【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選
ピアノ上級者になると、高速のパッセージや激しいポジション移動をともなう難曲に挑戦する機会が増えると思います。
また、技術面だけでなく、複雑な歴史的背景を持つ作品や、音楽的理解が難しい作品に出あい、つまずくこともあるでしょう。
このような要素を持つ楽曲を弾くことは、ピアノ学習者にとって大きなステップアップのチャンスです!
今回は、テクニックや表現、解釈、いずれの観点からも上級者向けとして知られている楽曲をピックアップしました。
発表会をきっかけに自分の可能性をさらに切り開いていきたい!という方は、最後までじっくりとご覧ください。
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【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選(61〜70)
12の練習曲 Op.10 第5番「黒鍵」Frederic Chopin

上級者になりたての方にオススメしたい作品が、こちらの『12の練習曲 Op.10 第5番「黒鍵」』。
フレデリック・ショパンの名作で『黒鍵のエチュード』というタイトルでも知られています。
ショパンの練習曲のなかで目立って難しいというわけではありませんが、難易度は決して低いものではなく、基礎以上の演奏ができる方でなければ美しく弾くことは難しいと思います。
手が小さく速い演奏が好みの方にとっては、弾きやすい部類の作品なので、ぜひチェックしてみてください。
絵画的練習曲「音の絵」Op.33 第1番 ヘ短調Sergei Rachmaninov

『絵画的練習曲「音の絵」』は全2巻、18曲からなるピアノ独奏曲集です。
1911年に作曲されたOp.33は超絶技巧を要する練習曲として知られていますが、第1曲は比較的難易度が低いとされています。
ショパンの『練習曲 Op.25-4』に似たフレーズがあり、セルゲイ・ラフマニノフ自身も冗談まじりで「ショパンの曲を聴きながら作曲した」と語ったのだとか。
なかなか難儀な曲ですが、ショパンの作品とも聞き比べながら楽しく練習を進めていきましょう。
古風なメヌエットMaurice Ravel

近代クラシックにおいて大きな影響を与えてきたフランス出身の作曲家、モーリス・ラヴェル。
それまでは敷居の高いクラシックでしたが、彼が登場してからクラシックにも民族音楽が取り入れられるようになり、現代クラシックに多大な影響をもたらしました。
こちらの『古風なメヌエット』は、そんな彼の作品のなかで特に難易度の高い作品として知られています。
譜読みが難しい作品ですが、高速のパッセージがふんだんに盛り込まれているわけではないので、上級者になりたての方にもオススメです。
舟歌 Op.60 CT6 嬰ヘ長調Frederic Chopin

舟歌とは、水の都ヴェネツィアのゴンドラをイメージした作品であり、もともとは船頭が船に乗って口ずさんでいた歌が由来なのだとか。
通常の舟歌はゆったりとした8分の6拍子で構成されるのですが、フレデリック・ショパンの『舟歌』は8分の12拍子を用いており、雄大で優雅な雰囲気を演出しているところが特徴ですね。
ショパンにとっては晩年に近い後期の作品で、大変高く評価されていますが、上級者レベルの技術が要求される楽曲でもあります。
陽光に照らされた水面に浮かぶゴンドラを思い浮かべながら、演奏に挑戦してみてください!
鉄道Charles Valentin Alkan

産業革命の象徴である鉄道をモチーフにしたピアノ独奏曲で、シャルル=ヴァランタン・アルカンが1844年に作曲しました。
左手で刻む規則的なリズムと右手の華麗なメロディーラインが鮮やかに絡み合い、蒸気機関車の力強い走行音や規則的な車輪の音を見事に表現しています。
本作は軽快でリズミカルな曲調でありながら、ロマン派音楽特有の情感が豊かな表現も織り込まれており、聴き手を魅了する独創的な作品に仕上がっています。
発表会でインパクトのある演奏を披露したい方や、技巧的な曲に挑戦したい方におすすめの一曲です。
ラジオ番組や鉄道関連のドキュメンタリーでも使用される、多くの人々に愛されている名作です。
パガニーニの主題による狂詩曲 イ短調 Op.43 第18変奏Sergei Rachmaninov

セルゲイ・ラフマニノフの代表作の一つに数えられる『パガニーニの主題による狂詩曲』は、伝説的なイタリアのバイオリニスト兼作曲家ニコロ・パガニーニによる『24の奇想曲 第24番』の主題を変奏した作品です。
主題と24の変奏で構成された作品のなかで、今回紹介している第18変奏は特に著名な部分で単独で演奏されることも多く、映画の中のBGMとしても好んで使われていま。
甘美でいて哀愁を帯びた旋律を耳にしたことがある方も多いのでは?
バイオリンが入ってこその第18変奏と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ピアノソロでも十分に美しい旋律を楽しめますよ。
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22Frederic Chopin

管弦楽とピアノによる協奏曲的作品、『アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22』。
後にピアノ独奏版として編曲された本作は、ショパンの作品のなかでも屈指の難易度をほこることで知られています。
そんな本作のポイントは、なんといってもコーダの付いた三部形式。
右手の装飾音に高度な技巧が要求されるため、繊細なタッチを苦手とする演奏家からは避けられています。
華やかで明るい繊細が好きな方は、ぜひチェックしてみてください。