【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選
ピアノ上級者になると、高速のパッセージや激しいポジション移動をともなう難曲に挑戦する機会が増えると思います。
また、技術面だけでなく、複雑な歴史的背景を持つ作品や、音楽的理解が難しい作品に出あい、つまずくこともあるでしょう。
このような要素を持つ楽曲を弾くことは、ピアノ学習者にとって大きなステップアップのチャンスです!
今回は、テクニックや表現、解釈、いずれの観点からも上級者向けとして知られている楽曲をピックアップしました。
発表会をきっかけに自分の可能性をさらに切り開いていきたい!という方は、最後までじっくりとご覧ください。
【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選(81〜90)
スケルツォ第1番ロ短調 作品20Frederic Chopin

テクニックを突き詰めた作品を多く出している作曲家といえば、フランツ・リストをイメージする方が多いと思いますが、フレデリック・ショパンも負けてはいません。
彼の名曲である、こちらの『スケルツォ第1番ロ短調 作品20』は不協和音を効果的に使った難易度の高い作品として知られています。
和音と不協和音が緩急をつけながら入り乱れるため、表現力とテクニックの両方が求められる作品といえるでしょう。
特に最初の高音から低音に下りながら展開される不協和音は、この作品の顔とも言えるフレーズなので、重点的に練習することをオススメします。
トッカータ ニ短調 Op.11Sergei Prokofiev

20世紀を代表する作曲家の1人、セルゲイ・プロコフィエフさんの作品です。
1912年に完成した本作は、高度な技巧を要する難曲として知られています。
複雑な音の重なりが特徴的で、作曲者自身も演奏に苦心したといわれるほどの難易度ですが、その分演奏者の技量を存分に発揮できる曲でもあります。
迅速なテンポと力強いリズムが織りなす独特の世界観は、聴く人の心をつかんで離しません。
ピアノの技巧を極めたい方にぜひオススメしたい1曲です。
超絶技巧練習曲集4番「マゼッパ」Franz Liszt

いくつもの高難易度な楽曲を作り、多くの演奏家たちの頭を悩ませてきた作曲家、フランツ・リスト。
難しい楽曲が多い作曲家と聞かれれば、誰もがリストをイメージするのではないのでしょうか?
そんなリストの作品のなかでも、特に難しい楽曲の一つといわれているのが、こちらの『超絶技巧練習曲集4番「マゼッパ」』。
オクターブと重音に関しては無類の難易度をほこります。
「Allegro deciso」から難易度が一気に上がるので、練習ではとにかく正確にポジションを取ることを意識しましょう。
ピアノソナタ ロ短調 S.178Franz Liszt

ピアノの魔術師フランツ・リストが手掛けた『ピアノソナタ ロ短調 S.178』は、彼の代表作として知られる大作。
1852年から1853年にかけて作曲され、1854年に出版されました。
この曲は、リストの革新的な試みが詰まった作品で、3つの楽章を単一楽章に圧縮し主題変容の技法を駆使することで統一感を生み出しています。
発表当時は賛否両論でしたが、19世紀に入りピアノ音楽の重要作品として認められるようになりました。
ピアノの技巧はもちろん、音楽的理解力も問われる難曲。
新たな可能性に挑戦したい上級者の方にオススメです!
12の練習曲 Op.8 第12番「悲愴」Aleksandr Skryabin

アレクサンドル・スクリャービンの名作『12の練習曲 Op.8 第12番「悲愴」』。
スクリャービンの作品のなかでも特に難しい楽曲として知られています。
跳躍が非常に多い楽曲なので、楽譜にしがみついた状態では演奏不可能!
暗譜して演奏にのぞみたいところです。
ただし、ポジション移動は激しいものの、細かいアルペジオが登場するわけではないので、細かい指さばきに自信がない方にとっては、挑戦しやすい作品といえるかも。
しっかりと聴き映えのする作品なので、ぜひチェックしてみてください。
メンデルスゾーンの劇音楽「真夏の夜の夢」より「スケルツォ」Mendelssohn=Rakhmaninov

フェリックス・メンデルスゾーンの代表作の一つである、シェイクスピアの戯曲に基づいた劇音楽。
本作は、妖精たちの軽快な踊りを描写した楽曲で、リズミカルで生き生きとした旋律が特徴です。
メンデルスゾーンが17歳の時に作曲した序曲と、34歳の時に作曲した劇付随音楽から成り立っており、彼の才能の成長を感じられます。
軽快で明るい雰囲気を持ち、妖精たちのいたずらや遊び心が感じられる本作は、テクニックや表現力を磨きたいピアノ学習者の方にオススメです。
発表会をきっかけに、自分の可能性を切り開いていきたい方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選(91〜100)
ピアノソナタ第7番 変ロ長調 Op.83 第1楽章Sergei Prokofiev

プロコフィエフの難曲として名高い『ピアノソナタ第7番 変ロ長調 Op.83 第1楽章』。
『戦争ソナタ』とも呼ばれる作品で、第二次世界大戦中の混とんとした世界観が表現されています。
演奏効果の高い作品ですが、演奏者に高度な技巧も要求します。
特に第3楽章のピアノ曲には珍しい7拍子の曲で、八分音符単位で2-3-2で構成されています。
リズムを取るだけでも多くの練習時間を必要とする難曲といえるでしょう。
ぜひチェックしてみてください。