切なく美しい!おすすめのピアノ曲まとめ
数ある楽器の中でも一番身近にある楽器で、ピアノを弾ける方に会うと思わず憧れてしまう代表的な楽器の一つですよね。
切ない旋律の楽曲は聴いていて思わず世界に入り込んでしまいます。
今回の記事では「切なさ」をテーマとした人気のピアノ曲をご紹介します!
定番のクラシック曲はもちろん、映画やアニメにゲームなどのサウンドトラックで使われたピアノがメインの切なく美しい作品も含めたバラエティが豊かな内容となっていますから、切ないピアノ曲がお好きな方であれば要チェックです!
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切なく美しい!おすすめのピアノ曲まとめ(1〜10)
ピアノソナタ第8番 ハ短調 作品13『悲愴』第2楽章ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

あまりクラシック音楽に興味がないという前提で、ベートーヴェンはそういった方々であっても多くの人が知っているクラシック音楽家の代表的な存在ではないでしょうか。
誰もが一度は聴いたことがある作品を多く残している「楽聖」ことルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが生み出したピアノソナタの中でも、『月光』や『熱情』と並び称されるのが本稿で紹介する『悲愴』です。
1798年から1799年にかけて作曲されたと言われており、発表当時から高い評価を得てベートーヴェンが作曲家としての地位を固めるきっかけとなった出世作でもあるのですね。
そんな『悲愴』の中でも特に有名な「第2楽章」は、テレビやCMなどでもアレンジを変えてBGMとしても頻繁に起用されています。
クラシックをモチーフとした大人気作品『のだめカンタービレ』で、最初に主人公ののだめが登場するシーンでも彼女が弾いていたのがこの『悲愴』でした。
他の楽章と比べるとタイトルからイメージされる悲しさは若干控えめで、穏やかでいてどこか切ない響きを心行くまで楽しめますよ。
メインのテーマから、がらりと雰囲気を変える中盤の展開も実に美しいですよね。
Merry Christmas Mr. Lawrence坂本龍一

日本を代表する偉大な作曲家の1人、坂本龍一さん。
YMOとして全国的な活動をした後、ソロとしていくつもの名曲を作ってきました。
そんな彼の一番の名曲といえば、こちらの『Merry Christmas Mr. Lawrence』ではないでしょうか?
日本では『戦場のメリークリスマス』として知られている作品ですね。
戦争映画の作品ということもあり、全体を通してシリアスで切ないメロディーに仕上げられています。
坂本龍一は現在、アンビエントミュージックやミニマルミュージックを中心にさまざまなジャンルに取り組まれています。
そちらの作品も非常にすばらしいので、ぜひチェックしてみてください。
桜花抄天門

日本の作曲家、天門さんの手によるこの作品は、切なく美しい旋律が心に響く楽曲です。
新海誠監督のアニメーション映画『秒速5センチメートル』のサウンドトラックとして制作されました。
淡い初恋と、時間の経過による心の変化を繊細に表現しています。
桜の花びらが舞い散るように、儚く美しい青春の一瞬を音楽で描き出しています。
本作は、人と人との繋がりや、時間とともに変化していく関係性について深く考えさせられる曲です。
アニメや青春ドラマが好きな方、心に染みる切ないメロディーを求めている方におすすめです。
2007年に公開された本作は、多くの人々の心を捉え続けています。
切なく美しい!おすすめのピアノ曲まとめ(11〜20)
夜想曲第20番 嬰ハ短調(遺作)フレデリック・ショパン

著名なピアニストとしてだけではなく、作曲家としても多くのピアノ独奏曲を世に送り出し「ピアノの詩人」とも呼ばれるポーランド出身、フレデリック・ショパン。
ショパンの楽曲はまさに切なくも美しい旋律を持った作品が多いイメージですが、こちらの『夜想曲第20番』はまさにその代表的な例の1つと言えそうです。
遺作と名付けられていますが、ショパンの生涯における最後の作品というわけではなく、没後に出版された作品という意味なのですね。
『夜想曲』は1830年、ショパンの実姉が『ピアノ協奏曲第2番』を練習するための作品として、ショパンが20歳の頃に作曲された作品と言われています。
映画がお好きな方であれば、あの名作『戦場のピアニスト』の劇中で流れた作品としても記憶されているかもしれません。
実はこの曲、ショパンがソプラノ歌手のコンスタンツヤ・グワトコフスカに片思いをしていた時期に作られたとも言われており、寄せては返す波のように揺れ動く感情を表現したような楽曲展開の中で、恋に燃える甘美な旋律と実らない思いに対する切ない哀愁のようなものが感じ取れるのは、若き日のショパンのそういった背景も関係しているのでしょう。
ロンド イ短調 K.511ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

『後宮からの誘拐』や『フィガロの結婚』といったオペラから『ジュピター』のようなオーケストラ、レクイエムに『クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581』など数え上げたらきりがないほどの音楽史に残る名作を世に送り出した偉大な作曲家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。
もちろんモーツァルトはピアノ曲という分野においても多くの名曲を生み出していますが、本稿で取り上げるのは1787年の3月、数カ月後にはあの名作『ドン・ジョヴァンニ』を書き上げることとなる重要な年に作曲された楽曲『ロンド イ短調 K.511』です。
他の著名な作品ほど有名ではないかもしれませんが、美しさ以上にメランコリックな旋律と響きは作者の感情がそのまま反映されているかのようで、聴いているだけで胸が締め付けられるような思いがしますね。
高雅で感傷的なワルツ 第2ワルツ,Assez lent(十分に遅く)ト短調Maurice Ravel

心の奥深くを覗き込むような、内省的な雰囲気が魅力の作品で、モーリス・ラヴェルが手掛けた組曲『Valses nobles et sentimentales』に含まれています。
本作は1911年に、作曲者を伏せたままプライベートな演奏会で披露されたという逸話があります。
ゆったりと流れる時間の中に、感傷的でありながらも高貴な旋律が浮かび上がり、聴く人の心に静かに寄り添うかのようです。
伝統的なワルツのリズムに隠された、少々意外な響きが、言葉にならない複雑な感情を表現しているみたいですね。
繊細な音色の変化や、息の長いフレージングを学びたい方にぴったりな一曲。
神秘的な雰囲気を壊さないよう、一つ一つの音に想いを込めて、呼吸するように演奏するのがポイントです!
亡き王女のためのパヴァーヌモーリス・ラヴェル

こちらの『亡き王女のためのパヴァーヌ』を作曲したモーリス・ラヴェルは後年記憶障害に悩まされていたそうなのですが、晩年にこの作品を聴いて「とても美しい曲だが、誰が作ったのか」といったニュアンスのことを語っていたというエピソードがあるそうです。
作曲者本人が、自分が作ったことを忘れた上でこの作品を聴いて「美しい」と評したのですから、その美しさや切なさは折り紙付きと言えますよね。
1899年、フランスの著名な作曲家ラヴェルが手掛けた『亡き王女のためのパヴァーヌ』はピアノ曲として作曲され、後にラヴェル本人が編曲した管弦楽曲としてのバージョンも存在します。
発表当時から大いに評判を呼んだ人気作品ではあるのですが、同業の仲間やラヴェル自身からの評価は芳しくなかったのだとか。
もちろん、前述したように記憶を失ったラヴェル自身の素直な評価がある意味作品の本質を物語っていると言えますよね。
単に美しいだけではない、胸を締め付けられるような哀愁の旋律はぜひピアノ弾きでれば挑戦してみたくもなりますが、聴くだけの印象以上に難易度の高い作品ですから要注意です!





