日本でも教科書に採用されるなど、ある程度のなじみ深さがあるオペラ。
しかし、聞き覚えはあっても、オペラの名曲のことは詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな方に向けて、有名なオペラの名曲をピックアップしました。
楽曲の紹介はもちろんのこと、制作に至った経緯、歌っているオペラ歌手の魅力など、さまざまな観点から解説していますので、普段からオペラを聴く方も、オペラのことをあまり知らない方でも楽しめると思います。
ぜひ、最後までごゆっくりとお楽しみください。
有名なオペラの名曲|偉大なオペラ歌手も多数登場(1〜10)
Nessun DormaGianfranco Cecchele

オペラの名曲と聞かれて、この曲をイメージする方は多いのではないでしょうか?
こちらの『Nessun Dorma』はジャコモ・プッチーニのオペラ作品に登場する楽曲で、いくつものオペラの作品のなかでもトップクラスの人気をほこります。
この楽曲は歌い手によって、大きく雰囲気が異なるのですが、こちらのジャンフランコ・チェッケレさんのバージョンは、音源が存在するなかで一番と言われる彼の歌唱力も相まって、非常に壮大な雰囲気にまとめられています。
Queen of the Night ariaDiana Damrau

ソプラノのオペラのなかで最も有名な楽曲といえば、こちらの『Queen of the Night aria』をイメージする方も多いと思います。
日本語では『復讐の炎は地獄のように我が心に燃え』というタイトルで知られており、モーツァルトのオペラ作品『魔笛』を代表する楽曲として知られています。
今回はディアナ・ダムラウさんによるバージョンをピックアップしているのですが、現役のソプラノ歌手のなかでは、最もうまく歌いこなせているでしょう。
CarusoLuciano Pavarotti

名曲、『Caruso』……。
この曲はオペラではありません。
1986年にイタリアのシンガー・ソングライターである、ルーチョ・ダッラさんによって作曲された作品で、タイトルからも分かるように偉大なテノール歌手、エンリコ・カルーソーさんに捧げられた1曲です。
その完成度の高さから、ルチアーノ・パヴァロッティさんを筆頭に著名なテノール歌手によって歌われるようになり、オペラではないものの、非常に格式高い1曲として認知されています。
この曲を歌うときのルチアーノ・パヴァロッティさんは、心の底から感情をこめているので、そういった部分も注目してみてください。
La donna è mobileThe Three Tenors

イタリアを代表するロマン派音楽の作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディによって作られたオペラ『Rigoletto』に登場する名曲、『La donna è mobile』。
日本語では『女心の歌』というタイトルで知られていますね。
非常に有名な曲なので、オペラに詳しくない方でも聞き覚えがあると思います。
今回は日本では三大テノールの名前で知られた、スリー・テナーズによるバージョンをピックアップしました。
3人による息がピッタリと合ったテノールが非常に魅力的です。
O sole mioMario Del Monaco

イタリアのカンツォーネを代表する名曲、『O sole mio』。
日本でも教科書に採用されているため、ご存じの方も多いのではないでしょうか?
正式にはオペラではありませんが、多くのテノール歌手によって歌われているため、チョイスしてみました。
今回はドラマティコのテノール歌手として絶大な人気を集めた、マリオ・デル・モナコさんによるバージョンをピックアップしているのですが、彼の力強い歌声と優雅な『O sole mio』のメロディーが見事にマッチしています。
MattinataLuciano Pavarotti

いくつもの名曲を生んだ偉大なオペラ作曲家、ルッジェーロ・レオンカヴァッロによって作曲された名曲、『Mattinata』。
日本では『朝の歌』というタイトルで知られており、愛する女性が住む家の窓の下で男性が愛を歌うロマンティックな歌詞が印象的な作品です。
今回は偉大なテノール歌手、ルチアーノ・パヴァロッティさんのバージョンをピックアップしました。
太陽の声と称される彼の声質と高い歌唱力によって、ロマンティックな雰囲気がより一層、強調されています。
Core ‘ngratoFranco Corelli

日本では『カタリ・カタリ』というタイトルで知られている名曲、『Core ‘ngrato』。
この曲はアメリカ出身のイタリア移民の作曲家、サルヴァトーレ・カルディージョが、偉大なテノール歌手、エンリコ・カルーソーのために作曲した作品で、振られた男性の心情を描いています。
正式なオペラではありませんが、ルチアーノ・パヴァロッティさん、プラシド・ドミンゴさん、ホセ・カレーラスさんといった著名なテノール歌手がこぞってカバーしており、現在でも根強い人気を集める作品です。