【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選
ピアノ上級者になると、高速のパッセージや激しいポジション移動をともなう難曲に挑戦する機会が増えると思います。
また、技術面だけでなく、複雑な歴史的背景を持つ作品や、音楽的理解が難しい作品に出あい、つまずくこともあるでしょう。
このような要素を持つ楽曲を弾くことは、ピアノ学習者にとって大きなステップアップのチャンスです!
今回は、テクニックや表現、解釈、いずれの観点からも上級者向けとして知られている楽曲をピックアップしました。
発表会をきっかけに自分の可能性をさらに切り開いていきたい!という方は、最後までじっくりとご覧ください。
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【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選(91〜100)
12の練習曲 Op.8 第12番「悲愴」Aleksandr Skryabin

アレクサンドル・スクリャービンの名作『12の練習曲 Op.8 第12番「悲愴」』。
スクリャービンの作品のなかでも特に難しい楽曲として知られています。
跳躍が非常に多い楽曲なので、楽譜にしがみついた状態では演奏不可能!
暗譜して演奏にのぞみたいところです。
ただし、ポジション移動は激しいものの、細かいアルペジオが登場するわけではないので、細かい指さばきに自信がない方にとっては、挑戦しやすい作品といえるかも。
しっかりと聴き映えのする作品なので、ぜひチェックしてみてください。
ピアノソナタ 第34番 ホ短調Franz Joseph Haydn

ハイドンの名作『ピアノソナタ 第34番 ホ短調』。
軽快なリズムが印象的な作品です。
一般的には中級者程度と言われている作品ですが、それはあくまでも演奏できるか否かの話。
この作品の魅力を十分に伝えるという観点でいえば、十分上級者向けと言うに値する作品といえるでしょう。
そんなこの作品の難しさは、なんといっても全体にちりばめられた速弾きではないでしょうか?
軽快なリズムでありながら、意外にも指の持久力が求められる構成のこの曲にチャレンジすることで、ピアノの実力向上をはかれるはずです。
鐘Sergei Rachmaninov

1913年に発表されたラフマニノフの作品『鐘』。
ラフマニノフの代表的な作品『怒りの日』がところどころで登場する遊び心のある作品でありながら、非常に高い難易度をほこる曲でもあります。
その難しさは、主に中盤の速弾きと全体の表現にあるでしょう。
速弾きが難しいのはもちろんのことですが、楽譜を追うだけでは表現しきれない魅力を秘めた曲でもあり、楽曲への深い理解や高い表現力も求められます。
まさに、上級者にはうってつけの作品といえるでしょう。
トッカータ ハ長調 Op.7Robert Schumann

シューマンの難曲として名高い作品、『トッカータ ハ長調 Op.7』。
「トッカータ」は日本語で「触れる」といった意味で、シューマンは演奏家の指ならしをかねた即興曲として作ったようです。
しかしこの作品、指ならしといっても決して簡単な曲ではありません。
むしろ、シューマンの作品のなかでもトップクラスの難易度をほこります。
高い演奏効果を追い求めた結果、難所が非常に多くなり、第1主題も第2主題も高度なテクニックを求められる仕上がりとなっています。
幻想的小品集 Op.3 第4曲 道化師Sergei Rachmaninov

異なる性格の小品全5曲からなる『幻想的小品集 Op.3』。
第4曲の『道化師』は、繰り返される転調が道化師の奇想天外な動きを表しているかのような、変化に富んだ作品です。
非常に速いテンポの中での表情の変化が求められるため、難易度としては決して易しくはありません。
ただ、曲自体がコンパクトで繰り返しも多いため、部分的な練習を丁寧に行うことで比較的スムーズに仕上げまで持っていけるでしょう。
変化のある軽快な曲がお好きな方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
ハンガリー舞曲5番Johannes Brahms

渋い作品で自分の実力を表現したいという方はブラームスの『ハンガリー舞曲5番』がオススメです。
ところで、この作品の何が渋いのか……。
それは技術面と構成面にあります。
結論から言って、この作品は非常に高い技術力を求められます。
しかし、構成がわかりやすいものではないため、聴衆にその難しさが伝わりにくい側面もあります。
そういったもどかしさを抱えた作品ですが、分かる人には分かる作品ですので、奇をてらいたい方はぜひチェックしてみてください。
軍隊ポロネーズFrederic Chopin

明るく威厳のある曲想から『軍隊ポロネーズ』として知られている『ポロネーズ第3番イ長調 作品40-1』。
堂々たる曲調とリズムは、フレデリック・ショパンの祖国ポーランドの雄大さを表現しているともいわれています。
ひねりのないシンプルな構成で作曲されているため、親しみを感じやすいのもこの曲の魅力の一つ。
最初から最後まで力強さを保ったまま演奏するためには、腕や肩の力を抜くことが大切です。
和音の連続で体が固まりやすいので、まずは少し簡単にアレンジされた楽譜から挑戦してみるのもよいかもしれませんね。