フランツ・リストの名曲。人気のクラシック音楽
ハンガリー出身でドイツやオーストリアなどヨーロッパで活躍したフランツ・リストの名曲たちを紹介します。
「ラ・カンパネラ」「愛の夢」などの名曲で知られるピアニスト、そして作曲家でもあったリストの作品の中から、ピアノ曲はもちろんオーケストラで演奏する交響曲を含めておすすめする名曲、代表曲をご紹介します。
どんな曲でも初見で弾きこなしたという逸話があることから「ピアノの魔術師」と呼ばれた作曲家の素晴らしき名曲の数々をお楽しみください。
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フランツ・リストの名曲。人気のクラシック音楽(21〜30)
リゴレットによる演奏会用パラフレーズFranz Liszt

ピアノ発表会で高度なテクニックと表現力を披露したい方におすすめなのが、ヴェルディのオペラ『リゴレット』の第3幕の四重唱を素材にした『リゴレットによる演奏会用パラフレーズ』。
1860年ごろに出版された本作は、リストの編曲芸術を代表する作品として名高いですね。
4人の登場人物の感情が交錯する複雑な構造を、一台のピアノで立体的に再現します。
旋律の美しさと華やかな超絶技巧が融合しており、繊細な音色コントロールと声楽的なカンタービレが求められます。
単に指が回るだけではなく、豊かな音楽性とオペラの情景を描き出す表現力を持つ方にふさわしい、劇的で聴き応えのある名曲です。
巡礼の年 第3年 第3曲『葬送行進曲』Franz Liszt

フランツ・リストが精神的に深刻な状況にあった時期に作曲された『巡礼の年 第3年』。
その中の一曲は、1867年に銃殺されたメキシコ皇帝マクシミリアン1世への追悼の意を込めて書かれています。
冒頭の重々しい和音は怒りや悲しみを、フィナーレの和音は故人を称える気持ちを表現しているのでしょうか。
テクニックよりも、曲の理解や感情表現が難しい作品です。
リストの深い悲しみと哀悼の念が込められた、静謐で荘厳な雰囲気の曲調は、聴く人の心に深く響きます。
「ト短調 – Molto agitato」すべての長・短調の練習のための48の練習曲 6番Franz Liszt

15歳という若さのフランツ・リストが1826年当時に完成させた、全48曲からなる壮大な練習曲構想の一つとして作られたピアノ独奏曲です。
若いエネルギーにあふれた焦燥感や、短調ならではのひりひりとした緊張感がダイレクトに伝わってくるドラマチックな曲調が魅力。
後年の壮大な作品に比べると、楽譜のつくりが比較的シンプルかつ短くまとまっているため、情熱的な世界観に少しステップアップして触れてみたいという方にもピッタリです。
テンポが速く激しい感情の動きが要求されますが、単なる指の運動で終わらせず、心から湧き上がる感情を思いきり音にのせて響かせてみてくださいね!
「変イ長調 – Allegro grazioso」すべての長・短調の練習のための48の練習曲 第9番Franz Liszt

フランツ・リストが1826年に手掛けた初期の練習曲集の第9番は、のちの名作へとつながる重要な足跡となる楽曲です。
流れるような優美な旋律と即興的な間合いが特徴で、変イ長調の柔らかな響きがロマンチックな雰囲気をかもし出しています。
右手の繊細な装飾音やテンポの揺れなど、表現力を磨くための要素がたっぷり詰まっており、単なる指の訓練にとどまらない深い音楽性を味わえます。
派手なテクニックよりも、歌うようなメロディを美しく響かせたい方にオススメの1曲です。
ペダルの使い方や和音の移ろいを意識しながら、若き天才が描いた夢見るような世界をじっくりと楽しんでみてくださいね。
巡礼の年 第1年:スイス 第1曲『ウィリアム・テルの聖堂』Franz Liszt

1855年6月に刊行された、スイスへの旅を題材にした曲集の冒頭を飾る第1曲。
建国伝説の英雄を讃える象徴的な作品で、静かな礼拝堂の厳粛な内部描写から、英雄的な行動への飛躍を感じさせる壮大な構成が魅力的。
演奏する際には、重厚な和音の響きや細かなトレモロによって、山々にこだまする角笛のような効果を巧みに表現することが大切です。
超絶技巧を駆使した派手な大曲とは少し異なり、一つひとつの音の深みや和声の移り変わりをじっくりと味わいながら弾き進められる1曲です。
フランツ・リストが描いた雄大な自然の風景や英雄の力強い姿を想像しながら、ご自身のペースで豊かな音色を響かせたい方にオススメですよ!
巡礼の年 第1年:スイス 第7曲『牧歌 』Franz Liszt

スイスの自然や文学の印象を音楽で表現した全9曲からなるピアノ曲集『巡礼の年 第1年:スイス』。
1855年当時に世に定着したとされる作品集のなかでも、第7曲は、穏やかな朝の風景を描き出したような美しい小品です。
イギリスの詩人であるバイロンの長詩から朝の情景の言葉が添えられており、光と空気に満ちた爽やかな雰囲気が広がっていきます。
リストの作品といえば難解なイメージがあるかもしれませんが、本作の演奏時間は約4分と短く、技術的にも取り組みやすいのが魅力です。
過度な誇張を避け、しなやかに情景を描くように弾いてみてくださいね。
巡礼の年 第1年:スイス 第9曲『ジュネーヴの鐘 』Franz Liszt

旅の終着点で感じる静かな余韻を美しく描いた、アルバム『巡礼の年 第1年:スイス』の最後を飾る夜想曲です。
1835年からの滞在体験が背景にあり、推敲を重ねて1855年に出版された歴史をもっています。
夜の静けさのなかに響く遠くの鐘の音や、水辺の穏やかな空気が、柔らかな和音と歌うようなメロディによって見事に表現されています。
華麗なテクニックよりも、音の響きを繊細にコントロールすることが求められる本作。
ペダルをていねいに使い、濁りのない透明な音色を響かせることがポイントです。
激しいフレーズよりも、心安らぐ詩的な旋律をじっくりと弾き込みたい方にピッタリな作品といえるでしょう。


