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【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選

ピアノ上級者になると、高速のパッセージや激しいポジション移動をともなう難曲に挑戦する機会が増えると思います。

また、技術面だけでなく、複雑な歴史的背景を持つ作品や、音楽的理解が難しい作品に出あい、つまずくこともあるでしょう。

このような要素を持つ楽曲を弾くことは、ピアノ学習者にとって大きなステップアップのチャンスです!

今回は、テクニックや表現、解釈、いずれの観点からも上級者向けとして知られている楽曲をピックアップしました。

発表会をきっかけに自分の可能性をさらに切り開いていきたい!という方は、最後までじっくりとご覧ください。

【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選(41〜50)

月の光Claude Debussy

高音質【Clair de lune−Debussy】ドビュッシー-月の光/CANACANA
月の光Claude Debussy

これから上級者にステップアップしていこうとされている中級者の方にオススメしたい作品が、クロード・ドビュッシーの『月の光』です。

非常に難しい作品というわけではありませんが、ピアニッシモの部分が多く、繊細なタッチが求められます。

この静けさのなかで、クレッシェンドやデクレッシェンドを付けながら表情豊かな演奏に仕上げるの至難の業!

実際に演奏してみると、譜面やピアニストたちの演奏からは気づけない難易度の高さに驚かれるはずです。

繊細なタッチを習得したい方は、ぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか?

【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選(51〜60)

幻想曲 ニ短調,K.397Wolfgang Amadeus Mozart

モーツァルト: 幻想曲 ニ短調,K.397 Pf.赤松林太郎:Akamatsu,Rintaro
幻想曲 ニ短調,K.397Wolfgang Amadeus Mozart

モーツァルトの代表的な高難易度の楽曲、『幻想曲 ニ短調 K.397』。

一般的に上級者向けとされるピアノ作品は、どれも速弾きであったり持久力が求められるような、わかりやすい難易度の高さが印象的な楽曲ばかりです。

しかし、こちらの楽曲は違います。

速弾きも持久力も求められないこの作品の何が難しいのか。

その答えは表現力にあります。

ただ音符を追うだけの演奏では、あまりにも無機質に聞こえてしまうこの曲。

抑揚や表現力の面で見れば、間違いなくトップクラスの難易度を持つ作品といえるでしょう。

楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」Sergei Rachmaninov

ラフマニノフ/楽興の時 第4番 ホ短調,Op.16/演奏:石井絵里奈
楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」Sergei Rachmaninov

哀愁のただようメロディが印象的なセルゲイ・ラフマニノフさんの名曲『楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」』。

ラフマニノフさんはピアニストとしても評価が高く、非常に手が大きかったことで知られています。

この作品でもそんな彼の手の大きさはしっかりと反映されており、右手のオクターブが何度も登場します。

細かいスラーがあるにもかかわらず、スタッカートを強調しなければならない部分やオクターブの連続など、高度なテクニックを要する部分が多いので、上級者でこの楽曲を練習したことがない方は、ぜひ取り組んでみてください。

演奏会用アレグロ イ長調 Op.46Frederic Chopin

Mei-Ting Sun – Allegro de concert in A major, Op. 46 (second stage, 2010)
演奏会用アレグロ イ長調 Op.46Frederic Chopin

難曲として知られるショパンのピアノ独奏曲『演奏会用アレグロ』。

今回はその中から、こちらの『演奏会用アレグロ イ長調 Op.46』をオススメしたいと思います。

本作の難しさはなんといっても、速いオクターブ。

手の大きさはもちろんのこと、すばやく正確なポジショニングも求められる高難易度の作品です。

ただただ難しいだけではなく、ショパンならではの洗練された演奏効果もすばらしいので、ぜひチェックしてみてください。

アレグロ・アパショナート Op.70Camille Saint-Saëns

2008入賞者記念 横山 瑠佳/Saint-Saens:アレグロ・アパッショナート Op.70
アレグロ・アパショナート Op.70Camille Saint-Saëns

フランスの作曲家カミーユ・サン=サーンスによる情熱的なピアノ曲。

1884年に作曲されたこの作品は、嬰ハ短調で始まり、嬰ハ長調で終わる複合三部形式の曲で、冒頭のファ♯-ソ♯-シ♯の3音モチーフが印象的。

力強い主題と叙情的なエピソードが交錯する構成は、演奏者の技術と表現力を存分に引き出します。

高度な技巧を要する本作は、発表会はもちろん、コンクールやリサイタルでの演奏にもオススメの、ダイナミックな楽曲です。

別れの曲Frederic Chopin

別れの曲 エチュード Op.10-3/ショパン/Chopin Etude Op.10 No.3/ピアノ/クラシック/Piano/classic/CANACANA
別れの曲Frederic Chopin

ショパンの名作『別れの曲』。

メディアでもよく耳にする曲のため、誰でも一度は聞き覚えがあると思います。

ゆったりとした曲調であるため、難しいとイメージを持っている方は少ないのではないでしょうか?

確かにこの作品は、テクニック的に超高難度というわけではありません。

しかし、表現力の部分に関しては圧倒的な難易度をほこり、ピアニストの腕が如実に反映されます。

演奏者によって表現方法が大きく異なるので、ぜひさまざまな演奏を聴き比べてみてください。

夜のガスパール 第3曲「スカルボ」Maurice Ravel

太田糸音/ラヴェル:夜のガスパール~第3曲:スカルボ
夜のガスパール 第3曲「スカルボ」Maurice Ravel

モーリス・ラヴェルの作品のなかでも、屈指の難易度をほこるといわれている作品『夜のガスパール 第3曲「スカルボ」』。

前衛的な表現を作り上げたラヴェルですが、本作でもその個性はいかんなく発揮されており、速いパッセージや難しいオクターブが連発するなかで、細かい表現を達成しなければなりません。

単純な難易度だけなら他の高難易度の曲に劣ることもあるものの、弾くのに精いっぱいの状態であれば、細かい表現を演出していくのは相当難しいといわざるをえません。

表現力に自信のある方は、ぜひ取り組んでみてください。