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【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選

ピアノ上級者になると、高速のパッセージや激しいポジション移動をともなう難曲に挑戦する機会が増えると思います。

また、技術面だけでなく、複雑な歴史的背景を持つ作品や、音楽的理解が難しい作品に出あい、つまずくこともあるでしょう。

このような要素を持つ楽曲を弾くことは、ピアノ学習者にとって大きなステップアップのチャンスです!

今回は、テクニックや表現、解釈、いずれの観点からも上級者向けとして知られている楽曲をピックアップしました。

発表会をきっかけに自分の可能性をさらに切り開いていきたい!という方は、最後までじっくりとご覧ください。

【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選(41〜50)

ピアノソナタ第3番 ロ短調 Op.58 第4楽章Frederic Chopin

【感謝!90万人】ショパン – ピアノ・ソナタ第3番第4楽章 – Chopin Piano Sonata No.3 h-moll Op.58-4 Finale – クラシック – CANACANA
ピアノソナタ第3番 ロ短調 Op.58 第4楽章Frederic Chopin

激しさときらびやかさが印象的なショパンの名曲『ピアノソナタ第3番 ロ短調 Op.58 第4楽章』。

この作品のポイントはなんといっても冒頭部分と終盤ではないでしょうか。

冒頭の部分は転調が繰り返されるため、圧倒的な没入感を持っています。

終盤に関してはロンド形式の特徴である激しいものに仕上がっています。

そんな本作は、高難易度の作品としても有名です。

特に3版の難易度は相当に高いのでチェックしてみてください。

【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選(51〜60)

ノクターン 第8番 Op.27-2Frederic Chopin

Chopin:Nocturne No.8 Des-dur Op.27-2 Shohei Sekimoto(pf.)
ノクターン 第8番 Op.27-2Frederic Chopin

難曲の多いショパンの作品のなかでも、特にオススメしたいのが、こちらの『ノクターン 第8番 Op.27-2』。

ショパンの作品といえば左手の伴奏形が複雑なことでも知られていますが、本作でもそれは健在で、大きな跳躍を含む分散和音の伴奏型が用いられています。

右手の単旋律で見られる装飾的変化も印象的で、非和声音を盛り込んだ即興的なパッセージが登場します。

さらに、演奏が進むごとにそれらのパートの使用頻度が高くなっていくため、ゆったりとした曲でありながらも、相当な実力が求められる難曲といえるでしょう。

月の光Claude Debussy

高音質【Clair de lune−Debussy】ドビュッシー-月の光/CANACANA
月の光Claude Debussy

これから上級者にステップアップしていこうとされている中級者の方にオススメしたい作品が、クロード・ドビュッシーの『月の光』です。

非常に難しい作品というわけではありませんが、ピアニッシモの部分が多く、繊細なタッチが求められます。

この静けさのなかで、クレッシェンドやデクレッシェンドを付けながら表情豊かな演奏に仕上げるの至難の業!

実際に演奏してみると、譜面やピアニストたちの演奏からは気づけない難易度の高さに驚かれるはずです。

繊細なタッチを習得したい方は、ぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか?

鉄道Charles Valentin Alkan

アルカン : 鉄道 【19_情熱的でかっこいい楽譜と解説付きクラシックピアノ曲】
鉄道Charles Valentin Alkan

産業革命の象徴である鉄道をモチーフにしたピアノ独奏曲で、シャルル=ヴァランタン・アルカンが1844年に作曲しました。

左手で刻む規則的なリズムと右手の華麗なメロディーラインが鮮やかに絡み合い、蒸気機関車の力強い走行音や規則的な車輪の音を見事に表現しています。

本作は軽快でリズミカルな曲調でありながら、ロマン派音楽特有の情感が豊かな表現も織り込まれており、聴き手を魅了する独創的な作品に仕上がっています。

発表会でインパクトのある演奏を披露したい方や、技巧的な曲に挑戦したい方におすすめの一曲です。

ラジオ番組や鉄道関連のドキュメンタリーでも使用される、多くの人々に愛されている名作です。

別れの曲Frederic Chopin

別れの曲 エチュード Op.10-3/ショパン/Chopin Etude Op.10 No.3/ピアノ/クラシック/Piano/classic/CANACANA
別れの曲Frederic Chopin

ショパンの名作『別れの曲』。

メディアでもよく耳にする曲のため、誰でも一度は聞き覚えがあると思います。

ゆったりとした曲調であるため、難しいとイメージを持っている方は少ないのではないでしょうか?

確かにこの作品は、テクニック的に超高難度というわけではありません。

しかし、表現力の部分に関しては圧倒的な難易度をほこり、ピアニストの腕が如実に反映されます。

演奏者によって表現方法が大きく異なるので、ぜひさまざまな演奏を聴き比べてみてください。

12の超絶技巧練習曲 作品11-10 『レズギンカ』Sergey Lyapunov,

2024特級二次予選/リャプノフ:12の超絶技巧練習曲 Op.11 より 第10番「レズギンカ」/pf塩﨑 基央:Shiozaki, Motochika
12の超絶技巧練習曲 作品11-10 『レズギンカ』Sergey Lyapunov,

カフカス地方の民族舞踊をモチーフにした壮大な作品で、セルゲイ・リャプノフによって1897年に作曲されました。

リズミカルな躍動感と情熱的な旋律が特徴的で、聴衆を魅了する華やかさを持っています。

本作は、激しい躍動感と繊細な表現力を兼ね備え、ロシアの民族音楽の要素を巧みに織り込んだ芸術性の高い楽曲となっています。

高度な技巧を要する曲調ながら、聴く人には難しさを感じさせない心地よい音の流れが魅力です。

演奏時間約7分という比較的コンパクトな長さも、発表会での披露に適しています。

ピアノの表現力を存分に引き出せる本作は、豊かな音楽性と確かな技術を持つピアニストの方にぴったりの1曲といえるでしょう。

クープランの墓 第6曲「トッカータ」Maurice Ravel

戦争の悲惨さと友情の尊さが込められた『クープランの墓』は、フランスの作曲家モーリス・ラヴェルさんが、第一次世界大戦で失った友人たちへの追悼の思いを込めて作曲した全6曲からなる組曲です。

最終曲の『トッカータ』は、同音連打が続く技巧的な難しさと感情的な深みを兼ね備えた楽曲。

4分の2拍子のホ短調で始まり、途中で調性が変化しながら壮大なクライマックスへと向かいます。

音楽の力強さを感じさせてくれる1曲です。