有名なオペラの名曲|偉大なオペラ歌手も多数登場
日本でも教科書に採用されるなど、ある程度のなじみ深さがあるオペラ。
しかし、聞き覚えはあっても、オペラの名曲のことは詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな方に向けて、有名なオペラの名曲をピックアップしました。
楽曲の紹介はもちろんのこと、制作に至った経緯、歌っているオペラ歌手の魅力など、さまざまな観点から解説していますので、普段からオペラを聴く方も、オペラのことをあまり知らない方でも楽しめると思います。
ぜひ、最後までごゆっくりとお楽しみください。
有名なオペラの名曲|偉大なオペラ歌手も多数登場(41〜50)
歌劇 魔弾の射手(ウェーバー作)ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団

前奏曲の構成が素晴らしくて「狩人の合唱」やその他のアリアも華麗なオペラです。
ウェーバーがこの「魔弾の射手」で、ドイツの国民歌劇としてのスタイルを完成させたことにより、その後のドイツ・オペラの名作が多数誕生するきっかけを作った作品です。
Batti, batti, o bel Masetto /ぶってよ、マゼット(/ぶってよ、いとしいマゼット/ぶって、ぶってちょうだい、ねえマゼット/打ってよ、マゼット)

オペラ「ドン・ジョヴァンニ」のうちの1曲で、プレイボーイであるドンジョヴァンニに誘惑されかけたツェルリーナが、花婿に許しを請う歌です。
曲名は、直訳すれば「打て打ておおマゼット」なのですが、さまざまな訳され方がされています。
どちらにしても、曲名どおり激しい内容が歌われています。
けれど、軽やかなかわいらしい曲調です。
Casta Diva/清らかな女神よRenée Fleming/ルネ・フレミング:歌

オペラ「ノルマ」のうちの1曲で、ローマ帝国に支配されているガリア地方(フランス・スイス周辺)に住む巫女長、ノルマが月に向かって平和を祈る歌です。
美しい調べが特徴で、ショパンが積極的に自分の曲のメロディーの参考にしたほどです。
私を泣かせてください 歌劇「リナルド」 中丸三千繪 0001Georg Friedrich Händel

1685年ドイツに生まれ、後にイギリスに帰化した作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルの作品、歌劇「リナルド」より【私を泣かせてください】です。
この曲は、敵軍の王に求愛されても愛するリナルドへの貞節を守るために「奇酷な運命に涙を流しましょう」と歌う、アルミレーナのアリアです。
パヴァロッティ: 誰も寝てはならぬ (プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》より)Giacomo Puccini

1858年生まれ、イタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニの作品『トゥーランドット』より『誰も寝てはならぬ』です。
トゥーランドットは1924年にジャコモ・プッチーニの死によって未完のまま遺されましたが、友人フランコ・アルファーノが補筆し、1926年に完成しました。
Wer ein holdes Weib errungen/立派な妻を得たものは(良い妻を娶った者は)

ベートーヴェンが唯一完成させたオペラ「フィデリオ」で、最後に歌われる曲です。
刑務所の所長のたくらみによって無実の罪で牢屋に入れられた夫フロレスタンを助けるために、牢屋番の青年フィデリオ として潜入した妻、レオノーレの勇敢で懸命な精神をたたえた合唱曲です。
行けわが想いよ黄金の翼に乗ってArturo Toscanini

ヴェルディのナブッコの中で歌われる合唱曲。
ヴェルディの故郷、オペラ発祥の国イタリアでは第二と言われるほど親しまれています。
重厚で暗い雰囲気の作品の中において希望の光たるこのナンバーが一人歩きすることとなりました。