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偉大なるブラックミュージック・おすすめの名曲

ブラックミュージックの偉大な功績は、ジャズやブルース、ゴスペルにソウルといった音楽ジャンルを生み出したというだけではありません。

ロックやポップスの歴史に残る名曲におけるインスピレーションの源泉でもありますし、20世紀以降の音楽ジャンルに対して最も影響力があり、それは21世紀以降も脈々と受け継がれています。

そんな偉大なるブラックミュージックのルーツを探るべく、今回は60年代から90年代までのソウル~R&B系のクラシックな名曲を中心にリサーチしています。

後半は近年の楽曲も紹介していますから、最新のヒップホップやR&Bがお好きな方も、ブラックミュージックをよく知らないという方も要チェックです!

もくじ

偉大なるブラックミュージック・おすすめの名曲(1〜20)

Billie JeanMichael Jackson

Michael Jackson – Billie Jean (Official Video)
Billie JeanMichael Jackson

「キングオブポップ」ことマイケル・ジャクソンさんの偉業を短い文章で語ることなどは不可能ですが、幼い頃に兄弟で組んだグループ「ジャクソン5」のリードシンガーとして天才的な才能を発揮、ソロに転じて以降の音楽史に残る破格の成功など、マイケルさんがポピュラー音楽界に残した影響は2020年代の今も全く変わることはないですよね。

必ず一度は耳にしているであろうメガヒット曲を多く持つマイケルさんの偉大すぎるディスコグラフィの中から一曲を選ぶのは困難ではありますが、今回はマイケルさんにとって最大のヒット曲となった楽曲『Billie Jean』を取り上げましょう。

1982年にリリースされた歴史的特大ヒットアルバム『Thriller』のシングルとして1983年の1月にリリース、マイケルさんの代名詞とも言える「ムーンウォーク」を初披露した楽曲でもあり、YouTube上の動画再生数が10億回をこえているMVは、当時黒人音楽を放送しないスタンスを取っていたMTVにおいても公開され、1980年代におけるミュージックビデオブームの先駆的な作品でもあるのですね。

シンプルなベースとドラムスを軸としたディスコ調のリズムと洗練されたアレンジ、マイケルさん自身が手掛けた一発で耳に残るメロディの素晴らしさは、80年代のディスコやファンクなどの影響を受けたヒット曲が多くリリースされている20年代の今、改めてこの曲を聴いて新鮮に感じる若い音楽ファンもいるのではないでしょうか。

Not Like UsKendrick Lamar

ウェストコーストの雄・ケンドリック・ラマーさんが今年5月に世に送り出した意欲作は、ジャズやGファンクの要素を取り入れた魅力的なダンスサウンドが印象的です。

マスタードさんのプロデュースによる夏の海岸沿いを彷彿とさせるグルーヴ感とともに、社会問題や人種平等に切り込む力強いメッセージ性は、文化祭や学園祭でも注目を集める楽曲となっています。

アルバム『GNX』の収録曲で、7月4日にはミュージックビデオも公開され、ピッチフォークが選ぶ2024年のベストソング100でも高評価を得ています。

本作はダンスパフォーマンスのバックトラックとしても人気があり、若い世代を中心に共感を呼んでいます。

偉大なるブラックミュージック・おすすめの名曲(21〜40)

The Tracks Of My TearsSmokey Robinson & The Miracles

The Tracks of My Tears – Smokey Robinson & The Miracles
The Tracks Of My TearsSmokey Robinson & The Miracles

モータウン設立のきっかけとなったミュージシャン、スモーキー・ロビンソンさん。

ミラクルズとともにバンド活動を始めてから、勢いもさらに増し、いくつもの名曲をリリースしてきました。

その中でも特にオススメしたい名曲が、こちらの『C.A.』。

1965年にリリースされた楽曲なのですが、1970年代にブームを巻き起こすニュー・ソウルの要素を多分に含んでいることがうかがえますね。

ブラック・ミュージックの歴史を知る上で欠かせない1曲……。

ぜひチェックしてみてください!

The First Time Ever I Saw Your FaceRoberta Flack

1969年のデビュー以来、長きに渡って女性ソウル~R&Bシンガーの代表的な存在として活躍を続けているロバータ・フラックさん。

「ネスカフェ エクセラ」のCMソングとしてもおなじみの、渡辺美里さんが歌う『やさしく歌って〜Killing me softly with his song〜』の原曲を最初にヒットさせたことでも知られていますね。

そんなロバータ・フラックさんのもう一つの代表曲でもある『The First Time Ever I Saw Your Face』は、日本では『愛は面影の中に』という邦題としても知られている大ヒット曲です。

多くのアーティストがカバーしているスタンダードナンバーで、最近では先鋭的なシンガーソングライターのジェイムス・ブレイクさんが取り上げたことも記憶に新しいですが、もともとはイギリスのシンガーソングライターであるイーワン・マッコールさんが1957年に書かれた楽曲なのですね。

いくつかのフォーク系のグループがカバーした後で、ロバータさんは1969年に自身のデビューアルバム『First Take』でこの曲を取り上げています。

2年後の1971年にクリント・イーストウッドさんの初監督作品『恐怖のメロディ』に起用され、翌年にはシングルとして改めてリリースして大ヒットを記録しました。

第15回グラミー賞において最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞をダブル受賞するなど高い評価を受けたことも踏まえて、楽曲の良さはもちろんロバータさんのバージョンがいかに優れているのかが分かるというものですよね。

Land of a Thousand DancesWilson Pickett

Wilson Pickett – Land of a Thousand Dances (HQ)
Land of a Thousand DancesWilson Pickett

アメリカ出身のソウル界のレジェンド、ウィルソン・ピケットさんが残した珠玉のダンスナンバーです。

パーティーで踊り狂う人々の熱気と興奮が目に浮かぶような、感情を爆発させた歌声とダイナミックなサウンドが圧巻です。

アルバム『The Exciting Wilson Pickett』に収録され、1966年のリリース時にはR&Bチャート1位、ポップチャート6位を記録する大ヒットとなりました。

マッスル・ショールズ・リズム・セクションとメンフィス・ホーンズによる重厚なグルーヴが、ピケットさんの力強いボーカルを支えています。

映画『フル・モンティ』やサムスン・ギャラクシーのCMにも起用され、世代を超えて愛され続けているダンスミュージックの金字塔です。

パーティーやドライブなど、テンションを上げたい時にぴったりの一曲です。

Love and HappinessAl Green

Al Green Love and Happiness Live Performance Video High Quality)[medium]
Love and HappinessAl Green

1990年代にディアンジェロさんによって作られたジャンル、ネオソウルの先がけのような存在として知られている、1970年代に大活躍したソウルシンガー、アル・グリーンさん。

いわゆる、ニューソウルの代表的なアーティストなのですが、同時期に活躍したマーヴィン・ゲイさんや、ダニー・ハサウェイさんとは、まったく違った独特の音楽性が魅力です。

そんな彼の名曲として紹介したい作品が、こちらの『Love and Happiness』。

今までの熱いソウル・ミュージックとは違う、ゆるやかでチルなソウル・ミュージックに仕上げられています。