切なく美しい!おすすめのピアノ曲まとめ
数ある楽器の中でも一番身近にある楽器で、ピアノを弾ける方に会うと思わず憧れてしまう代表的な楽器の一つですよね。
切ない旋律の楽曲は聴いていて思わず世界に入り込んでしまいます。
今回の記事では「切なさ」をテーマとした人気のピアノ曲をご紹介します!
定番のクラシック曲はもちろん、映画やアニメにゲームなどのサウンドトラックで使われたピアノがメインの切なく美しい作品も含めたバラエティが豊かな内容となっていますから、切ないピアノ曲がお好きな方であれば要チェックです!
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切なく美しい!おすすめのピアノ曲まとめ(1〜10)
きみが呼ぶなまえ〜夢のつづき吉森信

人間とこの世ならざる「妖」との関係性を描き、原作の漫画作品はもちろんアニメ版も長きに渡って愛され続けている『夏目友人帳』は、作曲家の吉森信さんが手掛けるサウンドトラックもその郷愁を誘うメロディの美しさで高い評価を得ています。
『夏目友人帳』のアニメ版のサントラは全て吉森さんが手掛けたものであり、彼の音楽と作品は完全に一体化しているほどの調和を見せていますよね。
中でも作品のテーマ曲『きみが呼ぶなまえ~夢のつづき』は純然たるピアノ曲というわけではないのですが、ピアニストである吉森さんらしいピアノ主体の心が洗われるような美しく切ない旋律が特徴の名曲ですから、作品を知らないという方もぜひ聴いてみてほしいです!
Merry Christmas Mr. Lawrence坂本龍一

日本を代表する偉大な作曲家の1人、坂本龍一さん。
YMOとして全国的な活動をした後、ソロとしていくつもの名曲を作ってきました。
そんな彼の一番の名曲といえば、こちらの『Merry Christmas Mr. Lawrence』ではないでしょうか?
日本では『戦場のメリークリスマス』として知られている作品ですね。
戦争映画の作品ということもあり、全体を通してシリアスで切ないメロディーに仕上げられています。
坂本龍一は現在、アンビエントミュージックやミニマルミュージックを中心にさまざまなジャンルに取り組まれています。
そちらの作品も非常にすばらしいので、ぜひチェックしてみてください。
夜想曲第20番 嬰ハ短調(遺作)フレデリック・ショパン

著名なピアニストとしてだけではなく、作曲家としても多くのピアノ独奏曲を世に送り出し「ピアノの詩人」とも呼ばれるポーランド出身、フレデリック・ショパン。
ショパンの楽曲はまさに切なくも美しい旋律を持った作品が多いイメージですが、こちらの『夜想曲第20番』はまさにその代表的な例の1つと言えそうです。
遺作と名付けられていますが、ショパンの生涯における最後の作品というわけではなく、没後に出版された作品という意味なのですね。
『夜想曲』は1830年、ショパンの実姉が『ピアノ協奏曲第2番』を練習するための作品として、ショパンが20歳の頃に作曲された作品と言われています。
映画がお好きな方であれば、あの名作『戦場のピアニスト』の劇中で流れた作品としても記憶されているかもしれません。
実はこの曲、ショパンがソプラノ歌手のコンスタンツヤ・グワトコフスカに片思いをしていた時期に作られたとも言われており、寄せては返す波のように揺れ動く感情を表現したような楽曲展開の中で、恋に燃える甘美な旋律と実らない思いに対する切ない哀愁のようなものが感じ取れるのは、若き日のショパンのそういった背景も関係しているのでしょう。
切なく美しい!おすすめのピアノ曲まとめ(11〜20)
ロンド イ短調 K.511ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

『後宮からの誘拐』や『フィガロの結婚』といったオペラから『ジュピター』のようなオーケストラ、レクイエムに『クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581』など数え上げたらきりがないほどの音楽史に残る名作を世に送り出した偉大な作曲家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。
もちろんモーツァルトはピアノ曲という分野においても多くの名曲を生み出していますが、本稿で取り上げるのは1787年の3月、数カ月後にはあの名作『ドン・ジョヴァンニ』を書き上げることとなる重要な年に作曲された楽曲『ロンド イ短調 K.511』です。
他の著名な作品ほど有名ではないかもしれませんが、美しさ以上にメランコリックな旋律と響きは作者の感情がそのまま反映されているかのようで、聴いているだけで胸が締め付けられるような思いがしますね。
メロディOp.4-2Fanny Mendelssohn

まるで歌曲のように歌う旋律が印象的な、嬰ハ短調の小品です。
この楽曲は、兄フェリックスとは異なる独自のピアノ様式を模索していたファニー・メンデルスゾーンのピアノ曲集『6 Melodies Op.4』に収録されています。
繊細な旋律に重なる濃密な和声は、ファニー・メンデルスゾーンならではの表現力。
感情の機微をただように描き出しており、少しでも表現を誤ると曲の持つ内省的な魅力が損なわれかねません。
1846年に自らの名で作品を出版したファニー・メンデルスゾーンの、静かながらも確固たる意志を感じさせます。
悲しみに深く沈みたい夜、一人でじっくりと味わいたい方にこそ聴いてほしいものです。
本作を弾く際は、旋律をどう歌わせるかが最大のカギとなるでしょう。
3つのロマンス 作品11-1Clara Schumann

抑制された表現の中に、深い叙情性を秘めたピアノ作品です。
全3曲からなるロマンティックな小品集の冒頭を飾るこの楽曲は、1839年に作曲家が19歳の頃、婚約者ロベルト・シューマンへの想いを込めて書かれました。
長く続くアルペッジョに支えられて歌われる主題は、内に秘めた愛情や切なさを繊細に映し出すかのようです。
本作は、映画『Geliebte Clara』でもクララ・シューマンの内面を描写する重要な鍵として登場します。
静かに物思いにふけりたい夜、ピアノの歌うような音色に耳を傾けながら、じっくりと自分の心と向き合いたいときにぴったりの一曲です。
無言歌集 第5巻 Op62-5 第3曲「ヴェニスの舟歌」Felix Mendelssohn

フェリックス・メンデルスゾーンが残したピアノ小品集、名盤『Lieder ohne Worte』Op. 62に含まれる一曲です。
この楽曲の左手で奏でられる6/8拍子の伴奏は、ヴェネツィアの運河をゴンドラが進む様子を巧みに表しており、右手で歌われるメロディは水面に響く物悲しい歌のようです。
ただ暗いだけでなく、悲しみの中に凛とした気品や優雅さを感じさせるところが本作の魅力です。
1844年に刊行されたこの作品集はクララ・シューマンに献呈されています。
無理に元気を出したくない時、この美しい旋律に身を委ねて、心の深いところまで静かに沈んでいく感覚を味わいたい方におすすめです。