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切なく美しい!おすすめのピアノ曲まとめ

数ある楽器の中でも一番身近にある楽器で、ピアノを弾ける方に会うと思わず憧れてしまう代表的な楽器の一つですよね。

切ない旋律の楽曲は聴いていて思わず世界に入り込んでしまいます。

今回の記事では「切なさ」をテーマとした人気のピアノ曲をご紹介します!

定番のクラシック曲はもちろん、映画やアニメにゲームなどのサウンドトラックで使われたピアノがメインの切なく美しい作品も含めたバラエティが豊かな内容となっていますから、切ないピアノ曲がお好きな方であれば要チェックです!

切なく美しい!おすすめのピアノ曲まとめ(61〜80)

愛の悲しみKreisler=Rachmaninov

愛の悲しみ(クライスラー/ラフマニノフ編曲)Kreisler/Rachmaninoff – Liebesleid (Love’s Sorrow) – pianomaedaful
愛の悲しみKreisler=Rachmaninov

20世紀最大のロシアの作曲家、セルゲイ・ラフマニノフの『愛の悲しみ』は、同時代を生きたオーストリア出身の作曲家兼バイオリニスト、フリッツ・クライスラー作曲の同タイトルの楽曲をピアノ独奏版に編曲した作品。

日本では、2016年に公開された漫画が原作の映画『四月は君の嘘』の挿入曲として起用され、話題となりました。

悲しみをたたえた曲調でありつつも、どこか望みや憧れといった華やかさも感じられる不思議な雰囲気に引き込まれる、非常に魅力的な1曲です。

夜のガスパール 第1曲 オンディーヌMaurice Ravel

フランスの文学に詳しい方であれば、この『夜のガスパール』というタイトルを目にして19世紀のフランスで生まれたルイ・ベルトランによる詩集を思い出すかもしれませんね。

本稿で取り上げているのはモーリス・ラヴェルによるピアノ独奏のための組曲で、実際にルイ・ベルトランの詩集に収録された3篇に着想を得た同名の作品です。

全3曲の中でも、今回は暑い夏に聴きたい曲というテーマですから第1曲『オンディーヌ』を紹介しましょう。

「オンディーヌ」とは四大精霊のうちの水をつかさどる精霊の名前で、日本人としては「ウンディーネ」という名称の方が馴染みがあるかもしれませんね。

ラヴェルによる水をテーマとしたピアノ曲といえば『水の戯れ』が思い浮かべられますが、こちらの『オンディーヌ』もぜひ知っておいてほしい作品です。

人間に恋したオンディーヌの物語を描いており、恋に破れた精霊のエモーションと激しい雨が降る様を、ラヴェルらしい高度な技術でもって表現した繊細かつドラマチックな逸品ですよ。

抒情小品集 第10集 Op.71 第2曲 夏の夕べEdvard Grieg

『夏の夕べ』というタイトルだけで、今回の記事のテーマにはぴったりな楽曲ですよね!

組曲『ペール・ギュント』の『朝』などでも知られる、ノルウェーの作曲家であるエドヴァルド・グリーグによる全66曲で構成されたピアノ曲集『抒情小曲集』の第10集、作品71の2曲目にあたるこちらの『夏の夕べ』は、淡く繊細なタッチで描かれる抒情的な美しさを持った名曲で、北欧特有のどこかひんやりとした質感を感じさせるところも含めて。

暑い夏に聴くには最適なピアノ曲と言えそうですね。

一般的にはそれほど有名な曲ではないかもしれませんが、夏におすすめのクラシック音楽のコンピレーションなどに選出されることもありますし、ぜひおすすめしたい隠れた名ピアノ曲ですよ!

グノシェンヌ第1番Erik Satie

ひとくちに暗い楽曲といっても、その種類はさまざま。

悲劇的なものもあれば、美しさを感じさせるものまであるわけですが、今回はシュールで暗い作品をオススメしたいと思います。

それが、こちらの『グノシェンヌ第1番』。

作曲したのは、シュールな曲調で知られる音楽界の異端児、エリック・サティ。

まるで迷宮に迷い込んだかのような淡々とした無機質なメロディーが秀逸です。

悲しみに浸りたいというよりは、考え込みたいときなどにピッタリな1曲といえるのではないでしょうか。

6つの小品 Op.51 第6曲 感傷的なワルツPyotr Tchaikovsky

『白鳥の湖』などをはじめとする三大バレエ音楽の作曲家としておなじみのピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが作曲した、6曲からなるピアノ小品集『6つの小品 Op.51』の第6曲。

『感傷的なワルツ』というタイトルがピッタリの切ないメロディだけでなく、楽しくワルツを踊っているような明るく軽やかなフレーズもあり、表現力を身につけるための練習曲としてもオススメです。

左手が跳躍するため、片手練習の段階で和音をしっかりつかめるよう入念に練習しておきましょう。