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【80年代邦楽】人気のクリスマスソング。ヒット曲から隠れた名曲まで紹介!

クリスマスの時期に差し掛かると、たとえあまりクリスマスに興味が無かったとしても、無意識に口ずさんでしまうクリスマスソングの名曲たち。

日本の音楽史に残るヒット曲や名曲が生まれた80年代の邦楽シーンには、今もなお歌い継がれるクリスマスソングが多く存在しています。

今回の記事では、そんな80年代が生み出したクリスマスソングの名曲たちに注目、誰もが一度は耳にしたことのあるヒット曲から隠れた名曲までを集めたバラエティ豊かなラインナップでお届けします!

近年は若い音楽ファンからも熱い視線を送られている80年代歌謡曲をもっと知りたい、という方にもオススメの内容となっておりますよ。

【80年代邦楽】人気のクリスマスソング。ヒット曲から隠れた名曲まで紹介!(1〜10)

雪のファンタジー松田聖子

1987年11月に松本隆さんプロデュースにより制作された冬の企画盤『Snow Garden』に収録された本作。

松本隆さんが監督を務めた映画『微熱少年』の挿入歌としても起用され、雪の精や森、トナカイの馬車といった幻想的なモチーフがちりばめられた歌詞は、雪夜の静謐な情景の中で恋人の家を目指す切ない心情を描き出しています。

作詞は松本隆さん、作曲・編曲は大村雅朗さんが手がけ、ストリングスやシンセサウンドが醸し出す温かなアレンジが心に染み入りますね。

冬の夜に大切な人を想いながら聴きたい、幻想的な雰囲気が漂うウィンター・バラードです。

白いクリスマスJUN SKY WALKER(S)

白いクリスマス ジュンスカイウォーカーズ
白いクリスマスJUN SKY WALKER(S)

80年代後半、原宿ホコ天発のバンドブームに乗ってデビューし、人気バンドとなったジュンスカことJUN SKY WALKER(S)。

彼らにとって最大のヒット曲のひとつが、1989年にリリースされた『白いクリスマス』です。

彼ららしいバンドサウンドと壮大なメロディが組み合わせられた、スケールの大きい楽曲で、80年代最後のクリスマスソングと呼んでもいいかもしれません。

Flying Santa Claus村田和人

80年代シティポップの名手、村田和人さんが東芝EMI移籍第一弾として制作したアルバム『GO POP』に収録されているクリスマスソングです。

1988年10月に発売され、打ち込みを取り入れた意欲的なサウンドメイクが話題となりました。

都会の夜景を思わせる洗練されたアレンジと、村田さんの伸びやかなハイトーンボーカルが冬の空気感を優しく包み込みます。

南国で迎える聖夜のような温かみのある雰囲気が魅力で、センチメンタルになりすぎない絶妙なバランスが心地よいですね。

長らく廃盤だったこともあり隠れた名曲として語り継がれてきましたが、リマスター盤の再発によって再評価が進んでいます。

静かに過ごすクリスマスの夜、たいせつな人と一緒に聴きたい1曲です。

【80年代邦楽】人気のクリスマスソング。ヒット曲から隠れた名曲まで紹介!(11〜20)

街に消えたクリスマスカード麗美

1989年にリリースされた企画アルバム『MERRY CHRISTMAS TO YOU』に収録された麗美さんの楽曲。

華やかなクリスマスシーンと対照的に、孤独でブルーな心情をつづった切ない世界観が広がります。

麗美さん自身が作詞作曲を手掛けたこの楽曲は、萩田光男さんの編曲によって5分を超える深みのある仕上がりに。

別れた相手から届いたクリスマスカードを思い、街の喧騒の中で一人寂しさを感じる主人公の姿が目に浮かびます。

温かく豊かな歌声が失恋の痛みをやさしく包み込むような、大人のクリスマスバラードです。

このアルバムは第4回日本ゴールドディスク大賞の企画部門を受賞しています。

クリスマスに一人で過ごす夜、誰かをそっと想う瞬間に聴きたくなる一曲です。

12月のエイプリル・フールEPO

冬の街を彩るクリスマスの華やかさと、恋の終わりの切なさが重なる、なんとも皮肉なバラードです。

EPOさんによる楽曲で、1985年11月にシングルとしてリリースされ、アルバム『PUMP! PUMP!』に収録されています。

作詞・作曲はEPOさん本人、編曲は佐藤博さんが手がけた、AORバラードとシティ・ポップが融合した洗練されたサウンドが魅力です。

オンリー・ワンだと信じていた相手が実はそうではなかったという失恋の痛みを、あえて嘘の日を意味するタイトルに重ね合わせた歌詞表現が印象的ですね。

1993年にはセルフカバー版、1999年には全く異なるアレンジの再録版もリリースされており、長く愛され続けています。

華やかなクリスマスシーンに少し距離を感じるとき、そっと寄り添ってくれる一曲です。

ロッヂで待つクリスマス松任谷由実

月夜のゲレンデを舞台に、離れた恋人を想う切ない心情を描いた冬のバラードです。

松任谷由実さんが1978年にリリースしたアルバム『流線形’80』のオープニングを飾る楽曲で、1987年公開の映画『私をスキーに連れてって』の挿入歌として起用されました。

ロッジに残された主人公が、恋人の声のこだまを追いかけるように心を走らせる様子が、雪と風の情景とともに繊細につづられています。

窓もドアも越えて滑り出す心の動きは、物理的な距離を超えようとする切ない想いの象徴ですね。

静かな夜、大切な人を想いながら過ごすクリスマスにぴったりの一曲です。

CHRISTMAS TREE吉田美奈子

1973年のデビュー以来、シティ・ポップからソウル、ファンクまで多様な音楽性で注目を集めてきたシンガーソングライター、吉田美奈子さん。

自主制作アルバム『BELLS』に収録されている本作は、静謐な空気感と内省的な世界観が広がるナンバーです。

ゴスペル的な霊性を感じさせる静かなアンサンブルと、コーラスの重なりが生み出す幻想的な響きは、聖夜の静けさや祈りのような雰囲気を表現しているのではないでしょうか。

1986年9月に限定3,000枚で発売された『BELLS』は、彼女自身が作詞・作曲・編曲を手がけ、ジャケット封入まで行った渾身の一作。

商業性を越えて音楽の純粋性を追求した、隠れた名曲と呼ぶにふさわしいクリスマスソングです。