【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選
ピアノ上級者になると、高速のパッセージや激しいポジション移動をともなう難曲に挑戦する機会が増えると思います。
また、技術面だけでなく、複雑な歴史的背景を持つ作品や、音楽的理解が難しい作品に出あい、つまずくこともあるでしょう。
このような要素を持つ楽曲を弾くことは、ピアノ学習者にとって大きなステップアップのチャンスです!
今回は、テクニックや表現、解釈、いずれの観点からも上級者向けとして知られている楽曲をピックアップしました。
発表会をきっかけに自分の可能性をさらに切り開いていきたい!という方は、最後までじっくりとご覧ください。
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【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選(41〜50)
パルティータJ.S.Bach

バッハの名作『パルティータ』。
バッハの作品は音楽性の強さが目立つため、難しい作品のイメージがないかもしれませんが、実はこの『パルティータ』は難易度の高い作品として知られています。
そんなこの作品の難しさを底上げしているのは、2曲目の『アルマンド』と4曲目の『サラバンド』!
テクニック面で高度な要求をされる作品ではありませんが、雰囲気や表現といった部分では上級者向けの曲といえるでしょう。
ぜひ挑戦してみてください。
クープランの墓 第6曲「トッカータ」Maurice Ravel

戦争の悲惨さと友情の尊さが込められた『クープランの墓』は、フランスの作曲家モーリス・ラヴェルさんが、第一次世界大戦で失った友人たちへの追悼の思いを込めて作曲した全6曲からなる組曲です。
最終曲の『トッカータ』は、同音連打が続く技巧的な難しさと感情的な深みを兼ね備えた楽曲。
4分の2拍子のホ短調で始まり、途中で調性が変化しながら壮大なクライマックスへと向かいます。
音楽の力強さを感じさせてくれる1曲です。
スラブ舞曲 第8番Antonin Dvořák

ピアノ発表会でクラシック音楽によるピアノ連弾曲をお探しではありませんか。
ピアノ連弾曲として作曲されたアントニン・ドヴォルザーク作曲の「スラブ舞曲 第8番 Op46-8」はおすすめです。
非常に熱情的なイントロから疾走感がある華やかな舞曲のメロディは聴いた人を虜にします。
二人の息が合わないと崩壊しそうで、互いに落ちないように練習が必要です。
目まぐるしく展開していくので、遅れないようにテンポは守って弾きましょう。
こういう曲は早くなりがちで、二人で煽り合いにならないように注意。
本曲は管弦楽版もありますが、原曲はピアノ連弾として書かれているため、ピアノ連弾オリジナル作品の演奏したい、探している方におすすめのクラシック音楽です。
幻想曲 ニ短調,K.397Wolfgang Amadeus Mozart

モーツァルトの代表的な高難易度の楽曲、『幻想曲 ニ短調 K.397』。
一般的に上級者向けとされるピアノ作品は、どれも速弾きであったり持久力が求められるような、わかりやすい難易度の高さが印象的な楽曲ばかりです。
しかし、こちらの楽曲は違います。
速弾きも持久力も求められないこの作品の何が難しいのか。
その答えは表現力にあります。
ただ音符を追うだけの演奏では、あまりにも無機質に聞こえてしまうこの曲。
抑揚や表現力の面で見れば、間違いなくトップクラスの難易度を持つ作品といえるでしょう。
「版画」より第3曲「雨の庭」Claude Debussy

母国の庭園にふりかかる雨をテーマにしたクロード・ドビュッシーの作品『「版画」より第3曲「雨の庭」』。
豊かな表現で日本でも人気を集めているドビュッシー。
ピアノ曲に関しても小さくまとまらない、派手な作品が多いことで知られています。
こちらの楽曲にも、そんなドビュッシーの特徴が反映されていますよ。
主題が下段の最低音にある部分は、メロディを響かせにくいため。
ゆっくりじっくり練習する必要があります。
タッチのコントロールに自信のある方は、ぜひ挑戦してみてください。
巡礼の年 第3年 S.163/R.10 A283 第4曲 エステ荘の噴水Franz Liszt

こちらの『エステ荘の噴水』は、ハンガリー出身のピアニスト兼作曲家で超絶技巧でも知られるフランツ・リストによるピアノ独奏曲集『巡礼の年』の『第3年』の第4曲で、代表作の一つとして知られる作品。
繊細かつ大胆なアルペジオで水の動きを表現した華麗な楽曲であり、後にモーリス・ラヴェルの『水の戯れ』やクロード・ドビュッシー『水の反映』に直接的な影響を与えたともいわれています。
全編に渡ってアルペジオやトレモロの響きが実に美しくドラマチックですが、暑苦しいものではなくどこまでも繊細でロマンチックというのが本当に素晴らしいですよね。
暑くて眠れない夏の夜、きらきらと舞う水をイメージしながらぜひ聴いてみてほしいです。
楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」Sergei Rachmaninov

哀愁のただようメロディが印象的なセルゲイ・ラフマニノフさんの名曲『楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」』。
ラフマニノフさんはピアニストとしても評価が高く、非常に手が大きかったことで知られています。
この作品でもそんな彼の手の大きさはしっかりと反映されており、右手のオクターブが何度も登場します。
細かいスラーがあるにもかかわらず、スタッカートを強調しなければならない部分やオクターブの連続など、高度なテクニックを要する部分が多いので、上級者でこの楽曲を練習したことがない方は、ぜひ取り組んでみてください。






