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【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選

ピアノ上級者になると、高速のパッセージや激しいポジション移動をともなう難曲に挑戦する機会が増えると思います。

また、技術面だけでなく、複雑な歴史的背景を持つ作品や、音楽的理解が難しい作品に出あい、つまずくこともあるでしょう。

このような要素を持つ楽曲を弾くことは、ピアノ学習者にとって大きなステップアップのチャンスです!

今回は、テクニックや表現、解釈、いずれの観点からも上級者向けとして知られている楽曲をピックアップしました。

発表会をきっかけに自分の可能性をさらに切り開いていきたい!という方は、最後までじっくりとご覧ください。

【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選(41〜50)

巡礼の年 第3年 S.163/R.10 A283 第4曲 エステ荘の噴水Franz Liszt

巡礼の年 第3年から 「エステ荘の噴水」  フランツ・リスト
巡礼の年 第3年 S.163/R.10 A283 第4曲 エステ荘の噴水Franz Liszt

こちらの『エステ荘の噴水』は、ハンガリー出身のピアニスト兼作曲家で超絶技巧でも知られるフランツ・リストによるピアノ独奏曲集『巡礼の年』の『第3年』の第4曲で、代表作の一つとして知られる作品。

繊細かつ大胆なアルペジオで水の動きを表現した華麗な楽曲であり、後にモーリス・ラヴェルの『水の戯れ』やクロード・ドビュッシー『水の反映』に直接的な影響を与えたともいわれています。

全編に渡ってアルペジオやトレモロの響きが実に美しくドラマチックですが、暑苦しいものではなくどこまでも繊細でロマンチックというのが本当に素晴らしいですよね。

暑くて眠れない夏の夜、きらきらと舞う水をイメージしながらぜひ聴いてみてほしいです。

メフィスト・ワルツ 第1番 S.514 『村の居酒屋での踊り』Franz Liszt

ピアノ発表会の定番として愛され続けているのは、悪魔のフィドル弾きと美しい踊り子の恋を描いた情熱的なワルツ。

19世紀ロマン派を代表するピアニスト、フランツ・リストの作品です。

1856年から1861年にかけて作曲され、村の居酒屋を舞台に繰り広げられる官能的な物語を音楽で表現しています。

冒頭から響き渡る五度の和音の積み重ねや、激しいリズムの中に織り込まれたロマンティックな旋律は、聴衆を魅了せずにはいられません。

本作はさまざまな映画やドラマでも使用され、その劇的な音楽性が映像作品の中でも効果的に活かされています。

ピアノの技巧を存分に活かし、聴衆を圧倒したい発表会でぜひ演奏してみてはいかがでしょうか。

幻想曲 ニ短調,K.397Wolfgang Amadeus Mozart

モーツァルト: 幻想曲 ニ短調,K.397 Pf.赤松林太郎:Akamatsu,Rintaro
幻想曲 ニ短調,K.397Wolfgang Amadeus Mozart

モーツァルトの代表的な高難易度の楽曲、『幻想曲 ニ短調 K.397』。

一般的に上級者向けとされるピアノ作品は、どれも速弾きであったり持久力が求められるような、わかりやすい難易度の高さが印象的な楽曲ばかりです。

しかし、こちらの楽曲は違います。

速弾きも持久力も求められないこの作品の何が難しいのか。

その答えは表現力にあります。

ただ音符を追うだけの演奏では、あまりにも無機質に聞こえてしまうこの曲。

抑揚や表現力の面で見れば、間違いなくトップクラスの難易度を持つ作品といえるでしょう。

「版画」より第3曲「雨の庭」Claude Debussy

雨の庭(ドビュッシー)Debussy – Jardins sous la pluie – Estampes – pianomaedaful
「版画」より第3曲「雨の庭」Claude Debussy

母国の庭園にふりかかる雨をテーマにしたクロード・ドビュッシーの作品『「版画」より第3曲「雨の庭」』。

豊かな表現で日本でも人気を集めているドビュッシー。

ピアノ曲に関しても小さくまとまらない、派手な作品が多いことで知られています。

こちらの楽曲にも、そんなドビュッシーの特徴が反映されていますよ。

主題が下段の最低音にある部分は、メロディを響かせにくいため。

ゆっくりじっくり練習する必要があります。

タッチのコントロールに自信のある方は、ぜひ挑戦してみてください。

舟歌 Op.60 CT6 嬰ヘ長調Frederic Chopin

【10 minutes concert】第5回 ピアノ:藤田 真央 ショパン/舟歌 Op.60 CT6 嬰ヘ長調
舟歌 Op.60 CT6 嬰ヘ長調Frederic Chopin

舟歌とは、水の都ヴェネツィアのゴンドラをイメージした作品であり、もともとは船頭が船に乗って口ずさんでいた歌が由来なのだとか。

通常の舟歌はゆったりとした8分の6拍子で構成されるのですが、フレデリック・ショパンの『舟歌』は8分の12拍子を用いており、雄大で優雅な雰囲気を演出しているところが特徴ですね。

ショパンにとっては晩年に近い後期の作品で、大変高く評価されていますが、上級者レベルの技術が要求される楽曲でもあります。

陽光に照らされた水面に浮かぶゴンドラを思い浮かべながら、演奏に挑戦してみてください!

演奏会用練習曲「騎士」 Op.17Charles Valentin Alkan

変ロ長調の壮大な世界が広がる楽曲で、シャルル=ヴァランタン・アルカンの傑作として知られています。

高速パッセージと和音の連打、両手で奏でるオクターブ技法など、次々と繰り出される華麗な演奏技術は、まるで中世の騎士が颯爽と馬を駆る姿を彷彿とさせます。

1844年に出版された本作は、力強さと優雅さを兼ね備えた6分間の演奏で、会場全体を圧倒的な存在感で魅了します。

極めて高度な技巧を要する曲ですが、ピアノの魅力を存分に引き出せる作品として、発表会でインパクトのある演奏を目指す方にぴったりです。

聴衆を魅了する表現力と確かな技術を持つピアニストの皆様に、ぜひチャレンジしていただきたい一曲です。

スケルツォ 第2番 Op.31Frederic Chopin

【感謝!100万人】スケルツォ第2番 Op.31 – ショパン – Scherzo No.2 Op.31 – Chopin – クラシックピアノ – CANACANA
スケルツォ 第2番 Op.31Frederic Chopin

偉大な作曲家、フレデリック・ショパンによる難曲『スケルツォ 第2番 Op.31』。

1837年に作曲された本作は、明るく華麗でロマンを感じさせる転調と印象的なコーダが特徴です。

変ロ短調の4分の3拍子、ロンド形式に近いソナタ形式で構成されており、右手で優美な旋律を奏でながら左手で音域の広い高難度の伴奏を穏やかに演奏することが求められます。

不協和音を含む主題は高い演奏効果もほこるので、ぜひチェックしてみてください。