切なく美しい!おすすめのピアノ曲まとめ
数ある楽器の中でも一番身近にある楽器で、ピアノを弾ける方に会うと思わず憧れてしまう代表的な楽器の一つですよね。
切ない旋律の楽曲は聴いていて思わず世界に入り込んでしまいます。
今回の記事では「切なさ」をテーマとした人気のピアノ曲をご紹介します!
定番のクラシック曲はもちろん、映画やアニメにゲームなどのサウンドトラックで使われたピアノがメインの切なく美しい作品も含めたバラエティが豊かな内容となっていますから、切ないピアノ曲がお好きな方であれば要チェックです!
切なく美しい!おすすめのピアノ曲まとめ(61〜80)
3つのグノシエンヌ 第1番Éric Satie

『ジムノペディ』などで知られるフランスの作曲家エリック・サティが作曲したピアノ曲『グノシエンヌ』。
サティが手掛けた同タイトルの作品は全部で6曲ありますが、特に有名な第1番、第2番、第3番は『3つのグノシエンヌ』として知られています。
なかでも第1番は、寂しさや不安を感じさせるもの悲しい雰囲気が印象的な作品です。
色づいた葉が落ちていく様子を眺めながら哀愁にひたりつつ、この曲をじっくり味わってみてはいかがでしょうか?
幻想的小品集 第1曲「エレジー」セルゲイ・ラフマニノフ

ロシアの伝説的なピアニスト兼作曲家、セルゲイ・ラフマニノフによる全5曲からなるピアノ独奏曲集『幻想的小品集』といえば『第2曲 前奏曲』が最も有名ですが、本稿ではあえて『第1曲 エレジー』を紹介します。
「悲歌」というタイトル通り、作品の中でも悲哀を感じさせる曲調が特徴的で、まだ10代という若さで作曲されたとは思えないほどの切なくも瞑想的な雰囲気は明らかな天才の仕事と言わざるをえないでしょう。
『幻想的小品集』自体がまさに幻想的、空想的な雰囲気を持つ作品なのですが、こちらの『悲歌』はそのイメージが特に強調されているように感じます。
ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーの作品のなかで、もっとも有名な『月の光』。
静かな夜の空にぼんやりと浮かぶ月と、その光が降り注ぐ神秘的な空間が目の前に浮かぶ、幻想的で美しい作品です。
ピアノ曲集『ベルガマスク組曲』のなかの1曲ですが、単独で演奏されることも多く、この曲に憧れてピアノを習い始める大人の方も多くいらっしゃいます。
テクニック的にはそれほど難しくないものの、曲の世界観を表現するのは至難の業!
月の浮かぶ風景の写真などを見て、具体的なイメージを膨らませて演奏するのもオススメですよ!
コンソレーション(慰め)第3番Franz Liszt

ピアノの魔術師フランツ・リストが作曲したピアノ曲集『コンソレーション(慰め)』の中の1曲。
この作品集には、リストの特徴ともいえる「超絶技巧」を要する他の作品たちと異なる落ち着いた曲想の曲が収録されており、リスト作品の中でも比較的難易度が低いことで知られています。
第3番は特に有名で、発表会曲としても人気の高い1曲!
左手の伴奏の粒をそろえ、優雅なメロディを十分に歌いながら、情感を込めて演奏しましょう。
24の前奏曲 Op.28 第15番「雨だれ」Frederic Chopin

『雨だれ』の題名で有名なこちらのピアノ曲は、フレデリック・ショパンが1839年にマジョルカ島にて完成させた『24の前奏曲作品28』の第15番にあたる作品です。
当時のショパンはスペインのマジョルカ島に療養に来ており、ちょうど雨が降り続く時期だったこともあって、そういった環境も『雨だれ』の完成に影響を与えたと言われています。
抑制された音数の中で、繊細な感性とタッチで描き出す雨の音はどこまでも美しく、聴いているだけでショパンという人がどのような視点で「雨」を見ていたのかが伝わってくるようですね。
暑い夏の日々の中にちょっとした涼をもたらす雨のように、美しい『雨だれ』の音色に耳をすませばその時間だけでも暑さを忘れられるかも?