動物を歌った童謡・民謡・わらべうた
『ぞうさん』『犬のおまわりさん』『アイアイ』など、誰もが一度は聴いたことがあるであろう童謡を集めました。
小さな子供に向けて作られているだけに、あらためて歌詞を見ると語感の良さやストーリーのわかりやすさ、そして言葉選びのうまさがよくわかりますね。
昔から歌い継がれている有名な童謡は、親子で歌うのにもぴったりです。
今回は手遊びができる歌もたくさんセレクトしたので、ぜひみんなで歌と一緒に楽しんでみてくださいね!
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動物を歌った童謡・民謡・わらべうた(11〜20)
春のまきば作詞:阪田寛夫 作曲:市川都志春

詩人で作詞家の阪田寛夫さんと、教育音楽の礎を築いた作曲家である市川都志春さんによる、牧場で駆ける子馬の姿を描いた童謡です。
春風の中で子馬が元気に駆け回り、周りには若草や花が芽吹く様子が歌われています。
低学年向けの音楽教科書に長年掲載され続けており、無理のない音域と覚えやすい旋律で、子どもたちの自然な歌声を引き出す工夫が随所に感じられます。
教育芸術社の令和2年度版や令和6年度版の小学校音楽教科書に収録され、指導用CDや初級ピアノ譜も整備されています。
春の生命感あふれる情景を、明るく軽やかなリズムで表現した本作は、新しい季節を迎える保育での合唱や、親子で一緒に歌う家庭の団らんにぴったりです。
牧場や動物が好きなお子さんと一緒に、楽しく歌ってみてくださいね!
簡単ピアノで弾ける!くさけいば作曲:スティーブン・フォスター

19世紀アメリカで作られたこの曲は、馬が軽快に走る様子を弾むようなメロディと「ドゥーダー!」という掛け声で表現した楽しい一曲です。
1850年2月に出版されて以来、ビング・クロスビーさんやケニー・ロジャースさんなど多くのアーティストがカバーし、映画『ブレージングサドル』やルーニー・テューンズにも使われてきました。
日本では東京2020オリンピック開会式の馬術パフォーマンスでも流れ、幅広い場面で親しまれています。
ピアノ初級向けの楽譜も豊富で、白鍵中心のハ長調で書かれているため、弾き始めたばかりの方でも疾走感を味わいながら楽しく練習できます。
保育の場面やご家庭での音遊びにもぴったりの一曲です!
リズム遊びのこうま文部省唱歌

「はいしい はいしい」という掛け声とともに子馬が元気に進んでいく様子を描いた唱歌で、明治43年の7月に文部省が編集した『尋常小学読本唱歌』に収録されました。
山道も坂道もぐんぐん進む子馬の足音を、均等な拍子とリズムで表現しているのが特徴です。
現在は保育やリトミックの場面で「リズム遊び」として活用されており、子供たちがピアノの音に合わせて歩いたり走ったり止まったりする活動に最適です。
音の高さや速さの変化を体の動きで表現できるので、集団での運動遊びや親子のふれあい時間にぴったり。
馬の足取りをまねしながら、楽しくリズム感を育てていける一曲です。
こぶたぬきつねこ

『こぶたぬきつねこ』は作曲家、指揮者でもある山本直純が作詞、作曲を手掛けています。
手遊び歌としても子供たちに親しまれています。
歌詞も子供たちにわかりやすく、しりとりのように、動物がつながっているのが印象的な曲ですよね。
ねこふんじゃった

この歌は、幼いときに誰でも1度は聴いたことがあるかもしれませんね。
ユニークな歌詞も魅力ですが、メロディもとても個性的です。
鍵盤を習いはじめた人は、まずこの曲に挑戦する人も多いのではないでしょうか?
歌の中では猫を踏んでしまったというストーリーが展開されています。
子供たちと一緒に想像力を膨らませて曲の世界をイメージしながら歌うと楽しいですよ。
手遊びには、オリジナルのダンスも取り入れて歌ってみてくださいね。
やぎさんゆうびん

『やぎさんゆうびん』は、やぎ同士のユーモラスなやりとりが思わず笑顔を誘う童謡です。
ある日、白やぎさんから黒やぎさんの元へ一通の手紙が届きます。
しかし、黒やぎさんはせっかくのその手紙を食べてしまうのですね。
それから黒やぎさんは、白やぎさんへ手紙の内容は何だったのか?と、返信を出す始末。
童謡では、このやりとりが何度か繰り返されるようですね。
想像するだけでツッコミを入れたくなりますが、かわいいやりとりに心がほっこりあたたかくもなります。
一説ではやぎは本当に紙を食べるらしいのですが、おなかを壊してしまうそうなので子供たちには紙をあげないようにお話しするのがいいですね。
やぎさんたちのある1日に想像力を膨らませながら楽しく歌いましょう。
動物を歌った童謡・民謡・わらべうた(21〜30)
ちびっこカウボーイがやってきた作曲:阪田寛夫/作詞:アレキス作曲 Tom Tirilin Tom

西部の広い大地を元気いっぱいに駆け抜けるカウボーイの姿を歌ったこの楽曲は、1965年にイタリアの児童歌コンクールで入選した作品を阪田寛夫さんが日本語訳詞を手がけたものです。
サボテンの花咲く西部からやってきた小さなカウボーイが、バンジョーをかき鳴らしながら馬に乗って進む様子が生き生きと描かれています。
行進のリズムに乗せた「ラララ」の反復が楽しく、子供たちが自然に体を動かしたくなる一曲です。
1966年にNHK『みんなのうた』で初回放送され、のちに『おかあさんといっしょ』でも歌われました。
1991年には水木一郎さんによるシングル盤も発売されています。
輪唱や手拍子を取りながら、みんなで元気に歌いたいときにぴったりの童謡です!





