【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選
ピアノ上級者になると、高速のパッセージや激しいポジション移動をともなう難曲に挑戦する機会が増えると思います。
また、技術面だけでなく、複雑な歴史的背景を持つ作品や、音楽的理解が難しい作品に出あい、つまずくこともあるでしょう。
このような要素を持つ楽曲を弾くことは、ピアノ学習者にとって大きなステップアップのチャンスです!
今回は、テクニックや表現、解釈、いずれの観点からも上級者向けとして知られている楽曲をピックアップしました。
発表会をきっかけに自分の可能性をさらに切り開いていきたい!という方は、最後までじっくりとご覧ください。
【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選(41〜50)
パルティータJ.S.Bach

バッハの名作『パルティータ』。
バッハの作品は音楽性の強さが目立つため、難しい作品のイメージがないかもしれませんが、実はこの『パルティータ』は難易度の高い作品として知られています。
そんなこの作品の難しさを底上げしているのは、2曲目の『アルマンド』と4曲目の『サラバンド』!
テクニック面で高度な要求をされる作品ではありませんが、雰囲気や表現といった部分では上級者向けの曲といえるでしょう。
ぜひ挑戦してみてください。
結婚行進曲Richard Wagner

結婚をテーマにしたクラシックの作品は多く存在します。
そのなかでも特に有名な作品といえば、メンデルスゾーンとワーグナーの『結婚行進曲』ではないでしょうか?
どちらも中級者から上級者へとステップアップするピアニストによって演奏されることの多い作品ですが、ワーグナーの方はメンデルスゾーンに比べてゆったりとしているため、より高い表現力が求められます。
華やかなメロディをうまく表現するのは難しいですし、編曲によって上級者でも難しいレベルになっているものもあるので、ぜひチェックしてみてください。
ピアノソナタ第1番 作品2-1 第4楽章Ludwig van Beethoven

力強く情熱的な演奏が魅力の一曲です。
2分の2拍子のプレスティッシモ(非常に速く)で書かれ、三連音符の分散和音と和音の刻みが織りなす躍動感があふれる展開が聴く人の心をつかみます。
ピアノとフォルテの強弱の対比が効果的に使われ、オクターヴの順次下降が印象的な副次主題も、会場全体を引き込む魅力に満ちています。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは1796年にウィーンのArtaria社からこの作品を出版し、師であるフランツ・ヨーゼフ・ハイドンに献呈しました。
テクニックに自信のある方にぴったりの、聴衆を魅了できる演奏会向けのレパートリーとしておすすめです。
3つの演奏会用練習曲 S.144 第2番『軽やかさ』Franz Liszt

いくつもの恐ろしく難しい練習曲を作り上げてきたリスト。
『超絶技巧練習曲』や『パガニーニによる大練習曲』が有名ですが、今回はサロン音楽の要素を持った練習曲を紹介したいと思います。
それがこちらの『3つの演奏会用練習曲 S.144 第2番『軽やかさ』。
3連符から7連符に変わる印象的な構成で、右手に関してはさまざまな技術が詰め込まれています。
リストの作品の中ではマイナーな部類に入るかもしれませんが、非常にドラマティックで美しい作品ですのでぜひチェックしてみてください。
4つの練習曲 Op.2 第1番Sergei Prokofiev

20世紀を代表する作曲家の1人、セルゲイ・プロコフィエフさんの作品です。
1909年、18歳の若さで作曲された『4つの練習曲 Op.2』の第1番は、プロコフィエフさんの独創性と技術の高さを示す作品となっています。
複雑なリズムと力強い音楽性が特徴的で、演奏者の技術と表現力が試される本作。
ニ短調で書かれたこの曲は、短い作品でありながらも、情熱的で挑戦的な内容となっています。
彼の才能の片りんを垣間見ることができる貴重な1曲を、発表会で演奏してみませんか?
6つの前奏曲とフーガ,Op.35 第1番 前奏曲Felix Mendelssohn

メンデルスゾーンの代表的な作品『6つの前奏曲とフーガ Op.35 第1番 前奏曲』。
バッハから強い影響を受けたメロディから徐々にロマン派の印象が見えてくる作品で、難易度の高さから現在でも多くのピアニストによって演奏されています。
そんなこの作品の難しさはなんといっても、後半のテンポが速くなる部分ではないでしょうか?
速弾きの難しさに加えて、高い表現力も求められるので、まさに上級者向けのピアノ曲といえるでしょう。
「版画」より第3曲「雨の庭」Claude Debussy

母国の庭園にふりかかる雨をテーマにしたクロード・ドビュッシーの作品『「版画」より第3曲「雨の庭」』。
豊かな表現で日本でも人気を集めているドビュッシー。
ピアノ曲に関しても小さくまとまらない、派手な作品が多いことで知られています。
こちらの楽曲にも、そんなドビュッシーの特徴が反映されていますよ。
主題が下段の最低音にある部分は、メロディを響かせにくいため。
ゆっくりじっくり練習する必要があります。
タッチのコントロールに自信のある方は、ぜひ挑戦してみてください。