【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選
ピアノ上級者になると、高速のパッセージや激しいポジション移動をともなう難曲に挑戦する機会が増えると思います。
また、技術面だけでなく、複雑な歴史的背景を持つ作品や、音楽的理解が難しい作品に出あい、つまずくこともあるでしょう。
このような要素を持つ楽曲を弾くことは、ピアノ学習者にとって大きなステップアップのチャンスです!
今回は、テクニックや表現、解釈、いずれの観点からも上級者向けとして知られている楽曲をピックアップしました。
発表会をきっかけに自分の可能性をさらに切り開いていきたい!という方は、最後までじっくりとご覧ください。
- 【上級者向け】聴き映え重視!ピアノ発表会で弾きたいクラシック音楽
- 【上級】弾けたら超絶かっこいい!ピアノの名曲選
- 【大人向け】ピアノ発表会にオススメ!聴き映えする名曲を厳選
- 【中級レベル】ピアノで弾けるかっこいい曲【発表会にもおすすめ】
- 【ピアノ名曲】難しそうで意外と簡単!?発表会にもオススメの作品を厳選
- ピアノで弾けたらかっこいい!魅力抜群の名曲たちをピックアップ
- 【中級者向け】挑戦!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめの名曲
- 【ピアノ発表会】中学生の演奏にピッタリ!聴き映えする曲を厳選
- 【中級レベル】華やかな旋律が印象的なピアノの名曲を厳選!
- 美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い
- 【上級】ピアノ連弾作品|4手の重厚な響きを味わえる珠玉の名曲たち
- 【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ
- 【初級~中級】難易度が低めなショパンの作品。おすすめのショパンの作品
【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選(51〜60)
ピアノソナタ第18番 K.576Wolfgang Amadeus Mozart

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが、最後に書き上げたピアノソナタ。
1789年にプロイセンの王女のために作曲されたこの作品は、モーツァルトの存命中には出版されず、1805年に初めて世に出ました。
高度な技術を要する対位法的なパッセージが特徴的な本作は、モーツァルトのピアノソナタのなかでも特に難しい作品の一つとされています。
発表会で披露すれば、大きな自信につながるはず!
怖がらずチャレンジしてみましょう!
「版画」より第3曲「雨の庭」Claude Debussy

母国の庭園にふりかかる雨をテーマにしたクロード・ドビュッシーの作品『「版画」より第3曲「雨の庭」』。
豊かな表現で日本でも人気を集めているドビュッシー。
ピアノ曲に関しても小さくまとまらない、派手な作品が多いことで知られています。
こちらの楽曲にも、そんなドビュッシーの特徴が反映されていますよ。
主題が下段の最低音にある部分は、メロディを響かせにくいため。
ゆっくりじっくり練習する必要があります。
タッチのコントロールに自信のある方は、ぜひ挑戦してみてください。
巡礼の年 第3年 S.163/R.10 A283 第4曲 エステ荘の噴水Franz Liszt

こちらの『エステ荘の噴水』は、ハンガリー出身のピアニスト兼作曲家で超絶技巧でも知られるフランツ・リストによるピアノ独奏曲集『巡礼の年』の『第3年』の第4曲で、代表作の一つとして知られる作品。
繊細かつ大胆なアルペジオで水の動きを表現した華麗な楽曲であり、後にモーリス・ラヴェルの『水の戯れ』やクロード・ドビュッシー『水の反映』に直接的な影響を与えたともいわれています。
全編に渡ってアルペジオやトレモロの響きが実に美しくドラマチックですが、暑苦しいものではなくどこまでも繊細でロマンチックというのが本当に素晴らしいですよね。
暑くて眠れない夏の夜、きらきらと舞う水をイメージしながらぜひ聴いてみてほしいです。
幻想小曲集 作品12-2「飛翔」Robert Schumann

8曲からなるピアノ小品集『幻想小曲集 作品12』の第2曲『飛翔』は、コンクールや発表会、コンサートなどで演奏される機会の多い作品。
冒頭の力強い短調部分と、甘くやさしい長調部分の対比の美しさに魅了され、「この曲を弾いてみたい」と憧れるピアノ学習者も多いんです。
ドラマチックな展開をピアノの音で十分に表現できるよう、テクニックだけでなく、強弱や表現記号にも注目しながら練習しましょう。
他の7曲も魅力的なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選(61〜70)
幻想的小品集 前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2「鐘」Sergei Rakhmaninov

1890年代に大活躍したロシアの作曲家、セルゲイ・ラフマニノフさん。
こちらの『幻想的小品集 前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2「鐘」』はラフマニノフの作品のなかでも、特に有名な作品です。
ラフマニノフは非常に手が大きかったため、この作品も余裕を持って10度を演奏できなければなりません。
ラフマニノフ規格の作品を手の小さい方が演奏するのは、まさに至難の業!
ただ、鐘の音を模したパッセージやオクターブの連続は非常に華やかで演奏効果も高いため、聴き映えを求める方にはうってつけの作品といえるかもしれません。
ピアノソナタ第1番 作品2-1 第4楽章Ludwig van Beethoven

力強く情熱的な演奏が魅力の一曲です。
2分の2拍子のプレスティッシモ(非常に速く)で書かれ、三連音符の分散和音と和音の刻みが織りなす躍動感があふれる展開が聴く人の心をつかみます。
ピアノとフォルテの強弱の対比が効果的に使われ、オクターヴの順次下降が印象的な副次主題も、会場全体を引き込む魅力に満ちています。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは1796年にウィーンのArtaria社からこの作品を出版し、師であるフランツ・ヨーゼフ・ハイドンに献呈しました。
テクニックに自信のある方にぴったりの、聴衆を魅了できる演奏会向けのレパートリーとしておすすめです。
ワルツ 第6番 変ニ長調「小犬のワルツ」Frederic Chopin

ピアノ独奏のために書かれたこの楽曲は、軽快で華やかなメロディが特徴的です。
右手の速いスケールと左手の安定したワルツリズムが絶妙に組み合わさり、まるで小犬が楽しげに駆け回る様子を描写しているかのようです。
1846年から1848年にかけて作曲され、デルフィナ・ポトツカ伯爵夫人に献呈されました。
演奏時間は約1分半から2分と短めですが、高度な技術と表現力が要求される曲でもあります。
クラシック音楽ファンはもちろん、ピアノ演奏を学ぶ方にもおすすめの一曲です。
映画やアニメのBGMとしても使用され、幅広い層に親しまれています。