻井伸行 / リスト: 超絶技巧練習曲集 より 第4曲 マゼッパ
超絶技巧練習曲 S.139 第4番「マゼッパ」Franz Liszt

クラシック音楽史に燦然と輝く巨匠、フランツ・リストの代表作の一つがこの曲です。

若き日の15歳のときに生み出され、後に改訂を重ねて完成した本作。

ヴィクトル・ユーゴーの叙事詩に触発された壮大な物語を、超絶技巧を駆使して描き出しています。

鐘の音や馬の足音を模した音型、3段譜による複雑な構成など、技術的にも音楽的にも非常に難易度の高い作品となっています。

7分30秒ほどの演奏時間の中に、マゼッパの壮絶な冒険が凝縮されており、ピアノの技巧を極めたい方はもちろん、音楽で物語を表現する妙を味わいたい方にもオススメの1曲です。

超絶技巧練習曲 S.139 第5曲「鬼火」Franz Liszt

辻井伸行 / リスト: 超絶技巧練習曲集 より 第5曲 鬼火
超絶技巧練習曲 S.139 第5曲「鬼火」Franz Liszt

世界でも圧倒的に難しいピアノ曲として知られている作品『鬼火』。

偉大な作曲家、フランツ・リストが作曲した悪魔のような作品です。

この作品の難しさはなんといっても、圧倒的な音数の多さにあります。

とにかく速弾きが多く、鍵盤の飛びも激しいため、上級者でなければ弾くことすらかないません。

表現力よりも、テクニックや持久力などの基礎的な部分が求められるタイプの作品といえるでしょう。

テクニックの限界に挑みたい方は、ぜひチャレンジしてみてください!

超絶技巧練習曲 第4番「マゼッパ」Franz Liszt

辻井伸行 / リスト: 超絶技巧練習曲集 より 第4曲 マゼッパ
超絶技巧練習曲 第4番「マゼッパ」Franz Liszt

あらゆるピアノ作品のなかでもトップクラスの難易度をほこることで知られているリストの名作『超絶技巧練習曲 第4番「マゼッパ」』。

すべての面において難しいという作品ではないものの、オクターブと重音については異常な難易度をほこります。

ロマン派以降のヴィルトゥオーゾ・ピースで頻繁に登場する、半音階のオクターブや、アレグロ・デチーゾからの圧巻の演奏など、魅力がつまった作品です。

とりあえず技巧的な1曲を聴きたいという方はぜひチェックしてみてください。

超絶技巧練習曲 第7番『英雄』Franz Liszt

2008 入賞者記念 尾崎 有飛 /リスト:超絶技巧練習曲 第7番「英雄的」
超絶技巧練習曲 第7番『英雄』Franz Liszt

フランツ・リストを代表する難曲集『超絶技巧練習曲』。

『マゼッパ』や『鬼火』といった非常に難しい楽曲がラインナップする作品ですね。

今回はその中から、こちらの『超絶技巧練習曲 第7番「英雄」』を紹介したいと思います。

日本ではイタリア語の『エロイカ』というタイトルでも有名ですね。

本作の難しさはなんといってもアルペジオが非常に多いこと。

最上級の作品ではありませんが、アルペジオに関してはすさまじく難しい作品です。

超絶技巧練習曲「マゼッパ」Franz Liszt

自身もピアノのヴィルトゥオーゾと呼ばれる演奏の格別な技巧や能力を持つ者として名をはせ、いくつもの超絶技巧を作曲しているリスト。

タイトルの「マゼッパ」とは現存した人物の名前です。

ウクライナの英雄と言われているイヴァン・マゼッパのことを書いたヴィクトル・ユーゴーの叙事詩を、リストは10代のときに読みいたく感激しました。

「英雄」という言葉がピッタリ当てはまるような豪華で勇ましく突き進んでいく音楽と、時折現れる美しい旋律が魅力的な1曲です。