【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選
ピアノ上級者になると、高速のパッセージや激しいポジション移動をともなう難曲に挑戦する機会が増えると思います。
また、技術面だけでなく、複雑な歴史的背景を持つ作品や、音楽的理解が難しい作品に出あい、つまずくこともあるでしょう。
このような要素を持つ楽曲を弾くことは、ピアノ学習者にとって大きなステップアップのチャンスです!
今回は、テクニックや表現、解釈、いずれの観点からも上級者向けとして知られている楽曲をピックアップしました。
発表会をきっかけに自分の可能性をさらに切り開いていきたい!という方は、最後までじっくりとご覧ください。
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【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選(1〜10)
英雄ポロネーズFrederic Chopin

『英雄ポロネーズ』として親しまれている、フレデリック・ショパンのピアノ作品のなかでも非常に人気に高い『ポロネーズ第6番変イ長調 作品53』。
半音階的な上昇進行や、力強いリズムが印象的な楽曲です。
そしてなんといっても特徴的なのは、中間部のオクターブの連続!
このパッセージはプロでも完璧に弾きこなすのが難しいため、決して簡単とはいえません。
まずは、オクターブ奏法が省略されたアレンジの楽譜で曲の雰囲気を楽しみ、テクニックがついてきたらオリジナルバージョンに挑戦してみるというのもオススメです!
8つの演奏会用練習曲 第3番「トッカティーナ」Nikolai Kapustin

現代クラシックに大きな影響を与えたロシア出身の作曲家、ニコライ・カプースチンさん。
モーリス・ラヴェルさんが提唱した、民族音楽とクラシックのミックスを体現している作曲家で、非常に難易度の高い作品を多く残してきました。
そんなニコライ・カプースチンさんの作品のなかでも『トッカティーナ』は、おしゃれでかっこいい曲として人気の高い作品。
ジャズテイストの現代クラシックで、とにかく素早い指の動きが求められます。
『ラ・カンパネラ』にも劣らないほど、演奏が難しい作品ですので、腕に自信がある方は、ぜひ挑戦してみてください。
ピアノのために 第1曲 プレリュードClaude Debussy

クロード・ドビュッシーが1901年に完成させた全3曲から成るピアノ曲集『ピアノのために』。
古典組曲の形式に全音階や半音階といった革新的な技法が盛り込まれたドビュッシーらしい作品であり、「ドビュッシー独自のピアニズムの始まり」などと評されています。
第1曲の『プレリュード』は、繊細なタッチと大胆な表現が求められる非常に華やかで弾きごたえ抜群の1曲!
上級者の方には、雰囲気の異なる3曲を通して演奏するのもオススメです。
【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選(11〜20)
練習曲 作品10-12「革命」Frederic Chopin

ショパンというと、技巧的な作品というよりも芸術性の高い作品をイメージする方が多いと思います。
もちろん、芸術性の高さはどの作品もピカイチなのですが、なかには技巧に重きを置いた作品が存在します。
そのなかでも特にオススメしたい楽曲が、こちらの『革命のエチュード』。
圧倒的な技巧と芸術性を両立させた作品で、指の俊敏でなめらかな動きが特に重要視されます。
序盤から激しい打鍵が続くので、ある程度の持久力も求められるでしょう。
ぜひチェックしてみてください。
12の超絶技巧練習曲 Op.11-10『レズギンカ』Sergey Lyapunov,

コーカサス地方の民族舞踊を題材にした華麗な作品です。
激しいリズムと情熱的な旋律が特徴で、ピアニストの技量が存分に発揮されます。
1897年から1905年にかけて作曲された本作は、フランツ・リストの『超絶技巧練習曲』に触発されたものです。
エネルギッシュで活気に満ちた曲調は、聴く者を魅了します。
ピアノの表現力を極限まで引き出す、挑戦的なレパートリーとして知られており、コンサートやコンクールでも人気があります。
高度な技巧と豊かな音楽性を追求したい上級ピアニストの皆さんにぜひおすすめです。
クライスレリアーナRobert Schumann

8つの楽章からなるこの作品は、激しい情熱と静かな瞑想が交互に現れる構成になっています。
1838年に作曲されたこの曲は、ロベルト・シューマンの内面的な葛藤を反映しており、シューマンの創作活動の中でも特に重要な位置を占めています。
フロレスタンとオイゼビウスという二つの人格を象徴する音楽表現が、聴く人の心を揺さぶります。
高度な技術を要する難曲ですが、その深い感情表現は多くの人々に感動を与え続けています。
ピアノ演奏技術を磨きたい上級者や、ロマン派音楽の魅力を深く味わいたい方におすすめの1曲です。
献呈Schumann=Liszt

ロベルト・シューマンが結婚式前夜に妻クララに贈った歌曲集『ミルテの花 op.25』を、ピアノの魔術師フランツ・リストがピアノ独奏用に編曲したものが、このシューマン=リストの『献呈』です。
編曲されたクラシック作品の中には、独特のアレンジが加えられて原型をとどめていない作品も数多くありますが、こちらの作品はシューマンが作曲した歌曲を忠実に再現しつつ、リストらしいピアニスティックな表現が加えられており、非常に上品な作品に仕上げられています。
原曲の歌曲を聴いてから弾くと、より演奏のイメージが明確になりますよ!






