【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選
ピアノ上級者になると、高速のパッセージや激しいポジション移動をともなう難曲に挑戦する機会が増えると思います。
また、技術面だけでなく、複雑な歴史的背景を持つ作品や、音楽的理解が難しい作品に出あい、つまずくこともあるでしょう。
このような要素を持つ楽曲を弾くことは、ピアノ学習者にとって大きなステップアップのチャンスです!
今回は、テクニックや表現、解釈、いずれの観点からも上級者向けとして知られている楽曲をピックアップしました。
発表会をきっかけに自分の可能性をさらに切り開いていきたい!という方は、最後までじっくりとご覧ください。
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【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選(71〜80)
ロンド・ブリランテOp.62Carl Maria von Weber

ロマン派初期に活躍し、オペラや劇付随音楽、協奏曲などの作曲家として知られるカール・マリア・フォン・ウェーバー。
『ロンド・ブリランテOp.62』は、そんな彼が残したピアノ作品の一つで、『華麗なロンド』『戯れ言』などのタイトルでも親しまれています。
この曲はドレスデンの宮廷のサロンで演奏するために作曲されたもので、上品な華やかさと次々とやってくるオペラを思わせる場面転換が魅力的な作品となっています。
細かい音の粒をそろえ正確に弾くのはもちろん、曲調の変化にも注目してスケールの大きな演奏に仕上げましょう。
スペインChick Corea

クラシックとジャズをミックスさせたコンテンポラリーな音楽性で人気を集めた作曲家、チック・コリアさん。
クラシックというとやや疑問符が残るかと思いますが、こちらの『スペイン』はぜひとも上級者を目指す方に取り組んでいただきたい作品の一つ。
この曲の難しさはなんといっても、リズム感と指の俊敏な動きにあると思います。
ジャズテイストの作品にありがちな、鍵盤上を駆けまわるようなフレーズや、リズムをとらえにくいフレーズが多く登場しますので、上級者としてさらなるレベルアップをはかるために、ぜひチャレンジしてみてください!
トッカータ ニ短調 Op.11Sergei Prokofiev

20世紀を代表する作曲家の1人、セルゲイ・プロコフィエフさんの作品です。
1912年に完成した本作は、高度な技巧を要する難曲として知られています。
複雑な音の重なりが特徴的で、作曲者自身も演奏に苦心したといわれるほどの難易度ですが、その分演奏者の技量を存分に発揮できる曲でもあります。
迅速なテンポと力強いリズムが織りなす独特の世界観は、聴く人の心をつかんで離しません。
ピアノの技巧を極めたい方にぜひオススメしたい1曲です。
【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選(81〜90)
伝説 S.175 第2曲「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」Franz Liszt

ひとくちに難曲といってもその種類はさまざま。
『マゼッパ』のような一点集中型の難しさもあれば、あらゆる技巧を含んだ『トッカータ』のようなあらゆる技巧が盛り込まれた難しさもあります。
今回、紹介するこちらの『伝説 S.175 第2曲「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」』は後者にあたる作品。
リストの独特の指使いは本作でもしっかりと反映されており、体力もそれなりに必要とする作品です。
カバーしなければならない技術が多いので、一般的な楽曲に対する評価以上に難しさを覚える作品といえるでしょう。
メンデルスゾーンの劇音楽「真夏の夜の夢」より「スケルツォ」Mendelssohn=Rakhmaninov

フェリックス・メンデルスゾーンの代表作の一つである、シェイクスピアの戯曲に基づいた劇音楽。
本作は、妖精たちの軽快な踊りを描写した楽曲で、リズミカルで生き生きとした旋律が特徴です。
メンデルスゾーンが17歳の時に作曲した序曲と、34歳の時に作曲した劇付随音楽から成り立っており、彼の才能の成長を感じられます。
軽快で明るい雰囲気を持ち、妖精たちのいたずらや遊び心が感じられる本作は、テクニックや表現力を磨きたいピアノ学習者の方にオススメです。
発表会をきっかけに、自分の可能性を切り開いていきたい方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
クープランの墓『トッカータ』Maurice Ravel

第一次世界大戦で亡くなった友人たちへの追悼の意を込めて作られた6曲の組曲のフィナーレとなっているこの楽曲。
速いテンポと技巧的なパッセージが特徴で、バロック時代から発展した形式に近代的な解釈を加えた珠玉の作品です。
1919年4月にパリのサル・ガヴォーで初演され、当時から演奏家や聴衆を魅了し続けています。
本作は華麗で力強い響きに加え、モーリス・ラヴェルによる独自の和声やリズム感が絶妙に融合しており、聴衆を圧倒する迫力があります。
高度な演奏技術が必要ですが、会場の観客を魅了できる素晴らしい作品となっているため、ピアノ発表会で演奏したい方にぴったりの1曲です。
8つの演奏会用練習曲より 第8曲「終曲」Nikolai Kapustin

ジャズの要素を巧みに取り入れたクラシックピアノ曲で、力強さとエネルギーに満ちた演奏効果の高い作品です。
8分音符を基調とした力強い第1主題と、柔らかな印象の第2主題が見事に絡み合い、華麗なソナタ形式で構成されています。
1984年に書き上げられたこの楽曲は、複雑なリズム構造と急速なパッセージを含み、ピアニストに高い技術を要求しますが、ジャズの軽快さと自由さも感じられる魅力的な1曲です。
本作は、クラシック音楽の技巧とジャズのリズム感を兼ね備えており、発表会で演奏すれば観客を魅了できるでしょう。
演奏には相当な練習時間が必要ですが、華やかで聴き映えのする作品を披露したい上級者の方にぴったりです。