SKAのすすめ~代表曲から人気曲、聴いておきたい名曲
皆さん、SKAはお好きですか?
SKAという言葉は知らないという方でも、ギターのカッティングなどで2、4拍目を強調したビートのサウンドは、かならず一度は耳にしたことがあるはず。
いわゆるオーセンティックなSKAのみならず、SKAから派生した2トーン・ネオスカやスカパンク・スカコアがあり、他の音楽ジャンルの中にもSKAの要素が見られるなど、その影響力は大きなものがあります。
そこで今回は、ジャマイカが生んだポピュラー音楽、SKAの名曲や人気曲を洋楽邦楽問わず幅広くリサーチ!
SKAの入門編としても入りやすい内容でお届けします。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
SKAのすすめ~代表曲から人気曲、聴いておきたい名曲(21〜40)
INDEPENDENCE SKABABA BROOKS

ジャマイカの熱気を帯びたトランペットが、国の独立と高まる誇りを音に託して響き渡ります。
ジャマイカのキングストン出身のトランペッター、ババ・ブルックスさんが放つこの名曲は、1965年にトレジャー・アイルから7インチシングルで発売された作品です。
力強いブラスセクションと陽気なリズムによって、自由を手にしたジャマイカの新しい息吹を見事に表現しています。
本作は、アメリカのジャズとカリブ海のリズムを見事に融合させた、黎明期のスカ・サウンドの金字塔として高い評価を受け、2004年には英紙『The Independent』で「史上最高のスカ・トラック」の第2位に選出されました。
2012年にはフォルクスワーゲン「up!」のテレビCMにも起用されるなど、世代を超えて愛される楽曲となっています。
明るく前向きな気持ちになりたい時に、ぴったりの一曲です。
Guns Of NavaroneThe Skatalites

1961年の戦争映画『ナバロンの要塞』のテーマ曲を、スカのリズムに乗せて鮮やかにアレンジしたインストゥルメンタル作品です。
ジャマイカのスカバンド、ザ・スカタライツが1965年に手掛けた本作は、彼らの繊細ながらも大胆な演奏力をいかんなく発揮した一曲です。
強靭なリズムセクションを土台に、明るく躍動的なブラスセクションが織り成すメロディーは、スカという音楽ジャンルの魅力を凝縮しています。
イギリスのシングルチャートで36位を記録し、6週間のチャートインを果たすなど、世界的な成功を収めました。
映画館のような臨場感で楽しめる本作は、スカの世界に足を踏み入れたい方にもうってつけの一曲と言えるでしょう。
HelloThe Cat Empire

オーストラリアはメルボルンを拠点に活動するキャット・エンパイアのファーストアルバムからの1曲で、2003年10月に公開された作品です。
ジャズのスピリットとスカのグルーヴが融合した爽快なサウンドに、ポジティブなメッセージを乗せた本作は、観客を一体感で包み込む彼らのライブの代名詞となりました。
ディズニー映画『ビバリーヒルズ・チワワ』のサウンドトラックに採用され、さらにオーストラリアのテレビ番組『The 7PM Project』やブラジルの『Pânico na TV』でも使用されました。
ダンスフロアでも大活躍する楽曲で、スカやレゲエなどのルーツミュージックファンはもちろん、パーティーやBBQなど、陽気な雰囲気を演出したい時にぴったりの一曲です。
Different PeopleNo Doubt

1990年代のスカ・パンクムーブメントを代表するアメリカのバンド、ノー・ダウトが、アルバム『Tragic Kingdom』に込めた想いが鮮やかに表現された楽曲です。
グウェン・ステファニさんの力強いボーカルと、スカのリズムを巧みに取り入れたサウンドが見事に調和し、多様性と個性の重要性を訴えかけています。
1995年10月にリリースされたこの曲は、ホーンセクションの印象的なアプローチとロックのダイナミズムが融合した上質な一曲となっています。
本作を収録したアルバム『Tragic Kingdom』は、全世界で1600万枚以上の売り上げを記録。
2024年4月のCoachellaフェスティバルでも演奏予定で、音楽ファンの心を掴み続けています。
スカやロックが好きな方はもちろん、多様性について考えるきっかけとしても最適な楽曲です。
Married GirlThe Slackers

ジャマイカンルーツに根ざしながら、ソウル、ブルース、ガレージロックなど多彩な要素を融合させた独自のサウンドを展開するスラッカーズ。
1991年にニューヨークで結成された彼らの音楽性が見事に結実したのが、1997年9月にHellcat Recordsからリリースされたアルバム『Redlight』収録の珠玉のナンバーです。
ヴィック・ルジェロさんの魂を揺さぶるようなソウルフルなボーカルとオルガンの旋律が印象的な本作は、禁断の恋や裏切りをテーマにしたフィルム・ノワール的な物語が展開されます。
The Washington Postが「スカのジャズ的ルーツとR&B的ルーツの両方を持つ」と評したように、ジャマイカの伝統的なリズムに様々な音楽性が溶け込んだ奥深い一曲です。
スカファンはもちろん、ソウルミュージックやジャズを愛する音楽ファンにもおすすめの一曲といえるでしょう。